2012年08月30日

井上陽水「今年は」を誕生日に聴く

                                    2012年8月30日

  井上陽水さま

  お誕生日おめでとうございます。

  今年もこの頁にお祝いを書くことができたことを喜びます。


  「お誕生日に秋ツアーの発表があるよ」と一部知人にデマを飛ばしていました。
  なかったですね。ほっとしました。
  「あったら、つけまつげをつけて、ワイパーをする」と宣言もしていたからです。
  (「ワイパー」と呼ばれてるらしいです。フェスで陽水さんを喜ばせた、お客さんの表現方法)

  さて、今年は何の年?

  秋ツアーがないにせよ、今年は“Hello, Goodbye”の年。
  まだ何があるかわからないぞとささやく悪しきものの声を振り切って、そう決めます。
  ぐんぐん大きくなって行ったように思えたツアー。
  わたしにとって今年の陽水さんは、発見であり事件でした。
  
  また、
  30回もの公演を了えての熱夏に野や山でもうたって、何万人かの若者の心を捉えたとか。
  その姿を伝え聞くとき、実は妖怪なのではないか?と疑ったものです。

  今年は誰の年?

  スイカ、枝豆、とうもろこし。
  人間に戻って夏を楽しまれたでしょうか?
  それとも妖怪のまま、何千年も生きていただきたい気もしますが。
  
  今年は井上陽水の年! 


 
 井上陽水「今年は」歌詞はこちらで 
 
  
  井上陽水公式サイト

  

投稿者 きさら先 : 22:02

2005年11月16日

井上陽水「結詞」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「枕詞」と「結詞」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝(結詞)・井上陽水(枕詞)。
 「枕詞」はアルバム3曲目にあるが、廻り続けるようなこのアルバムでは、実質はじまりの曲ともとれる。詞は「結詞」の3節までで、キーが高い。
 「結詞」は13曲目でアルバム最後の曲。長いインストゥルメンタルを含む複雑なアレンジだ。印刷で見ると13行の短い言葉で成り立つ詞なのに、録音時間は6分21秒と、このアルバムでは一番長い。

 「結詞」は他に、『クラムチャウダー(ライブ版)』(1986年 編曲/大村憲司)『ガイドのいない夜』(1992年 編曲/川島裕二)とアレンジの違う録音を聴くことができる。『GOLDEN BEST』(1999年)に収録されているのは92年版である。ちなみに演奏時間はライブ版が拍手も含めて5分54秒、92年版は4分7秒だ。
 このほかに、1992年にシングル(カップリング「野イチゴ」)も発売されている。92年の7月から放映されたJR東日本のテレビCM用の別ヴァージョンだそうで、これも聴きたかったと思う。

 この曲がテレビCMとして流れたときは、その発想に驚いた。そして、「その先の日本へ」というCMのテーマと画面へのあまりの合い様に感心したものだ。
 この歌が「人生」という旅の歌でもあるからだろうか。

  ♪迷い雲 白き夏
  ♪ひとり旅 永き冬

 最小の言葉であらわされるこの広がり、この深い想いに
     何を言うのも余計なことだが
 宇宙の果てる遠くまで、過去から未来へ何光年も
     悩みも悲しみも喜びも愛も

  ♪遠き 遠き道の途中でのこと

歌詞はこちら

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→招待状のないショー)

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 2005年1月から書いてきました「今日も井上陽水」を、今日で一応終わりにします。拙い文をお読みいただき、本当に本当に、ありがとうございました。(蒼木そら)
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『招待状のないショー』FLCF-3848  『クラムチャウダー』FLCF-3856
『ガイドのいない夜』FLCF-30195 『GOLDEN BEST』FLCF-3761
招待状のないショー

投稿者 蒼木そら : 23:42 | コメント (13)

2005年09月14日

井上陽水「口笛」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「口笛」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。アルバム10曲目、小椋佳作詞の「坂道」のあとにあって、ほっと一息つき、「I氏の結婚」への橋渡しをする短い曲。タイトルどおり長い口笛で始まる。

  ♪想い出
  ♪時々は話をしよう

 口笛とギターの音色と声と。短いがしーんときき入る。
 
 一曲づつだと気づかなかったが、アルバム通して聴いていると、次の「I氏の結婚」は、おおらかさが嬉しい。胸に海の風がはいってくるような気持ち。

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→招待状のないショー)
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CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
招待状のないショー
 

