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2004年10月18日

一番大切な人は誰ですか 第1話 04/10/13

「一番大切な人は誰ですか」
水曜10時 日本テレビ系

キャスト:岸谷五朗 牧瀬里穂 佐藤隆太 鶴見辰吾 宮沢りえ 小林涼子 高田純次 三浦理恵子 吉田日出子 田村亮 内藤剛志
脚本:大森寿美男
演出:佐藤東弥
プロデューサー:戸田一也 原田文宏(光和インターナショナル)
主題歌:「黄昏ロマンス」/ポルノグラフィティ


A:
日本テレビのこの枠、「光とともに・・・」「ラストプレゼント」と好印象のドラマが続いたけど、こんどはどうでしょうか。
S:先の2本のように障害や病気を扱ってはいないけど、家族という点で共通している。
A:色あいもなんか似ている気がする。
S:真面目な話だけど、重苦しくないってところでしょうか。
A:軽さはもっぱら岸谷五郎とその職場の交番で引き受けてる、いまのところ。
S:岸谷巡査の新婚の妻が牧瀬里穂で、元妻が宮沢りえ。宮沢の洋裁店がある街に偶然岸谷が赴任してくるのが始まりです。宮沢はTVドラマは久しぶり。
A:「たそがれ清兵衛」「父と暮せば」と方言では気にならなかったけど、ドラマでは話し方の特徴が気になって。
S:「北の国から」でもそうだったね。
A:ドラマに出てくる商店会って型どおりが多いけど、こんどはどうでしょう。
S:高田純次が商店会長じゃあね、型どおりかな?
A:第1話で店のシャッターにスプレーで絵を書く怪盗がいた。
S:怪盗じゃないでしょう?何もとってないもの。絵が妙に上手かった。
A:何か物語に関係してくるのでしょうか?

あらすじ等は→日本テレビ公式サイト

投稿者 蒼木そら : 03:01 | トラックバック

2004年10月17日

映画「誰も知らない」 04/10/15

製作: 「誰も知らない」製作実行委員会
監督・脚本・プロデューサー:是枝裕和
キャスト:柳楽優弥(明=兄) 北浦愛(京子=妹)木村飛影(茂=弟) 清水萌々子(ゆき=妹) YOU(母) 韓英恵 寺島進 遠藤憲一 木村祐一 平泉成 串田和美 岡元夕紀子 加瀬亮 タテタカコ(歌=「宝石」も) その他


 映画館で映画を観ることの利点は何か。大きな画面?音響?邪魔がはいらないこと?私は館から出たときの、日常との落差だと思う。一瞬自分の居場所を見失う、その感じ。いい映画にはそれがある。
 「誰も知らない」については「辛いから観ないほうがいい」ときいていた。でも、急に時間が空いて、しかもたまたままだ上映している館があったので入った。ハンカチを用意して。なぜ辛くなる映画を作るのだろうかという疑問ももって。

 実際の事件に基づいた映画だという。12歳の明を頭に4人の子供たちだけで、アパートに置き去りにされ、しかも下の3人は存在を隠して部屋の中だけで暮す。いちばん小さいゆきは3歳ぐらいか。置き去りにした母親に悪気はない。会えば子供たちを喜ばせ、彼らも母は大好きだ。学校へ行く必要はないという母に問題はあるだろう。しかし、映画はそんな追求はしない。子供たちの状況を淡々と描く。音も現実音が多く、ドキュメンタリーのようだ。

 無邪気な母と4人の子供との生活はそれなりに成り立っていた。上の2人はかいがいしく家事をこなす。しかし、母が出て行ってから日が経つにつれ、生活は崩れてくる。明は同年齢の友だちとの遊びを求めて弟妹をなおざりにし、京子は家事に投げやりになる。
 それはそうだろう、だって子供だもの。大人でも(あるいは大人なら)壊れる状況だ。しかしある日、明は弟妹を外に連れ出す。水道もガスも止められての生活の中で、なんと楽しそうなこと!ほっとする場面だ。
 いつも公園にいて学校へ行かない中学生の少女(韓英恵)との交流、こっそり食物をもらえるコンビニ、かすかな外界とのつながりはある。しかし、もし何かあったら、と心配しながら見守る。そして、何か、は起こってしまう。

