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2008年08月16日
奥村土牛記念美術館
奥村土牛記念美術館 長野県佐久穂町
三渓園に続いて日本建築。
大正から昭和にかけて建てられた大きな二階建て。地元の酒蔵の寄贈によるものとのこと。手をいれて美術館になっていて、広い玄関から靴を脱いであがる。余分な装飾はないが風格がある。
上がるとまず広い部屋に、特別展示の「富士 芦ノ湖」が一枚。きりっとした富士の姿に姿勢を正す。
展示されている絵は、ほとんどデッサン。そこに加えられたほんの少しの色彩が、塗り込められた絵よりむしろ色気を感じさせる。リアルだけれどそれだけではない情緒と空気感。
絵は観る場所を選ぶのかも。千曲川にも近く静かな佐久の自然の中にあるこの美術館は、土牛の絵に最適な環境ではないか。所蔵の作品は沢山あって、展示替えをしつつ公開しているという。また訪れたい。
暑さを忘れるひとときだった。
奥村土牛記念美術館 小海線八千穂駅下車すぐ。休館日は月曜、祝祭日の翌日
投稿者 きさら先 : 2008年08月16日 13:36