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2011年06月19日

ドラマ「鈴木先生」が面白い!

2011年6月19日(日)記

  ドラマ「鈴木先生」東京テレビ 月曜日夜10時
      原作は漫画「鈴木先生」武富健治

  連続ドラマがみんな薄味でスカスカ感のある今クール。留守で録画しなきゃと思うのは、「BOSS」(フジテレビ系)ぐらいだが、これだってもし忘れても後悔はしない。

  「鈴木先生」はまったく知らなくて途中から観た。だいたい12チャンネル(今はそう呼ばないか)で連続ドラマを観たことってなかったから、no checkであった。
  いやあ、面白い!わたしの中では今クールで最高の1作。
  
  鈴木先生は中学の教師。独自の教育方法をもっている。問題を察知すると、緻密な作戦を立ててことに当たる。
  作戦、そう、この先生はスポーツチームの監督のようなのだ。生徒はそのメンバーで、先生にとっては各々が、教室というチームにおいて役割を持つ。そのために、各生徒の詳しいデータを知悉している。
  データの分析、作戦=駒の進め方。実に理論的でクールだ。ただの“熱血”ではないところが面白い。実際、熱血教師モノでありがちな、泣かせる場面がないのも好ましい。

  もうひとつの魅力は、鈴木先生の講義というべきもの。問題解決にあたって展開されるが、生徒をよく理解しているので、上からの常識的なお説教ではまったくない。生徒の気持ちに添い、発言を導きつつ、解決にもって行く。それが教師の“技術”だと自覚しているのである。
  この“講義”が生徒の心に届くのは、ただ技術によってだけではない。常に人間性の本質に根ざした理論展開だからなのだ。当然難しい話となるが、こうして一人前に扱ってもらえることは、生徒の人格を尊重していることになり、その想いが生徒に届くのだろう。
 
  こんなにクールな鈴木先生だが、自身も若い男性。女生徒に対して妄想をもったり、恋愛もする。
  不安におびえ、作戦を立て、妄想をし、反省をする。その頭の中が独白で語られるのも面白い。

 生徒にも好かれて快進撃の鈴木先生だが、前回は個人的側面を生徒に見られて大ピンチ!鈴木先生に対立する、常識的な女の先生の反撃のチャンス!どうする、鈴木先生。

 しかし、今の中学生って、こんなに性について進んでいるの?

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  鈴木先生を演じているのは長谷川博己(はせがわひろき)。眼鏡をかけているせいか気づかなかったがいろんなドラマに出ていたらしい。特に、2004年の舞台、山田太一作「夜からの声」でも観ていたはずなのだ。
  演劇の出身(文学座)のせいか、台詞の発声がきれい。この先生が「それでいい」と断言してくれると、生徒でなくても納得するんですよね(笑)
  えくぼも可愛いです。
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  月曜10時、「スマスマ」の裏。勇気ある挑戦だ。
  「鈴木先生」ガンバレ! 

  

投稿者 きさら先 : 2011年06月19日 16:54