2005年03月23日

井上陽水 「飾りじゃないのよ 涙は」

 CDアルバム『Blue Selection』(2002)で「飾りじゃないのよ 涙は」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。昨日『9.5カラット』と聞き比べるつもりだったが、テレビを見すぎて時間がなくなって果せなかった。
 火曜日がテレビで忙しいなら、今日は夕刊で忙しい。朝日新聞(東京版)水曜日の夕刊は、楽しみのコラム2本立てである。三谷幸喜の「ありふれた生活」は249回目。なんと4年半以上も続いている。その間読者は、三谷さんの話術はもちろん、舞台やドラマの裏話も興味津々。舞台「You Are The Top 今宵の君」の主題歌を、井上陽水に依頼するために会ったという話もここで読んだ。和田誠のイラストも似ていて楽しい。
 もう一本は、いとうせいこうの「自己流 園芸 ベランダ派」。こちらは回数が書いてないが、一年経ったかどうか?私は「もらった鉢ものは必ず枯らす派」で、園芸のことはさっぱりわからないのだが、それでも読まずにいられない面白さ。深夜にテレビで見るマッシュルームカットのせいこうさんと園芸って、実に違和感があるが、「ボタニカル・ライフ」という著書もあるほどだから、花々への愛は年季がはいっているのだ。
 さて、『Blue Selection』の「飾りじゃないのよ 涙は」はジャズ・アレンジ。テンポがとても速い。これを聴いたあとで『9.5カラット』版を聴くと、間延びして感じるほどだ。話すときはゆっくりした口調の陽水の、早口の歌い方に臨場感がある。

  ♪私は泣いたことがない
  ♪本当の恋をしていない
  ♪誰の前でもひとりきりでも
  ♪瞳の奥の涙は隠していたから

 中森明菜の歌うのをリアルタイムで(テレビで)見ていたせいか、オリジナルを聴くとつい明菜の姿が浮かぶ。
 ジャズ・ヴァージョンで浮かぶのは、何人ものダンサーの踊る姿。衣裳はまとっているかどうかわからないほどシンプルなのに、スピードと連携で目を奪う美しさ。

  ♪真珠じゃないのよ涙は HAHA
  ♪きれいなだけならいいけど
  ♪ちょっと悲しすぎるのよ涙は WO WO WO

 『飾りじゃないのよ 涙は』(MAXIシングル)も発売されている。c/wは「決められたリズム」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 

-----------------------------------------------------------------------
CDアルバム『9.5カラット』(1984年)FLCF-3858
CDアルバム『GOLDEN BEST』2枚組(1999年) FLCF-3761
CDアルバム『Blue Selection』(2002年) FLCF-3919
CD MAXI『飾りじゃないのよ 涙は』(2002年)FLCL-7055
9.5caratsBlue Selection飾りじゃないのよ涙は

投稿者 蒼木そら : 23:38 | コメント (1) | トラックバック

2005年02月06日

井上陽水「嘘つきダイヤモンド」

 CDアルバム『Blue Selection』で「嘘つきダイヤモンド」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水
 「嘘つきダイヤモンド」はフジテレビ系の音楽番組「Hey! Hey! Hey! MUSIC CHAMP」の1995年ごろのエンディングで聞いていたときから好きだった。
 1995年にシングル(カップリングは「OVERTIME」)で発売されたが、昨日の「映画に行こう」同様、『ReMASTER』の『extra-2』に収録されるまでアルバムにはいっていない。
 連想に次ぐ連想、韻を踏んでははずし、砂漠から南極へ、昔話かと思えば今の世に。どうしたら考えつくのだろう、このような変幻自在な詞を。

  ♪だけど恋する以上 果てしない話
  ♪オーロラの扉を祈りながら開けたら
  ♪嘘つきで さりげなく光るダイヤモンド

 『Blue Selection』には、このジャズ・アレンジが収められている。これもまた自由で気ままをしながら最後は収束されて魅力的。オリジナルが精巧にカットされたダイヤモンドなら、こちらはパラパラと光って散ってみせるダイヤモンドか。まるで手品のように。
 今日の夕食は海のダイヤだった、のではなく、昨日の続きを聴く誘惑に抗しきれなかったのでした。
------------------------------------------------------------------------------
『Blue Selection』CD:FLCF-3919 アナログ:FLJF-9529
参加ミュージシャン:山木秀夫、美久月千晴、小島良喜、今剛、 今堀恒雄、中西康晴
Blue  Selection

投稿者 蒼木そら : 23:02 | コメント (12) | トラックバック

2005年02月05日

井上陽水「映画に行こう」

 アルバムCD『Blue Selection』で「映画に行こう」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水
 「井上陽水コンサート2002」進行中に、ジャズ・アレンジの曲が次々と披露されて話題となった。2002年11月発売の『Blue Selection』は、その成果とも言えるアルバムで、ツアーと同じメンバーがサポートしている。
 中には、この曲がジャズに!と驚くようなナンバーもあるが、「映画に行こう」は元々ブルースっぽい曲なので、自然な感じ。
 原曲は1978年のシングル『青い闇の警告』のB面。今回調べたら、『ReMASTER』の「extra-1」に収録されるまで、どのアルバムにも入っていないので驚いた。コンサートではしばしば演奏されているのに。
 78年版は、気だるくて、もの哀しく、ジャズ版は、やや華やかな装い。

  ♪映画に行こう
  ♪夢を見に行こう

 最近の映画は「純愛」流行り。やはり夢でしかあり得ないのでしょうか、純愛は。
------------------------------------------------------------------
 『Blue Selection』CD:FLCF-3919 アナログ:FLJF-9529
参加ミュージシャン:山木秀夫、美久月千晴、小島良喜、今剛、今堀恒雄、中西康晴
Blue  Selection

投稿者 蒼木そら : 23:51 | コメント (8) | トラックバック