« 井上陽水コンサート 郡山 | メイン | エリック クラプトン コンサート »

2006年12月01日

井上陽水コンサート 山形

井上陽水コンサート2006 アンコール公演
2006年11月29日
山形県県民会館

 今回の東北ゆきの裏テーマは「擬洋風建築」。覚えたばかりの単語です。郡山では開成館、山形では済生館がそれにあたるらしい。
  元は病院だった済生館は、山形城址の霞城公園に移築されている。塔もあるし、一見カラフルで派手だが、入ってみると、丸い内庭を多角形の廊下や診察室などが囲んでいてのびやかな印象。こんな病院ならせっせと来たい。
 医学と建物の歴史がわかる「郷土館」として使われているのだが、なんと!壁に貼ってある詳しい図表が手書き。なんか感動してしまった。
 こういう場所で仕事をする方たちは、不便をしのんで、心くだいておられるのでしょうね。わたしたちはそのいわば犠牲の上で拝見できるのだ。
 
 無駄話はさておき。
 県民会館も相当古い。そばに、やはり大切に保存されている旧県庁が堂々と建っているし、前の市役所も立派。比較すると貧弱ながらそれなりにいい味。椅子に座布団こそないが、花道もあって昭和レトロというのでしょうか。

 昨日郡山で、「ツアーが今日と明日の山形で終わります。あと1回は東京だから」と言う。わたしなどは“今年のツアーは”など全部ひっくるめてよぶが、なるほど、と思った。地元は“tour”ではない。
 言葉の使い方で前から気づいているのは、“弾き語り”って言わないこと。使うときも“いわゆる”がついたり、“弾き語りとかいうらしいが”とか。スタイルとして結構流通している呼称なのに、何かこだわりがあるのでしょうね。琵琶法師じゃないんだからとか??

 一応予定通り、山形牛を食べたり街を見たりしたが、実は昨日の気持ちの高ぶりが続いていて、感じること、見えるものが少し違う。感じすぎるようでもあり、上の空だったりもする。矛盾した気分。

 一曲目は陽水が、「最近は矛盾した気持ちで唄う」と言う『断絶』。Contradiction て。“本人”の気持ちと“おやじ”の気持ちの両方わかるから、だそうです。
 曲間のMCでは、話したいことを全部言ってたら時間がないし、省略すると伝わらないし、そんなもどかしさも感じているのだろうか。ときどき沈黙して、ヨースイ!がんばって!と掛け声が。コールが多くて元気な客席だ。
 昨日郡山で「ここら辺はお客さんのムードがおとなしめ」と言っていたが、わたしはそんなことはないと思う。東北へ行くと陽水が待たれているのをいつも感じる。拍手も熱い。

 バンドのメンバーが勢ぞろいして、バックにLOVE TRAIN の出発の時刻が出る、はずなのに出ない。あれ・・・・?ドラムのスティックが乾いた音を打つ。
 『ミステリー あなたに夢中』!
 今年の7月に発売されたアルバム『LOVE CMPLEX』の4曲目。シングル『いつのまにか少女は』で持田香織が歌った曲でもある。
 ツアーのラストにお初の曲を聴けるとは!陽水も「初めてみなさんの前で唄いました」と。
 チャーミングな曲です。最後のリフレインもとてもに魅力的。

 『ジェラシー』も『新しいラプソディー』もあの曲もこの曲も、今日も素晴らしかった。
 何度聴いてもあきない今回のツアーだったけど、東北は特にいまでも胸がいっぱいなほど。書きながら思い出して、つい打つ手が止まってしまう。

 12月のNHKホール(3階ー笑)がもういまから楽しみです。


01.断絶
02.闇夜の国から
03.なぜか上海
04.白いカーネーション
05.限りない欲望
06.夏まつり
07.心もよう
08.いつのまにか少女は
09.海へ来なさい
10.飾りじゃないのよ涙は

11.ミステリー あなたに夢中
12.Make-up Shadow
13.ワインレッドの心
14.リバーサイド ホテル
15.ジェラシー
16.新しいラプソディー
17.新しい恋
18.感謝知らずの女
19.長い猫
20.氷の世界

21.アジアの純真
22.渚にまつわるエトセトラ
23.夢の中へ
24.少年時代


 Piano & keyboards 小島良喜、Drums 山木秀夫、Bass 美久月千晴、Guitar 今剛、Guitar 今堀恒雄

歌詞はこちらでお読みになれます

投稿者 きさら先 : 2006年12月01日 23:19

コメント

What a lovely day for a 2299676! SCK was here

投稿者 2299676 : 2011年05月19日 10:49