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2012年11月14日

「井上陽水/ナンセンスの巨人」田家秀樹氏

  NHKラジオ第2 カルチャーラジオ
  「J-POPを聴き解く 13人の歌と言葉」 第7回
  2012年11月14日(水)20:30~21:00

  田家秀樹氏が今年の8月29日にNHK文化センターで行った講座の放送である。この日に取り上げた作詞家は、松本隆、井上陽水、松任谷由実の3人。
  放送は1人づつで、番組ホームページにある第7回目のタイトルが「井上陽水/ナンセンスの巨人」。

 それまでは「作詞家」ばかりで、シンガー ソングライターの一人目が井上陽水とのこと。

  取り上げられた曲
  1.傘がない 1972年
  2.娘がねじれる時  1979年
  3.最後のニュース  1989年
  4.長い猫  2006年

  興味深いお話ばかりだったが、どのくらい書いていいのだろうか。

  大人と若者の「断絶」の時代に、身の回りのことが大事とうたって若者の共感を得た「傘がない」。なぜこれがフォークとして扱われているのかと言われると、やはりいまも聴かれるような特性があったのだと思う。

  陽水流といわれるようになる「ナンセンス」の例として「娘がねじれる時」。リアルな家族を描いているわけではない。

  直接的な言い方をしないのみならず、何とおりもの意味を持たせるということで、新しい歌を作った。

  そしてそれも変化していく。「振り幅の大きさも魅力」・・・振り幅ってわかりやすい表現ですよね。変化を拒まない陽水にいつも驚かされ、楽しみ、そして待っているわたしは、田家氏がこんなふうに言って下さるのが嬉しい。

  「最後のニュース」が「傘がない」の、ある意味でアンサーソングだという見方はわたしには新鮮でなるほど!と思う。大人になった陽水が創った歌なんですね。

  陽水が面白がって作詞する例として「長い猫」。

  「とまどうペリカン」の例で言われたように、たしかに陽水の詞にはいろんな意味があって、他の方の聴き方にへぇ~と驚いたり、違うだろう!と反対したりして、それも楽しい。もっとそんな話が誰かと出来るといいと思う。

  詳しくは書けないし、引用も正確ではない。このシリーズが御本になるといいのですが。

  さて、クイズです。「唱歌性」と田家氏が名づけて例に挙げた3曲は何でしょう?「普遍的」とも。

  再放送:11月15日 10:00 NHKラジオ第2  明日ですね。

  次回は 「松任谷由実/水彩画とOLコミック」 11月21日(水)20:30
 

  ユーミンの回もタイトルが面白そうですね。NHK文化センターでの田家氏のこの講座を知ったのが、陽水の回の日の夕方。午前中に知ったら行って3人分聞けたのに。
  ラジオで聞く田家氏のお話はやや早口だが(時間内に仰りたいことがいっぱいあるのでしょう)声は明瞭で聞きやすい。アロハ姿のお写真も素敵で、じかに拝見できなかったのがくれぐれも残念だ。


  
  
  
 

投稿者 きさら先 : 21:10