 あり得ない偶然とか、すれ違いとか、そんな演出はまったくない。涙を誘う場面も慎重に避けられている。ハンカチは必要なかった。
 この子供たちをなんと表現したらいいのだろう。どんな形容詞もウソになる気がする。ただ記憶するのみである。

 映画館を出、しばらく立ち止まって自分の位置を探る。向かいに美術館が見える。入る前にはついでに開催中の有名美術館展もと思っていたが、もうその気はない。
 知らない街のような渋谷の坂を上りながら、急にこみあげてくるものがあった。

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「誰も知らない」公式サイトhttp://www.daremoshiranai.com/
是枝裕和公式サイトhttp://www.kore-eda.com/

観た映画館:シネ・アミューズ イースト/ウエストhttp://www.cineamuse.co.jp/

投稿者 蒼木そら : 03:26 | トラックバック

2004年10月12日

ラストクリスマス 第1話 04/10/11

「ラストクリスマス」
月曜9時 フジテレビ系

キャスト:織田裕二 矢田亜希子 玉木宏 森山未來 片瀬那奈 MEGUMI 田丸麻紀 坂下千里子 坂本雄吾 りょう 桜井幸子 伊原剛志 加賀まりこ 児玉清
脚本:坂元裕二 
演出:西谷弘 
企画・プロデュース :大多亮
プロデューサー :現王園佳正  岩田祐二
主題歌:織田裕二 with ブッチ・ウォーカー

A:楽しみにしていた月9です。
S:織田裕二がまだラブストーリーが出来るのかという疑問もあった。
A:オッケーじゃないですか?まだラブストーリーかどうかわからないけど。
S:矢田亜希子、あの穏やかだけどきっぱりした話し方が好きなんです。今回は元ヤンキーということでまったく別のしゃべりかたをしてる。ちょっと苦しそうですね。
A:最初の1分ぐらいのシーンが意味ありげ。ハッピーエンドじゃないってこと?
S:矢田が会社では別の顔ということなら、同じ会社に何人もボーイフレンドを作っていて、みんな自宅を知っているってウカツじゃない?(笑)
A:そうそう。織田の友人で上司の伊原が2人で織田のバルコニーに居るのをみて驚いていたのも、両方の住所を知ってるんだから変。
S:森山未来、玉木宏の若手が活躍しそう。キャストが結構魅力的ですね。


あらすじその他詳しい情報はフジテレビ公式ページでどうぞ

投稿者 蒼木そら : 00:32 | トラックバック

2004年10月11日

大奥 第一章 第1話 04/10/7

「大奥 第一章」
木曜夜10時 (初回10分延長) フジテレビ系

キャスト:松下由樹 高島礼子 瀬戸朝香 京野ことみ 西島秀俊 野波麻帆 木村多江 星野真理 渡辺いっけい 梶芽衣子 藤田まこと
脚本:浅野妙子
演出:林徹 
プロデューサー:林徹 手塚治(東映)樋口徹 若松豪(東映)
主題歌:サザンオールスターズ
A:先の「大奥」を見ていないので、比較はできないんだけど、それ以前の話らしい。で、「第一章」がつくんですね。歴史にはまことに弱いので、こういう時代物は、そうなんだぁ、と感心するばかりで、矛盾とかはわからない。
S:しかし、生まれたばかりの児を、母に一度も抱かせずに 乳母の下に連れ去ってしまうのって、普通なの?
A:遠い美濃の国の離縁話を将軍が知っているって、結構情報化社会だったのね。
S:家康藤田まことが、愛知弁(多分)で話すのが、威厳がなくて面白い。
A:松下由樹が、この上昇志向の強い女性をどのように演じるのか、権勢を得たあとの人間性はどうなのか興味があります。
S:梶芽衣子が、さすが時代劇慣れしてるせいか、落ち着いた貫禄です。

あらすじその他詳しい情報はフジテレビ公式ページでどうぞ

投稿者 蒼木そら : 23:47 | トラックバック

夜からの声 山田太一作

「夜からの声」紀伊国屋ホール2004年9月21日~10月2日

地人会公演 
作:山田太一 演出:木村光一 装置:高田一郎
出演: 風間杜夫 西山水木 佐古真弓 花王おさむ 倉野章子 長谷川博己

 幕が開くとマンションのリビングルーム。休日の午前、仕事をしたまま寝込んでしまったという風情で風間杜夫がソファから起きだしたところである。和服姿の妻西山水木がバタバタと登場する。明るく賑やか。和服は勤め先の居酒屋チェーンの制服であり、西山はパートながら重用され、今日も他店の指導に出勤するところという。娘佐古真弓(20代?)も、あれこれ母親とやりとりのあと出かける。
 ありがちな休日の朝の風景である。しかし、このごく普通(に見える)家庭は、突然訪れる来客によって思いがけない人間関係に巻き込まれてゆく。

