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2010年07月04日

2010年7月1日「フォーム」とアスプルンド

  どんどんどんどん忘れてゆく。激しく忘れる。で、日記に書くことにする。他人には何の意味もないことどもだが、自分のためだからよいだろう。

7月1日(木)
  日記を書く、と言ってるその始めから、3日前のことだ。
  
  いいことがふたつ。
  ひとつは「フォームの復活」エクセルの2007は使いにくい。2003でデータ→フォームを便利に使っていたが、見つからない。導入時に業者さんに頼んでアイコン(と呼んでいいのか?)を作ってもらったのを、うっかりして先月消してしまった。
  1か月、そのうちそのうちと頭の中で考えながら集計の時になった。データを入力しようにも、呼び出すすべがない。
  ふと、ヘルプに試しに「フォーム」と入れてみた。「フォーム」の説明と共に、アイコンが!ラッキー!これさえあれば、あとは小学生でもできる作業をするのみ。

  帰りにM先生の診察を受けに(正確には薬をもらいに)行く。もっと正確には、北欧ツアーの報告だ。先生はアスプルンドの写真集までもっておられる北欧建築通らしい。
  ストックホルムで訪れた「森の葬祭場」は予想以上の広さと深さだった。深さとは、心的に。
  人口の増加に備えて、まず墓地を確保したという当時の市の先見が凄い。墓参のバスが敷地内を運行するという広さが凄い。木々と墓の自然な共存が素敵だ。
  宗教で差別をしない礼拝堂には十字架もない。アスプルンドの設計である。
「今日はわたし、明日はあなた」 
死者のための場所、そしてこれからも生きていく者のための場所。
「死生観」と先生は言われたが、そのような思想が、具体化されデザインに表されているところが凄い。
  ランドスケープというのだろうか。建築だけではなく、場所そのものが芸術。
  その場に身を置けた、スケールを感じられた幸せ。

  市内に戻って図書館へ。と話すと先生は「あの丸い!円筒形の!」とご存知であった。羨ましい!って言ってくださった。
巨大な円筒の壁を埋め尽くす本たち。本の宇宙。見上げた幸せ。
話を聞いてもらえる幸せ。 

投稿者 きさら先 : 2010年07月04日 18:01