2005年10月07日

井上陽水「フェミニスト」

 CDアリバム『スニーカーダンサー』(1979年LP)で「フェミニスト」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。「なぜか上海」の次、アルバム7番目の曲。

 映画《メゾン・ド・ヒミコ》を観た。かなり前から上映されていて何度か観ようとしたのだが、なんやかや邪魔が入って果たせなかった。そんなときは普通は気が抜けるのに、これは懲りずに観たのは、《たそがれ清兵衛》に出ていた田中泯を見たかったから。、《たそがれ・・・》のときは暗いシーンで実はよく見えなったのだが、プロブラムの写真に見とれた。立っているいるだけなのに、気迫が伝わる姿だった。それもそのはず、舞踏家で映画は初出演だったのだ。
 その彼が主役のひとりヒミコで、愛人がオダギリ ジョー、昔結婚していたときの娘が柴咲コウである。ヒミコの営むゲイのための老人ホームが舞台だ。
 《メゾン・ド・ヒミコ》監督/犬童一心 製作/メゾン・ド・ヒミコ製作委員会。
 
 ヒミコは病気なので、あまり田中の立ち姿がなかったのが残念だったが、さすがの存在感。花柄の衣装を着てあんなに気品があるなんて!田中と張り合うほどに魅力的なのがオダギリ ジョーで、美しく、切なく、無力感がにじみ出ている。柴咲コウは父を憎み、したがってゲイを認めない役。ストーリーとして、この役の在り方はやや安易な気もするが、ゲイのオダギリさえ惹きつけるひたむきさには頷く。
 
老人ホームの洋館と、その前の海と、柴咲の職場だけの話なのに2時間あまりを飽きさせない。クライマックスのホールでのダンスはさまざまな現実を昇華して涙が出るほどだ。が、それはいわば楽しい錯覚。さめれば相変わらずどうにもならない人間のさがが悲しい。

 さて「フェミニスト」を聴いたのは、ジェンダーというか、なにか共通していると思ったから。だが、この歌の「私」が言っている「フェミニスト」は、こんな男のようで。

  ♪いつも言葉を探している様な

 それに対する男は「ピアニスト」らしいので、意味にこだわらずに語感で聴く。3番も面白い。
 聞きやすい歌です。唄えたらもっと気持ちがよいかも、と思う歌。

 『スニーカーダンサー』聴き終わって、好きなひとつだけ選べと言われれば、「今夜」でしょうか。

歌詞はこちら

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→スニーカーダンサー)

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CD『スニーカーダンサー』FLCF-3850
スニーカーダンサー

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2005年10月06日

井上陽水「スニーカーダンサー」

 CDアルバム『スニーカーダンサー』でタイトル曲を聴いた。作詞/井上陽水 作曲・編曲/高中正義。アルバムの一曲目で、前二作『招待状のないショー』と『white』とはまた変わって、ポップで乾いたこのアルバムの雰囲気を代表している。
 
 昨夜遅くに終電の終った駅前を通ると、男の子が三人踊っていた。なんと呼ぶのかダボっとしたパンツにスニーカー。遊んでいるにしては真剣な面持ち。なぜ踊っているのか訊けば、踊りたいからと答えるのだろう。

  ♪呼び止めないでおくれ
  ♪間違わないでおくれ
   ・・・・・・・・・・・・・・・・
  ♪俺はただのスニーカーダンサー

 「止まって」もいないし「旅を続けて」もいないが、「不思議な動きをする」スニーカーダンサー。どうも顔が見えない男です。いまどきのストリートダンサーたちはたいて数人一緒だが、「スニーカーダンサー」はひとりで踊る仮面の男。

歌詞はこちら

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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
スニーカーダンサー

 

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2005年08月26日

井上陽水「勝者としてのペガサス」

 CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979年LP)で「勝者としてのペガサス」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。