 訪問者はタウン誌の取材という紫色の服の女性倉野章子。話すうちにその取材というのはニセの口実で、風間にあることを訊きに来たのだとわかる。
 倉野の息子長谷川博己が詫びにきたり、妻の父花王おさむも登場し、舞台はしばしば笑いを引き出しながら、いったい何があったのかという謎をはらんで進行する。家族にも内緒で電話相談のボランティアをしている風間、自殺した倉野の夫は死の直前にかけた電話で彼に何を話したのだろうか。非常識な行動は病気のせいだと診断された倉野は入院して治療を受けることになる。

 休憩をはさんでの第二幕、快癒した倉野(明るいグリーンの服)と息子の長谷川が訪れる。「もうぜーんぶ忘れた」と不自然なほど明るい倉野。周りのみなもそれを口々に喜ぶ。しかし、そのとき風間杜夫が「それでいいのか」と言い出す。止める周囲に被いかぶせるように一気に事実を話し始める。いつのまにか風間は倉野の夫となって語る。この成り変りにもっていく迫力ある演技に引き込まれ、息を詰めて見入る。
 それに続く倉野章子の長い告白には、新たな人物夫の父が登場する。観るものは舅の介護という一般的な概念でははかれないこまやかな心の機微を知る。重くなった場を全員の告白ごっこ(?)で和ませ、舞台中心は一段と親しみを深めた場面が展開する。
 しかし、まだ心の奥にあることを話そうとしてとめられ、ひとりベランダに出て草花を見る倉野。彼女に声をかけて風間が「大丈夫じゃないけど」と言って舞台は終わる。

 誰もが奥の奥に隠している深い悲しみ、それでもなんとか折り合いをつけて生きてゆく人間の宿命のようなものを感じずにはいられなかった。
 95年に上演された心に残る舞台「夜中に起きているのは」で、ペンションの女主人八千草薫が言う「わかるわ、大丈夫よ」。今回の「大丈夫じゃないけど」はこれに呼応しているのであろうか?

 なお、「夜からの声」のパンフレットには、「山田太一戯曲上演年譜」が劇評いりで載っている。地人会以外のプロデュースのものも網羅しているのが嬉しい。

投稿者 蒼木そら : 20:31 | トラックバック

夫婦。第1話 04/10/10

「夫婦。」 
日曜夜9時 TBS系

キャスト: 田村正和  黒木瞳  加藤あい  塚本高史
       深浦加奈子  今井陽子  西田尚美  大森南朋  羽田美智子
脚本: 遊川和彦
演出: 清弘誠 
プロデューサー: 八木康夫
主題歌: 森山良子「あなたが好きで」

A:日曜日のこの時間、田村正和、黒木瞳。なにかの続編ではないかと思っちゃうよね。
S:でもそれだけに安心して見れるとも言えます。タイトルはそのまんまやん、って感じ。
A:マンハッタンラブストーリーの「しのぶっち」塚本高史が出ているのはうれしい。まだバンドやってるらしい(笑)。
S:田村正和がこんどはテレビ通販の会社の社長で、自分でテレビに出ている。
A:けっこう笑えます。
S:結婚式場に角野卓造が花嫁の父役で居て、泣いているんだけどおかしかった。これからも出るのかしら?
A:TBSの公式HPのキャストに名がないから、初回だけなのかな?残念だけど。
S:田村と張り合うような男性がせめてひとり欲しいですね。
A:いつも左右違う靴を履いてる羽田美智子はどうからむのでしょうかね。
S:とりあえず次回は見ましょうか。正和さまと塚本くんを。

⇒あらすじ等はTBS公式ページ

投稿者 蒼木そら : 01:04 | トラックバック

アフターダーク 村上春樹

「アフターダーク」村上春樹著 講談社 2004年9月7日第一刷発行

 始まりは空の高みからの視点である。最初それは導入部だけで、そのうちアップになり主人公の物語が始まるのかと思った。しかし「わたしたち」という自在に動くカメラのような視点は最後まで続く。わたしたちは映画を観るように深夜から夜明けまでの都会の姿を観る。

