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2005年09月18日

建築家 清家清展

 関東地方を台風が通過しつつある9月7日のこと、新橋の「清家清展」へ行ってきました。
 「《私の家》から50年」と題したこの展覧会は、今年の4月8日に亡くなった清家清作品の、写真、図面、ビデオ等でなりたっている。
 DOCOMOMO JAPAN の100選展で《森博士の家》の写真等は見たが、総括的な展覧会は初めてで、おおいに楽しんだ。
 まず、処女作《私の家》の原寸大模型があって、入って見られるのに驚いた。浴槽にはいってみたりして、その合理性を実感した。実際に使っていた机、製図台、置かれていた図書などもある。使い込んだ机、棚におかれた何かを測る道具がとても魅力的。
 シンプルで機能的、固定されない使い方、庭へのつながりによって広がりのある家。とてもモダンだ。。この家の隣に息子さんの家も建てられた、のちの姿も写真でみることができる。

 ビデオでは、実際に住まわれた方たちのインタビューが流されていて、興味深かった。多分森博士の家だと思うが、「建具なども最初のままにして暮らしている、そのほうが美しいから」とういふうにおっしゃっていて、家の持つ美しさと人との関係を思わされた。
 広いとは言えないこのミュージアムだが、図面の読めないわたしでも、たっぷり楽しめた。

建築家 清家清 展    2005年7月23日~9月25日(日)

会場/松下電工 汐留ミュージアム
    東京都港区東新橋1-5-1 松下電工ビル4階
休館/月曜日(9月19日は開館)
開館時間/午前10時より午後6時まで(5時30分までに入館)
入館料/一般500円 高大生300円 小中生200円 シニア400円
アクセス/JR及び東京メトロ「新橋」より約5分 都営大江戸線「汐留」より1分

詳しくは松下電工汐留ミュージアムの公式頁をごらんください。

投稿者 蒼木そら : 23:00