« 2007年11月 | メイン | 2008年03月 »

2007年12月15日

スペシャルライブ2007

 2007年12月11日 曇りときどき雨
 ビルボードライブ東京(東京ミッドタウン) 1stステージ 18:30開演

  12月になったらゆとりができると思っていたのに、あっというまに11日。12日は誘われていた四季の「ウィキッド」を観て、昨日の14日はシアタークリエの杮落とし公演を観ておおいに笑った。ビルボードも、三谷幸喜の芝居も入手困難なチケット、幸運に恵まれて今週は東京の新スポットを2箇所も体験したわけですが、 自慢話はさておき・・・。

  ビルボードライブは、いくらかでもラクに権利を入手しよとクラブの会員になった。なのに気づくと、会員先行の日の11時ってネットも電話もできない環境にあるのだった。相変わらず間抜けな自分です。ところがどうしたわけか、解放された2時半ごろダメモトで電話すると、「現在4ステージのうち11日1stが3枚だけ・・・あ、いま2枚出ました、あと1枚です」とまるで実況放送。手にしたその1枚はステージと同じ階の自由席とのこと、残り物に大きな福?でもヒトミシラーのわたしにとって心配なのは相席の方たち。

  東京ミッドタウンは、会社ありショップありレストランありホテルあり、住まいもスーパーもあって、職住近接と聞いても、住めるのは誰?所詮庶民には普段は縁のない街。
  ショップやレストランのある棟のフローリングの床を進んで、3階から専用のエスカレーターで4階へ。そこがクラブの入口だった。人数の多そうなグループが確認などをしている。おやおや。番号順に入場するのだが、ひとつの番号はひとりに振り当てられてるわけではないらしい。
  かなり待ってから案内されて席へ。ひとりのせいか選択肢はまだかなりあって、「ここは近いですよ」と勧められたが、つつしみぶかい(笑い)のでパスして後ろめの席へ。ひとまず安心。

  ステージの後ろは、高層ビル群の夜景。舞台にはところ狭しと楽器がぎっしり。改めてあんなに弾き分けているのねーと思う。
  場内はどうなっているのか。ステージと同じ階(3階)以外は、奥行きはとても狭い。このテーブル席の上にはカウンター形式の観やすそうな席。迷路のような階段をなお上るとそこが4階?この辺りで構造がわからなくなって、5階は探検できなかった。ガラスの壁に面した縦の空間といえばよいのでしょうか。
  陽水が「(ミッドタウンの)入口は通ったが中は初めて。こんなことになっているとは」と言っていたが、まさにそのとおり、こんなことになっていたとはね!
  周りを見ると、客層はやはりホールとは違う。中年の男性が若い女性を何人か誘って、という感じのグループが何組か。ビルボードライブだから、のご来店なのでしょう。

  ステージのうしろの夜景をカーテンがするすると隠して開演。陽水はツアー中と同じ赤のシャツ姿。「Make-up Shadow」で始まったが、やや歌いにくそう。あまりに客席が近く、距離をとりかねているのだろうか。ほとんど足もとがテーブルなんです。薄めのサングラス越しの視線がしばしば下へ行く。
  緊張もほどなく解けて、ホールツアーに比べて柔らかい演奏が雰囲気をかもし出す。聴くほうも、正面を向いてじっとしていなくてもいいのって、気が楽です。甘い気分に身をゆだねてゆく。

  2曲唄ってご挨拶のあと長いメンバー紹介。得意分野(?)を挙げて、「よかったらお誘いください」(だったかな?)と付け加えるのが可笑しい。ひとりひとりコメントがあるが拍手でよく聞こえない中、「会話のプロ」「どんな話題でも食いつく」と言われた美久月さんが手をふって「無口で・・・」と否定するのも可笑しい。いきなり振られるメンバーも大変です。
  メンバー紹介はあとでもう一回あって、ツアーでも最近そうだった。最初聞いたときは、さっきしたのに忘れたの?と心配したけれど(嘘です)、周知徹底させる意図なのでしょうか。一流アーティスト揃いですものね。

  この場で聴く「Tokyo」、作られたころはこの街はなかったけれど、まさに“街は急に空へ広がって”相応しい。そして、「次の曲は面白いんです」とのその曲が始まると、窓を覆っていたカーテンが開き街が現れる。ワーっと歓声があがる。終わって窓を振り向いて「こんなところで唄うのは、ぼくも初めて」と。最近ANAのテレビCMで放映されている「新しいラプソディー」。光を感じる曲。

  重いベースの音で始まる「嘘つきダイヤモンド」。各々の楽器とそして声とが絡み合いそして闘うようだ。耳で聴く、心臓で聴く、身体全体で聴く。素晴らしかった!

  1時間半ぐらいで終わったのだろうか。ホールで聴くより短いけれど、得がたいプラスαが心を充たしている。このあともステージがあるかと思うと心残りだが仕方がなく帰る。
  そうそう、心配していた相席の方、向かいに坐ったのはやはりひとりで来られた余貴美子さん似の女性。シンプルなファッションも素敵なさっぱりした方だった。前にNHKでシークレットライブの放映を観てから、こういうところで聴きたかったと、席をとれた幸運を喜んでおられました。
  わたしもおかげで気まずい思いをすることもなく、素敵なライブを味わえた。今年の運はこれで使い果たしたのか。年末ジャンボの分がまだ残っているとよいのだが。

 
01.Make-up Shadow
02.娘がねじれる時
03.ワインレッドの心
04.とまどうペリカン
05.リバーサイド・ホテル
06.ブラス・ピアス
07.ダンスはうまく踊れない
08.Tokyo
09.新しいラプソディー
10.嘘つきダイヤモンド     
11.氷の世界 
12.少年時代

[アンコール]

13.アジアの純真
14.いっそセレナーデ


Piano & keyboards 小島良喜、Drums 山木秀夫、Bass 美久月千晴、Guitar 今剛、Guitar 今堀恒雄

歌詞はこちらでお読みになれます 

  
  

  

  


  

投稿者 きさら先 : 23:44 | コメント (8)