投稿者 蒼木そら : 23:27 | コメント (1) | トラックバック

2005年09月13日

井上陽水「今年は」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「今年は」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。アルバム13曲中の7曲目である。
 気がつけば9月ももう半ば、年の終りへと舵がまわり、時の速さはなお増すのだ。何の展望もないままで。
 確たる展望のないのは、この曲も同じようだ。

  ♪指切りが出来ない指
  ♪やさしさを抱けない腕

 確かなものを持たない以上、誰とも約束なんかできはしない。自分が信じられない以上、誰をも信じられない。過ぎた時を思い出に変えられなければ、新しい時を迎えられない。
 
  ♪今年は何の年?

 詩で読むよりは聴くほうがテンポが速く明るい。が、やはり寂しい。
 長い instrumenal で華やかなギターを聴くことができる。

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→招待状のないショー)
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CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
招待状のないショー
 

投稿者 蒼木そら : 23:00 | コメント (13) | トラックバック

2005年09月12日

井上陽水「曲り角」

CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「曲り角」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。このアルバムはフォーライフレコードでの初めてのLP。『二色の独楽』(1974年)までと比べて、急にに大人びたものを感じる。
 昨日の衆議院議員選挙の結果を見て思った。曲り角なのか、ニッポンは?しかし、相変わらず行方は見えない。

  ♪俺は曲り角で
  ♪こけた ほんの少し
  
「曲り角」には、フォーライフでの出発の意味もあるのだろうか?アルバム『氷の世界』(1973年)の熱はまださめてはいないだろうに、自信満々の気配はない。むしろどう見えるのか、自分像をつかみかねているようだ。
 
  ♪友達が出来た時は深い仲にならぬ様
  ♪大地を結ぶ虹はきれいすぎない様に

 美しすぎてなぜいけない?喜びをなぜ抑えるの?誰を信じるの?
 皮肉な詞がそのまま陽水の心情とは思わないが、つい訊ねてみたくなる。自らに楽観をいましめているのか。メロディも内省的。
 そして次の曲「今年は」に続くのである。

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→招待状のないショー)
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CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
招待状のないショー
 

投稿者 蒼木そら : 23:45 | コメント (10) | トラックバック

2005年08月20日

井上陽水「坂道」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「坂道」を聴いた。作詞/小椋佳 作曲/井上陽水 編曲/矢野誠。
 アルバイト先で暇だった昨日のこと、昼休みに図書館へ行って本を見繕って借りてきた。“知的、かつ戦慄に満ちた作品”“読み出したら、眠れないことは必至”などと帯にある。時間を忘れて読みふけりたい、そんな気持ちの今にぴったり、と思えた。
 退社時を待って駅に急いで読み始める。乗り換えの歩きももどかしく続きを。もう一度乗り換えた電車の車中で、ふとイヤな気持ち・・・この状況って知ってるような、えっ???最後の頁に飛んでみると、やはり前に読んだ本だった。
 前のは文庫だったから気づかなかったのだ、などと自分に言い訳してみるが、結構あるんですよね、こんなこと。ダブって買ってしまったり。今回は期待が大きかっただけにショックも大きい。家へと登る坂道で、そのハードカヴァーがずしりと重いのでした。

  ♪誰かが登り坂といい
  ♪誰かが下り坂という
  ♪僕にはどちらかわからない
  (Repeat部分)

 『招待状のないショー』の9曲目。陽水の作詞かと思っていた(恥)。「坂道」とは人生なのか。その意味をたどってじっくり読んでしまうような詞。その詞に添いつつも、高い音が軽く響き・・・

  ♪ここは坂道

 と歌われると、坂道もそうつらいものではないような気持ちになる。
 このアルバムらしい曲。

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→招待状のないショー)
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CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
招待状のないショー

投稿者 蒼木そら : 23:53 | コメント (11) | トラックバック

2005年07月09日

井上陽水「もう・・・」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「もう・・・」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
 夜のはじまりからずっと、雨の音がしている。
 コンクリート長屋に住んでいるので、多少の雨では音が聞えない。車が水をはねて走る音で雨を知る。たまに田舎に帰って、屋根や庭に降る雨の音を聞くと妙に新鮮だ。雨の音には何か心をざわめかせるものがある。
 今夜は音が聞えるところをみると、かなり激しく降っているのだろう。こんな夜にしんみりと聴いたのはこんな曲。

  ♪もうあの娘には逢えない
  ♪ずっとこれからは
  ♪雨、雨の降る夜には
  ♪少しさみしい

 どうして?失った恋?