 テレビドラマ《星に願いを》を観た(8月26日21時フジテレビ系)。大平貴之さんという実在の方が、独力で凄いプラネタリウムを作った話に基づいたドラマで、話は「ピノキオ」とは関係ない。
 観たのは主演の堂本剛くん狙いである。期待に違わず彼は、人間ドラマになってからの後半、幼なじみ(優香)を協力者で二人の友人武田(藤木直人)の元へ押しやるシーンなどで、微妙な表情の演技を見せてくれた。裏の《ドラゴン桜》を録っていて、録画できなかったのが、残念だ。
 百何十万個の星を映し出す画面では、自分が宇宙にいるような思いを味わった。このとき使われたものの後継機、5百万個もの星を映せる「メガスター2」を実際にみられる施設は下記だそうです。
  ・日本科学未来館    東京・江東区
  ・川崎市青少年科学館 神奈川県・川崎市
  ・デ・ラ・ファンタジア   名古屋市・中村区

 ペガサス ギリシャ神話に現れる天馬。翼を持ち天を駆ける。
       星座の名。秋の星座。「ペガサスの四辺形」として有名。

  
 低音での歌い出しが何かを予感させる。「あなた」は単数の誰かではなく、聞くものたちだろう。天馬「ペガサス」に負けずに、広がりと力を感じさせる曲。
 いつの時代にもその時代を反映して聴き、優しさと勇気を受け取る。

・歌詞はこちらでごらんください。 yahooミュージク・井上陽水

 今夜ドラマを観つつ思ったのは二節目の歌詞。

  ♪どこまで 見果てぬ夢か
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CDアルバム『スニーカーダンサー』FLCF-3850
スニーカーダンサー
 

投稿者 蒼木そら : 23:44 | コメント (11) | トラックバック

2005年07月13日

井上陽水「海へ来なさい」

 CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979LP)で「海へ来なさい」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲・編曲/星勝。
 2003年の2月からNHKで放送された『NHKスペシャル~こども輝けいのち』のオープニングテーマとして、聴かれた方も多いはずの曲。

 映画「Dear フランキー」を観た。映画はどちらかというと、大掛かりではないのが好きだ。丁寧に造られた味のあるもの。沢木耕太郎が映画評でとりあげる映画にはそのようなものが多い。この映画も、7月4日朝日新聞東京版の夕刊で評されていた。他の雑誌の掲載でもそうだが、沢木耕太郎の映画評は、かなり内容に踏み込んで書かれる。ストーリーがおおよそわかってしまう場合も。それでも心惹かれて観るわけで、それだけ文章に吸引力があるのだろう。
 スコットランドの港町が舞台で、海の風景が美しい。

  ♪太陽に敗けない肌を持ちなさい
  ♪潮風にとけあう髪を持ちなさい

 主人公は9歳半の男の子フランキー。耳が殆ど聞えないがとても賢い。母と祖母とで何度も引っ越しを繰り返してこの町へ来た。彼は父親に手紙を書く。「あとひとついい話。窓から海が見えるんだ」

  ♪いつまでも 唄える心と
  ♪魚に触れる様な
  ♪しなやかな指を持ちなさい

 フランキーは海の生物に詳しい。地理も得意。父が船乗りで世界中から手紙をくれるから。
 しかし、その手紙は母の創作なのだ。父の暴力から逃げている事実を隠すために、危ういフィクションを懸命に続ける母。
 映画そのものは危なげなく構築されたフィクションで、人物の心理もこまやかに描かれていた。町も入り江も、もうひとりの主人公と言えるほど愛情をもって撮られていて、行ってみたいと思った。

  ♪風上へ向かえる足を持ちなさい
  ♪貝がらと話せる耳を持ちなさい

 声を出さないフランキーだが、貝がらとなら話せそう。いじけもせず、前向きで、優しい想像力を持つ。
 観終わったあとで、この「海へ来なさい」を想った。

  ♪海へ来なさい 海へ来なさい
  ♪そして心から 幸福になりなさい

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「Dear フランキー」2004年イギリス
LE CINEMA Bnkamura
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『スニーカーダンサー』CD:FLCF-3850 『Blue Selection』CD:FLCF-3919
『UNITED TOUR(CONCERT1999~2001)』DVD:FLBF-8561
スニーカーダンサーBlue SelectionUNITED TOUR