 村上春樹の作品はいつも様々な解釈がなされる。ギリシャ神話、フロイト、南京大虐殺などを説明し、作品を解説してくれる友人がいるが、私はそれを聞くたびに違和感を覚え、質問したくなる。それらに拠って書かれているから読むのかと。
 「アフターダーク」においても、登場人物はおそらくそれぞれ意味をあらわす存在であり、場所もまたそうなのだろう。特に舞台のひとつであるラブホテルは「アルファヴィル」といい、これはゴダールが映画で描いた近未来の架空都市であると説明されているだけに、特別の意味合いを持たされているのかもしれない。
 
 ではその映画を知らないとこの小説をわかることができないのだろうか?深夜のデニーズで本を読んでいるマリ(19歳)、その姉で眠り続けているエリ、友人タカハシ、ラブホテルの従業員カオル、コムギ、コオロギ、ホテルで中国人の女に暴力を奮った白川、眠っているエリを見ている顔のない男などなど、それら登場人物の意味するものや関係性を言葉で説明できないと、読んだとは言えないのだろうか?
 
 「アフターダーク」を読み了えた夕方、そのままぐっすり眠ってしまった。たっぷり朝寝坊した日で寝不足なんかではなかったのに。まるで最後のシーンで眠リ続けるエリに寄り添って眠るマリの呼吸が移行してきたように。
 村上春樹の書くものは、私にとっては、こんなふうに「思考」とは別の場所に作用するらしい。文体、場所や人の名、会話などから徐々にイメージが形造られてくる。知識がないせいだろう、それは曖昧なイメージだ。曖昧だけれどリアルである。その空気を肌で感じ、その世界に入ってゆく。そんな読み方しかできない。
  
 この作品でわたしたちは映画のように提示される現実を観る。どこまでも追ってくる悪があり、スーツの中に隠れた悪がある。自分を見失い閉ざす娘がおり、手の差しのべようがわからず悲しむ(多分)娘がいる。顔のない男は依然として誰かわからない。しかし、深夜の時間の経過のなかでマリは、いくつかの光を放つ言葉をもらう。
 寄り添って眠るマリの傍らで、エリに覚醒の気配を感じさせる終りが美しい。

ひとつ疑問を呈したい。村上春樹の小説の主役はなぜ若者なのだろう?
作者と同年代の主人公の物語も読みたいものである。

投稿者 蒼木そら : 00:41 | トラックバック

2004年10月09日

ホットマン2 第1話 04/10/7

「ホットマン2」

木曜夜10時 (初回10分延長) TBS系

キャスト:反町隆史 伊東美咲 市川由衣 斉藤祥太 斉藤慶太 山内菜々 白石美帆 美山加恋 眞木大輔(EXILE) 安倍麻美 深水元基 黒谷友香 ほか

脚本:樫田正剛
演出:中島悟 
プロデュース:江口正和
主題歌:EXILE
原作:きたがわ翔

「ホットマン1」は見ていなかったので、ちょっと話が把握できなかったが、5人兄弟姉妹のお兄ちゃん反町隆史のお節介と自称する明るい面倒見のよさと、その娘七海を演ずる山内菜々の可憐さを見るドラマのようだ。
 こんどの「2」には「凛ちゃん」こと美山加恋が山内菜々の同級生役で出ている。どうも山内をいじめる役らしい。
 お兄ちゃんものといえば「大きな屋根の下」があるが、比べるのは酷かも。山内菜々は確かに可愛いけど。

⇒あらすじ等はTBS公式ページ

投稿者 蒼木そら : 20:27 | トラックバック

2004年10月06日

マザー&ラヴァー 第1話 04/10/5

「マザー&ラヴァー」
火曜10時 フジテレビ系(制作=関西テレビ MMJ)

キャスト:坂口憲二 篠原涼子 水川あさみ 金子貴俊 矢沢心 西丸優子 高山猛久 麻生幸佑 蛍原徹 阿南健治 松坂慶子
脚本:岡田恵和 
演出:新城毅彦
プロデュース:安藤和久 東城祐司 伊藤達哉 吉條英希

