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2005年02月27日

井上陽水「ワカンナイ」

  CDアルバム『LION & PELICAN』(1982年)と『Blue Selection』(2002年)で「ワカンナイ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/後藤次利(LION & PELICAN)井上陽水(Blue Selecion)
 「わからないね」「そんなに悪いことなの」と、いま話題をさらっているのは、またライブドアだ。根回しとか仁義とかに守られている既成の権威に、素手で(お金だけで)切り込むのは、結構ロックっぽいんじゃない?と無責任なことを言ったら顰蹙でしょうか。ただ、あの言動は偽悪?性格?それがわからない。本題に戻ろう。

  ♪雨にも風にも負けないでね
  ♪暑さや寒さに勝ちつづけて

 宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を題材にしている。珍しい作詞である。

  ♪君の言葉は誰にもワカンナイ
  ♪君の静かな願いもワカンナイ

 この君は宮沢賢治のようでもあり、この時代の娘たちのようでもある。まったく不確かな記憶だが、「わかんな~い」「かんけいな~い」が一般的になったのは、この頃ではないだろうか。
 そう思って聴くせいか、『LION & PELICAN』では、繰り返される「ワカンナイ」が皮肉に満ちて聞こえる。

  ♪明日の答えがわかればつまんない
  ♪君の時代のことまでワカンナイ

 『Blue Selection』でのジャズ・アレンジの「ワカンナイ」は、ほろ苦く胸に落ちる。ひと言に込められる「時代」。陽水ならでは、ではないだろうか。
 私は、この曲はメッセージ・ソングとして聴きたいので、オリジナルが好き。
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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
19 ワカンナイ
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO             
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『LION & PELICN』(1982年)FLCF-3853
『GOLDEN BEST』(1999年)FLCF-3761
『Blue Selection』(2002年)
LION & PELICANGOLDEN BESTBlue Selection
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。

投稿者 蒼木そら : 2005年02月27日 23:13

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コメント

「ワカンナイ」は星勝ではなく、後藤次利ではなかったですかねぇ?

投稿者 なかしょう : 2005年03月01日 00:21

あ!(と慌てて確かめました)

そうです。後藤次利です。
星勝は、「ペリカン」と「リバーサイド」だけなんですね。
厳しいチェック、ありがとうございます。
なおしておきます。

投稿者 蒼木そら : 2005年03月02日 02:30

What a lovely day for a 4216281! SCK was here

投稿者 4216281 : 2011年05月19日 11:37