  ♪過ぎし日々、語り合い、気がつけば夕暮れ
  ♪約束は、たわむれの 帰らぬ時の事

 あまり意識して聴いたことのないこの小さな歌。さみしさと達観。逢えないのは単に「あの娘」ではないのだ。『招待状のないショー』らしい歌だ。

  ♪もうあの娘には逢えない

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→招待状のないショー)
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CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
招待状のないショー

投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (1) | トラックバック

2005年06月20日

井上陽水「水無月の夜」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「水無月の夜」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
 
  ♪蛍狩りから もどった君は
  ♪足も洗わず 籐椅子に
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ♪ゆかたのすそをぬらして

 七五調で、道具立ても日本的情緒たっぷりな詞。
 抑えた声で歌われるゆるやかな曲。
 
  ♪蚊帳をくぐって 蛍かごあけ
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ♪灯りを消せば 蛍も見える
  ♪夜具とゆかたのふれ音
  ♪水無月の夜 蛍火の中

  この曲よりだいぶ前になるが、「ゆかた」というと、吉田拓郎の「旅の宿」。

  ♪もういっぱいいかがなんて 
  ♪妙に 色っぽいね     (作詞:岡本まさみ)

 という歌がありました。
 「水無月の夜」こうして詞をちゃんと聴くと、こちらのほうが、ぞくっとする、つまり色っぽいです。“余白の美”みたいな感じでしょうか。

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 「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち今日6月20日北海道北見で21箇所終了し、あと4会場。(少なくなりました。さみしいですね)
 日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
 明日6月21日(火)は旭川。1日おいて23日(木)稚内です。
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 CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
招待状のないショー

投稿者 蒼木そら : 23:20 | コメント (3) | トラックバック

2005年04月28日

井上陽水「招待状のないショー」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で、タイトル曲「招待状のないショー」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
 まことにまことに私事ながら、今日は誕生日で、この曲を聴こうととっておいたのでした。そのうちにツアーが決まって始まって、昨日の富士ロゼシアターで聴けたら最高と望んだけれど、人生そううまくは行かない。CDでひとり聴くことになりました。

  ♪誰ひとり見てない
  ♪僕だけのこのショー
  ♪好きな歌を
  ♪思いのままに

 強がりもひがみもいっとき忘れて、詩をメロディを素直に聴く。

  ♪声よ 夜の空に
  ♪星に届く様に 声よ
  ♪変わらぬ言葉とこの胸が
  ♪はるかな君のもとへ 届く様に

 この広がりが寂しいのだろうか?宇宙のように果てしないから。でも、どんなに遠くても声は心に響いて。
 昔、ステージ上に階段?だったか作られていて、この曲が歌われるコンサートを観たような気が・・・。それとも夢?

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 「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち昨日4月27日富士市で5箇所終了し、あと20会場。うち3会場では”弾き語り!”
 日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っていますが、次は5月5日出雲で、“弾き語り”初演!
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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21今夜               22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20あかずの踏切り'76
17 移動電話            18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図  10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン     4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 
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『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月)
招待状のないショー
 

投稿者 蒼木そら : 23:47 | コメント (10) | トラックバック

2005年04月08日

井上陽水「Summer」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年)で「Summer」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水。
 北海道でサマータイムの導入実験がされているのだそうだ。今年は6月21日から道内全域で40日間行うという。北海道だけということは、日本の中で時刻が変わる?例えば羽田を0時に発った飛行機が、2時何分かに千歳に着くということなのでしょうか?でも実際は1時間余で・・・。あれ?それとも逆?
 北海道での井上陽水コンサートのスケジュールを見ながら、そんなことを考えていたら、頭が痛くなった。行けるわけではないのだが。
 桜が満開の今日、気が早すぎるが「Summer」を聴いた。

  ♪思いのままは暮らす事
  ♪思いのほかは生きる事

 タイトルからは想像できない始まりだ。夏の情景の歌ではないのですね。

  ♪又、来る夏のひかげで
  ♪休む事が楽しみ

 「夏」はなにかの象徴なのだろうか。輝きの、または、盛りの。

  ♪少女はすでに夏の人

 「すでに」の使い方が面白い。
 このアルバム『招待状のないショー』には、時の経過を詠っている詩が多い。陽水まだ20代、人生を振り返るには早すぎる歳なのに。

  ♪Summer あこがれの Summer Summer

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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 
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CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月:LP)
招待状のないショー