A:脚本が「ホームドラマ!」の岡田恵和です。
S:「ちゅらさん」の、というんじゃないの?普通は。
A:こんどはコメディなのかな?
S:篠原がわはそんな感じですね。
A:坂口と松坂のシーンはそうではないと。
S:松坂慶子は「人間の証明」と打って変わったママぶり。
A:可愛いけどお母さんらしい。いいですね。
S:ときどき寒かった。誰のせいというわけではないけど。
A:乗れなかったですね、確かに。次回以降に期待。
S:つぎ、見るかなぁ。
A:見てください。岡田さんですから、「ホームドラマ!」の(笑)。

⇒あらすじ等はフジテレビ公式ページへ

投稿者 蒼木そら : 01:37 | トラックバック

めだか 第1話 04/10/5

「めだか」
火曜9時 フジテレビ系  初回10分延長

キャスト:ミムラ 原田泰造 瑛太 須藤理彩 山本太郎 木内晶子 平岡祐太 黒木メイサ 市毛良枝 泉谷しげる 小日向文世 浅野ゆう子 林隆三ほか
脚本:相沢友子
演出:木下高男 
プロデュース:石原隆 高橋萬彦

A:ミムラがもう主役!もっとも「ビギナー」でも主役だったけど。
S:「ビギナー」に似てるところ。生徒が大人、個性派揃いのグループ、ミムラのキャラクターもちょっとかぶってる。こんどは定時制高校で、彼女は先生だけど。
A:先生としてだんだん成長してゆくのかと思ったら、初回から目覚めていた。展開が速いです。
S:そうそう、瑛太との関係も。
A:むやみに引っ張らないスピード感はいいですね。
S:生徒を心配して大雨の中に飛び出して行ったけど、傘ぐらいさしてったらいいのに。
A:出た!揚げ足とり。
S:だってひっかかるやん。そのまま林隆三(恩師)の入院先へ。そしてまた学校へ戻ってたけど、服どうなってるんやろ。
A:ずぶ濡れで病院へ見舞いに行くのはやめましょう。で、続けて見られそう?
S:原田泰造、瑛太、須藤理彩あたりの人間性が面白そうなので、見るかも。

⇒あらすじ等はフジテレビ公式ページ

投稿者 蒼木そら : 01:36 | トラックバック

2004年10月04日

2004年7月~9月期の連続ドラマ

A.9/26の「逃亡者」を最後に今期の連ドラが終りました。遅くなったけどまとめて話をしておきませんか。
B.オリンピックもあったし、結構きついクールだったよね。
S.私も実は月9も見続けられなかった。期待の新人、いままでにないテーマという呼び声は高かったんだけど。

A.ではその「東京湾景」(月曜フジテレビ系)から。
B.確かにいわゆる「在日」を取り上げたことは買うけど、そういう社会性は感じられなかった。むしろ時代錯誤かと。
S.人気韓国ドラマ「冬ソナ」にあまりに似すぎ。最後のほうでちょっと見たとき「兄妹」の疑いが出てきてたので、そこまで?と呆れた。
A.仲間由紀恵は好きなだけに残念でした。風景、運命、俳優、国際交流、おまけに「書」で和風テイストも加えてたけど、それらがまとまって物語の高まりとなってはいなかったですね。

A.では曜日順で火曜日。 「君が想い出になる前に」 (フジテレビ系)。私は椎名桔平ファンなので見てましたが。
B.1回だけであとはパスだった。観月はやはり「ナースのお仕事」みたいなのがいいな。弁護士事務所の話とかも面白かった。
S.ときどき見た。観月がスタイリストだけあってファッションがいま風で勉強になりました(笑)。
A.「それはないだろう」って運びが多かった。子供をひとり置いて出かけちゃったり。大筋には関係ないことでも必然性のないシーンが何度もあると、だんだん興味はそがれる。椎名の失った記憶と隠された事件という謎はあったんだけど、その解決も予想通りで。

S.「ウォーターボーイズ2」 (フジテレビ系)。これもどうせ最後のシンクロ公演まではつなぎかと見なかったけど。
A.「つなぎ」って言いすぎ(笑)。高校生は結構見てたらしいよ。まあ、夏の定番?
「すいか」の金子貴俊が教師役で出ていました。
B.その「1」は面白かったけどね。「2」になると2,3話見たら筋が読めちゃったから。
A.最終回なんと2時間!シンクロ公演をたっぷり見せてました。

