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2005年03月14日

井上陽水「帰れない二人」

 CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「帰れない二人」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水・忌野清志郎 編曲/星勝。
 やっとRCサクセションのアルバム『OK』(東芝EMI・1983年LP)を聴くことができた。「帰れない二人」の元になった曲を、忌野清志郎が歌っていると思い込んでいたのだが、発売年度から考えると、完成していた曲ではなかったのだろうか。いずれにしても、聞き比べることができて嬉しい。「指輪をはめたい」という曲である。

  ♪思ったよりも夜露は冷たく
  ♪二人の声もふるえていました
  
 「帰れない二人」の最初のフレーズは、「指輪をはめたい」のやはり歌いだし、”君と~”とほとんど同じである。全体的にも、「指輪・・・」のモチーフが見え隠れしている。
 レースや毛糸でつくる小さいひとつの単位もモチーフと呼ぶが、「指輪・・・」ではひとつのモチーフが強調されているのに対し、「帰れない・・・」は、色を揃えたり並べたりつないだりしてテーブルクロスにしている、とでも言おうか。聞き比べて、曲の成り立ちというものに、ほんのわずか触れた気がした。
 各節の終りに置かれたメロディは、陽水色が濃いように思う。

  ♪もう星は帰ろうとしてる
  ♪帰れない二人を残して

 歌詞で見ると、「帰れない・・・」は、ロマンチックな情景で表現された柔らかなラブ・ソングだ。一方「指輪を・・・」のほうは、おなじラブ・ソングでも、熱烈でストレート。何回ものくり返しとダブル・ミーニングは清志郎流か。
 つまり、仕上がりは全く違う歌になっている。
 作風のまるで違う井上陽水と忌野清志郎の共作「帰れない二人」はいまも愛される名曲だ。ふたつの才能が出会った時機というものの不思議を想う。

 『OK』の9曲の中で、「お墓」という歌が心を打った。失恋だろうか、あまりに大きな苦しみで、心が死んでしまったと歌っているシンプルな曲。聴いていて、悲しさに巻き込まれてしまうようだ。

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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 
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『氷の世界』CD:POCH-1574  『クラムチャウダー』ライブ版FLCF-3856 『GOLDEN BEST』FLCF-3761

氷の世界クラムチャウダーGOLDEN BEST
RCサクセション『OK』CD:TOCT-10571
GOLDEN BEST

投稿者 蒼木そら : 2005年03月14日 23:50

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コメント

What a lovely day for a 2075671! SCK was here

投稿者 2075671 : 2011年05月19日 11:56