投稿者 蒼木そら : 23:45 | コメント (1) | トラックバック

2005年06月26日

井上陽水「Mellow touch」

 CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979年)で「Mellow touch」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/高中正義。

  ♪雨の夜中に恋が
  ♪芽ばえた事にしようじゃない
  ♪転がる度に少女の
  ♪動いた口に Mellow touch

 「mellow」:熟している、柔らかな、甘い・・・・
 テンポの速い、踊りを誘う曲。
 登場人物は、紳士とポニーテールの少女だが、まあ、主人公は「mellow」か。

  ♪何の誘いの電話?
  ♪ラジオかけてもシンフォニー
  ♪ゆれるクリームソーダに
  ♪溶けて流れた Mellow touch

 言葉遊びが楽しい。ここで聴く「少女」は「いつのまにか少女は」とはまったく違う。

  ♪踊りあかした少女と
  ♪それにあわせた紳士が
  ♪感じたそれが Mellow touch

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 「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち6月23日北海道稚内で23箇所終了し、あと2会場。 6月27日(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
 日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
 明日ですね、岡山。
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
スニーカーダンサー
 

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2005年06月25日

井上陽水「事件」

 CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979年)で「事件」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/小室等 編曲/星勝。

 今日来た新聞の片隅でこんな記事を読んだ。(朝日新聞2005年6月25日東京版夕刊)『「今、強盗にやられた」実況中継』ブラジルのサッカー選手が車で移動しながらラジオの生番組に電話出演しているときに、強盗に遭ったという話である。
 怪我などはなかったらしいが、最近国内では、取り上げるのも躊躇する暗い事件が多い。

  ♪事件はみぞれまじりの寒い日に起きた
  ♪行司から勝ち名のりを受けた力士が

 と、ノンフィクション調の歌詞である。リズミカルな曲が小気味よい。

  ♪たくさんの客の手が
  ♪力士の背中に触ろうとしてた
  ♪その中にカミソリが混じっていたのサ

 「その中にカミソリが」ってところで恐怖が襲う。
 過剰かと思えるほどのガードをしている若い歌手がいるが、たしかにあまり無用心なのは心配です。

(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→スニーカーダンサー)
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 「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち6月23日北海道稚内で23箇所終了し、あと2会場。 6月27日(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
 日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
スニーカーダンサー

投稿者 蒼木そら : 23:55 | コメント (1) | トラックバック

2005年04月11日

井上陽水「娘がねじれる時」

 CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979年)で「娘がねじれる時」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/高中正義。シングルEP『なぜか上海 』(1979年・フォーライフ)のB面でもあった。
 地震で目覚めた今日、新聞でいちばん熱心に読んだのは、地震の記事でも、トップの南アフリカの核兵器の記事でもなく、恥ずかしながら、新潟の山古志村(旧)で飼い猫が大雪の冬を生き抜いていたという記事だ。写真の猫は前にうちにいた猫に似ていて(色と目だけだが)、やせこけた体でしもやけができていたというくだりで、うるうるっとしたのだった。

  ♪真夜中の街角にキラリと光る
  ♪のら猫の瞳ではまさかあるまい
  ♪家出する娘には行くあてもない
  ♪おちついて考える事が出来ない

 体が弾むようなテンポと冷やっとする歌詞が妙に似合っている。バックでダンサーが軽く踊っていて、コーラスも入って・・・そんなステージ映えしそうな曲。

  ♪そのとき夜空がゆがむ
  ♪悲しい娘もゆがむ
  ♪心と体と愛がねじれる

 ふた昔以上前もいまも、悲しくて淋しい娘がいて。素直になれればいいのだけれど。甘えられればいいのだけれど。
 まあこんな理屈はどうでもいい。シュールでクールな一曲。

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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 
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CDアルバム『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
CDアルバム『GOLDEN BEST』FLCF-3761(1999年7月)
CDアルバム『クラムチャウダー』FLCF-3856(1986年8月)(ライブ版)
スニーカーダンサーGOLDEN BESTクラムチャウダー

