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2010年10月09日

上野でシャガール

  雨で寒い10月9日、三連休の最初の日。天気に恵まれた昨日の日記を書く。

  10月8日(金)
  「シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展を見に行く。招待券があるのにもう終わりが近いので重い腰をあげた。

  家を出るまでは遠いなぁと思うが、上野公園はいつ行っても、気持ちがいい。祝祭気分とでも言おうか。平日でも人がそこそこ多く、楽しげな表情で歩いている。この日は手作りの木琴を弾く大道芸さんが演奏していて、立ち止まって聞く人の輪ができていた。

  当てにしていた国立西洋美術館のレストランすいれんが、休館でお休み。この美術館で展示を見ないときも、中庭に面したその場所が好きなのでよく食事をする。かわりにその向かい側、東京文化会館のセルフサービスのテラスでカジュアルランチ。

  暑くなく寒くなく、晴れて風も穏やか、貴重な初秋の午後。ややお粗末感のあるテラスだが、とても気持ちがいい。サンドイッチも結構おいしいのである。ビールなどお酒を飲んでいるテーブルも多い。コルビュジェ建築を見ながらのんびりと、目的を忘れそうになる。

  東京芸大の美術館はかなり奥。工事中の東京都美術館を経て、奏楽堂を立ち止まって眺めるとその先すぐだ。

  上演している映像を見たかったが、どの回も立ち見になるので断念。それを見られたらこの展覧会の意図がもっとよくわかっただろう。

  オペラ「魔笛」の舞台装置や衣装のデザインが興味深かった。

  「イカルスの墜落」はおのれを描いたと言われている。そう思っていたのだろうか、自身は。

  一生絵を描いて、様々な潮流を通り過ぎ、何にも属さない「シャガール」になった人。わたしは観るたびに幸せな気分になる。

  帰りは裏側に出て、地下鉄の根津まで歩いた。帰りなら下りだし、この道もなかなかよい。

  

投稿者 きさら先 : 2010年10月09日 23:57