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2011年11月05日

井上陽水『魔力』より

  井上陽水『魔力』を聴いた。(アルバム 2010年11月17日発売 FMLE)

  声の力に驚く。初めて聴いたわけではないのに圧倒される。

  中でも今日の最強は「世界はミステリー」。“永遠のラブパワー”って歌詞にもあるとおり。(アレンジ:星勝)

  シングル「Love Rainbow」(2009/4/29)が出たころ、週刊文春の連載コラム「考えるヒット」で近田春夫氏が「サビで陽水がいなくなる」ことを取り上げて誉めていた。病院の待合室かどこかで読んだので正確ではないが、その「いなくなる」という表現が面白かった。
  「世界はミステリー」でも女性コーラスに陽水が隠れる。陽水がラジオだったかで「Love Rainbow」が面白いと言ってもらったのでもう一曲というふうに話していたのを聞いて、多分近田氏の批評のことだなと思った。
  隠れていて出てくると、声のパワーはより強く感じ、喜びさえあるんですよね。

  世界どころか宇宙まで届けと唄いあげている陽水。躊躇も不安もないあっけらかんとした幸福感。ほんとかよ?と疑いながらも、そのパワーに押し切られてしまう。    

  

  

  

投稿者 きさら先 : 2011年11月05日 19:15