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2011年05月18日

井上陽水Tour2011東京1st

井上陽水Tour 2011 Powder
Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区)1st
2011年5月18日(水)19:00開演 晴れ 空に満月

  3月11日の東日本大震災の影響で、Powder Tour2011は18公演のうち関東東北5公演が中止または延期となった。
  今日は約2ヶ月ぶりの再開、延期されていた3月28日の振替公演だ。

  3曲終わってのご挨拶で「今日はようこそ。本来は3月末の予定でしたが・・・」と震災にふれ、「いろいろ考えたが適当な言葉が出ない。黙祷でも2時間するかというと、それも適当ではないので(コンサートを)続けます。どうぞ最後まで楽しんで」

  この時期に大衆に向かって言葉を発することはとても難しいだろう。陽水の言葉にできない想いに深く頷く。

  だが、曲たちは饒舌であった、と思う。特に「5月の別れ」「闇夜の国から」「真珠」「最後のニュース」アンコールでの「積荷のない船」。それらがうたっているのは“いま”だと思った。まったく主観的な感想に過ぎないが。
  3階席だったので、双眼鏡で観ていた「招待状のないショー」の陽水は、まるで闘っているようだった。何と?理不尽な何かと。

  いつもはグラス越しにはあまり見ない。でも今日は陽水の姿ばかり追って見ていた。その肉体が実在することがありがたく、嬉しかった。できれば手を伸ばして触って確かめたいと思ったほど。3階からのびる手?まるでホラーの世界だが(笑)。

  アンコール4曲目の「いっそセレナーデ」のあと、メンバーみなさんでさようなら、と思ったらまた楽器へ戻って。
  「夢の中へ」1階席はほとんど立っていたようだった。陽水コールも。ずっと静かだった会場なのに。戻ったんだ、いつもに、と思った。

  気のせいかもしれないが、少し元気がなさそうだった陽水、わたしたちの今日の喜びが活力の足しになりますようにと祈る。
  


01.リバーサイドホテル
02.飾りじゃないのよ 涙は
03.5月の別れ

04.闇夜の国から
05.自然に飾られて
06.覚めない夢 
07.真珠
08.タイランドファンタジア

“弾き語り”
「古い曲を何曲か。古いと言っても・・・30年40年はつい最近」と話し始めて、やっと笑顔。

09.かんかん照り
10.ゼンマイじかけのカブト虫
11.白い船
12.限りない欲望

13.虹のできる訳
14.最後のニュース
15.Just Fit  
16.少年時代
17.長い坂の絵のフレーム

アンコール
18.氷の世界
19.招待状のないショー
20.積荷のない船
21.いっそセレナーデ
22夢の中へ

Piano & keyboards 小島良喜
Guitar 今堀恒雄
Percussion はたけやま裕
Keyboards & Synthesizer 福田裕彦


井上陽水Tour 2011 Powder 明日も同じホールで最終日。

井上陽水公式サイト


歌詞は井上陽水うたのことばでお読みになれます。

投稿者 きさら先 : 2011年05月18日 23:59

コメント

ツアー再開、本サイトの報告再開を嬉しく思います。
何かいつもと違う緊張感のあるライブの様子が伝わってきました。

そう、こういうときの「発言」って難しいんですよね。
思ってることは溢れるようにあるのに、それを言葉にした途端、
ちょっと不適切だったり、誤解が生じたりすることもありますし。
陽水氏のように表に立つ方なら、尚更。

だからこんな時は、歌って頂くことが本当に一番嬉しい。
特に陽水さんの歌には、他の人にはない力があるわけですし。

東京公演2日目、そしてTour Powder最終日となる今日、
そんな力をもった歌を聴きに行きます。
聴き慣れたはずの、あの歌、この歌も今日は違って聞こえるのでしょうか。

投稿者 和幸 : 2011年05月19日 09:48

和幸さま

お久しぶりです。

2日目いかがでしたか?
図々しくもレポートをお待ちしております。

さき

投稿者 きさら先 : 2011年05月21日 00:11