B.水曜日「ラストプレゼント・娘と生きる最後の夏」 (日本テレビ系)女優がみんなよかった。
A.天海も永作もセリフがはっきりしていて聞いてて気持ちがいいし、須藤理彩もいつも裏切らないですね。
S.男優陣も褒めましょう。天海の父役の平泉成の存在も印象に残ったし、佐々木蔵之介もああいうキャラクターは初めて見たけどリアルだった。この前の「離婚弁護士」(フジ)でも天海とは共演してるよね。
A.最終回も泣きました。でもどうでもいいけど、あの誕生会のご馳走はどうなったのでしょう。
S.それより、ひとりも悪い人がいないのよねー。会社も友人も家族も医者(升毅)まで、みんないいひと。

A.さて木曜日は「人間の証明」 (フジテレビ系)です。これは分類としては刑事ドラマですね。
S.「砂の器」「白い巨塔」そしてこれ。復活ブームはまだまだ続くのでしょうか?
B.原作での事件の根は第二次大戦後すぐでした。こんどのドラマではベトナム戦争の頃、学生運動の激しかった時代に置き換えている。
A.「今思えば骨のある連中でしたよ。それがいまじゃゴルフショップのおやじさんですからねぇ」などと主人公の竹野内豊の相棒ベテラン刑事の大杉漣に言わせてました。事件の重要人物のりりィとは、機動隊と学生として向かい合っていたのかも、との思い出話も時代感が出ていてうまいと思った。
S.その大杉をはじめとして警察内の人物像がおざなりではなかった。もうひとりの主人公松坂慶子ですが、殺人を犯してなお堂々と表舞台に居続けた冷静さ。それなのに、なんの物証もなく詩の朗読だけで自白に追い込めるかしらね?よほど上手な朗読ならともかく(笑)。
A.やはり原作の意図であるタイトルの意味を生かしたかったのでしょう。
B.原作にはない竹野内の女友達役で夏川結衣が出ています。松坂の過去とかを調べる役ですね。
S.このふたり(竹野内と夏川)はまあ甘く言っても平均点。警察側の緒方拳や大杉のベテラン、それから事件に巻き込まれた横山めぐみの夫国村隼と恋人風間杜夫のコンビなどの脇役の力がドラマに奥行きと吸引力を与えていたと思う。
A.結局これは3人とも結構熱心に見たということですね。最初はちょっとわかりにくかったけど、時間的にも空間的にも広がりのある話をテンポよく見せてくれたということでしょうか。

A.金曜日は「世界の中心で、愛をさけぶ」 (TBS系)。
S.小説読んだし映画も観たのでパスした。亜紀役の綾瀬はるかはどうでしたか?
B.うーむ。彼女をそれほど愛するという気持ちがどうしてもわからなかった。
A.もう若くないからでは(笑)? 実は私も同感ですが。小説はちょっと村上春樹風の文体でしたね。
S.山田孝之は「ウォーターボーイズ」のときはとてもよかったけど。

A.では日曜日「逃亡者」 (TBS系)。
B.スピーディな運び。暗めの画面。一見かっこよかったけど。
A.わかりにくかったですね。パッパッといろんなシーンが映るけど、どれが手がかりかわからないうちに変わってしまう。
B.トシだから理解が遅いんや(笑)。
S.日曜9時といったらトシのひとも見てるでしょうが。
A.それに「こんなことしないだろ!」や、「そんなわけないだろ!」がまた多くて。
S.そうそう。羽田にニセの予約をして成田に向かう作戦とか。最初から列車なら見つかりにくいのに。飛行機とフェリーと大して違わない時間で着いたりしてるし。サスペンスものはこういうところをちゃんとしてくれなければ。
B.最後の警察の管理管加藤浩次のピストル自殺、それほどのこと?って。
S.原田芳雄がうさぎのぬいぐるみを着てるのを見て、最初からあやしいと睨んだ。
A.へー!まさか父が娘を殺す?って最後まで思ってたけど。
B.まだ奥があるのかあるのかと思わせられて、結局裏切られたって感じ。全員がコマだったみたいな。
S.奇しくも「人間の証明」「逃亡者」と親による子殺しが二作あったわけね。
A.それが結論ではあんまりだから、ベスト3とか選びましょう。
B.と言われても、通して見たのは結局「人間・・・」と「逃亡者」
S.同じくです。
A.じゃあその二作に「ラストプレゼント」を加えましょうか。次はクリスマスで終わるゴールデンクール(そんな言葉あるんか?)です。期待しましょう。

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