投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (12) | トラックバック

2005年03月28日

井上陽水「I氏の結婚」

 CDアルバム『招待状のないショー』(1976年)で「I氏の結婚」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠。
 春は一進一退、雨降りで寒い今日の行先はハワイ。

  ♪南十字星が光れば
  ♪椰子の浜辺は風のにおい
  ♪遠い島 この島で二人 頬よせた

 行儀のいい詞、幸せな二人。このアルバムにしては、普通すぎない?と言うなかれ。

  ♪月のまわりに
  ♪星をちりばめ
  ♪愛の鐘 とこしえに鳴れ

 ゆったりしたメロディを、真正面から歌い上げる歌唱を聴けば、その普通っぽい真面目さこそが、この曲の心なのだとわかる。

  ♪Wedding Song in HAWAII

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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 

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『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月)
招待状のないショー

 

投稿者 蒼木そら : 23:07 | コメント (13) | トラックバック

2005年03月09日

井上陽水「Good,Good-Bye」

 CDアルバム『招待状のないショー』で「Good,Good-Bye」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠
 『招待状のないショー』の冒頭に、この曲はある。次が「招待状のないショー」、そして「枕詞」へと続く。

  ♪Good,Good-Bye
  ♪さよならBaby そろそろこれで終りにします

 始まりの前に終りがある。改めて収録曲リストを眺めると、最後のNo.13「結詞」のあとで、眼は必然的に最初に戻っていることに気づく。先頭も最後尾もなく廻り続ける観覧車のようだ。

  ♪又会えるのはいつだろう?
  ♪約束なんかしない
  ♪想い出した時、想い出せれば、想い出す

 言葉の遊びに彩られてはいるが、「Good-Bye」「終り」「さよなら」を繰りかえす歌詞は、最後に聴くには寂しすぎるかもしれない。やはり一曲目が相応しい。
 リクエストも増えてしまった。特別の日に聴こうととっておく2曲も忍び込ませて、「とにかくこれで終りにします」。
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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO             
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『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月)
招待状のないショー

投稿者 蒼木そら : 23:35 | コメント (8) | トラックバック

2005年02月18日

井上陽水「青空、ひとりきり」

 CDアルバム『招待状のないショー』と『GOLDEN BEST SUPER』のDisc3で「青空、ひとりきり」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠(76年版)、井上陽水(03年版)
 『招待状のないショー』もまた、好きなアルバム。陽水の世界がここで確立されたと言っていいと思う。レコードではなくて、テープで持っていた気がする。テープのほうが安かったのだろうか。貧乏だったもの(いまでもだけど)。

  ♪楽しい事なら 何でもやりたい
  ♪笑える場所なら どこへでも行く

 「明るく生きてるよ」という意味で、メールに借用したりしている詩だが、読むと聴くとは大違い。メロディと声は完全に詩を裏切っている。

  ♪何かを大切にしていたいけど
  ♪体でもないし 心でもない

 叶わぬと知っての願望か、焦りか。何かを失ったのだろうか。それともまだ見つけられぬものへのあこがれか。

  ♪ひとりで見るのが はかない夢なら
  ♪ふたりで見るのは たいくつテレビ

 どのような思いで作られた詩か、わからない。聴くものによりさまざまに受け取られて、普遍性をもつ。私には、人間って独りなんだよ、それは仕方のないことさ、と聞こえる。20代でこの達観。76年Ver.で聴くと、それがかなしい。2003年Ver.はジャズ アレンジで、LIVE録音である。軽々と歌われているが明るい中にある諦めが、やはりかなしい。どちらも好き。

  ♪浮雲 ぽっかり浮雲 ひとりきり

 短い旅の間、友人たちの苦労話を聞き、やや疲れた。
 そして、帰って来るのはいつもここ、この歌。

 コンサートへ向けてのリクエスト(7)
 「青空、ひとりきり」
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『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月)
『GOLDEN BEST』FLCF-3761(1999年7月)
『GOLDEN BEST SUPER』FLCF-3965(2003年6月)Disc3 LIVE
招待状のないショー

投稿者 蒼木そら : 23:31 | コメント (4) | トラックバック