投稿者 蒼木そら : 23:41 | コメント (1) | トラックバック

2005年03月01日

井上陽水「今夜」

CDアルバム『スニーカーダンサー』(1779年)で「今夜」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝
 最近、一日中ネタを探す癖がついている。今日アジア雑貨の店をのぞいたら、鉄製の蛙や猫に混じって、鐘の置物があった。小さい鐘が吊り下げてあって、撞く棒も添えてあれば、鳴らしてみるのが人情だ。
 鐘の音を聞いて、これで「今夜」が聴ける、と思った。なにも理由付けなどいらないのに、好きだといっそう自分を制約する。どういう心理なのだろう。

  ♪大事な事はなんにもないと決めよう
  ♪君とは何か楽しい事を始めよう
  ♪ひとつ金を探しに旅に出ようか 今夜

 鐘ではなくて、「金」なんです。
 暑い一日の終りに「ひどい夏を忘れに旅に出ようか」とふと思った「俺」。考えてみれば、これだけは大切というものはない。そしてまた、「旅」という想いが、心を自由に、荒々しくする。

  ♪君にさわらず どんなKissをしようか 今夜
   ・・・・・・・・・・・・・・・・
  ♪俺が瞳を見せて嘘をつこうか 今夜

 動悸が大きくうつのを感じる。どちらも凄いフレーズだ。

  ♪それとも このまま?

 この余韻も美しい。逡巡か?
 終わると、すぐまた聴きなおさずにはいられない。
 全部を引用せず、曲もなしで、どうやって伝えたらいいのだろう、この世界を。自分の言葉の貧しさが情けない。
 この曲はどのベスト集にも、いわゆるセルフ・カバーにも入っていない。もっと聴かれて欲しい名曲なのに。
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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
21 今夜
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO             
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
スニーカーダンサー

投稿者 蒼木そら : 23:30 | コメント (11) | トラックバック

2005年02月17日

井上陽水「なぜか上海」

 CDアルバム『スニーカーダンサー』で「なぜか上海」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/高中正義
 1779年発売のこのアルバムは、タイトル曲は高中正義の作曲であり、編曲の多くもまた、彼が手がけている。
 陽水らしい、といわれる曲が多く、この「なぜか上海」も代表的なひとつ。
 
 沖縄本島中央部からちょっと北にかけてをうろうろしている。沖縄は複雑な場所だ。どこまで行っても都会である。日本であり異国である。

  ♪海を越えたら上海
  ♪どんな未来も楽しんでおくれ

 リゾートであり、基地である。大きな、家のようなお墓に見られるように、先祖に、一族に忠実でありながら、閉鎖的ではない。
 
  ♪そのままもそ、もそ、も、もそっとおいで
  ♪はしからはしのたもと、お嬢さん達 

 湿度が高いのに風景は乾いている。セーラー服姿の高校生が歩いて行く。

  ♪海を越えたら上海
  ♪君の明日が終わらないうちに

 なぜか「なぜか上海」を聴きながらの沖縄ドライブでした。
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
『GOLDEN BEST』FLCF-3761(1999年7月)

投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (3) | トラックバック

2005年02月04日

井上陽水「ジェニー My love」

CDアルバム『スニーカーダンサー』で「ジェニー My love」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/高中正義。
 1979年に発売されたLP『スニーカーダンサー』は、オリジナルでは7枚目で陽水らしい個性と活気をもったアルバム。「なぜか上海」「海へ来なさい」「勝者としてのペガサス」などが有名か。
 今日は、街で時間が余ったので映画を観た。「Ray/レイ」、昨年亡くなったレイ・チャールズの伝記映画である。映画については、長くなるので今日は書けない。
 帰宅して集合ポストを開けているとき、メープルシロップの入った袋が落ちて、ガチャンという音。慌てて拾おうとして、指を切った。シロップはべたべたと流れでるし、血はぽたぽた落ちるし、後始末も大変で。というわけで、指が不自由です。
 「いとしのエリー」を聴く・・・・・わけにはいかないので、「ジェニー My love」を。安易な選曲だが、陽水の声に合って美しい曲である。大好きな「今夜」と「なぜか上海」の間にあって、つい聞き過ごしていたのだ、いままで。3曲続くといかにも「井上陽水」の世界だ。

  ♪ときめく胸が ときめく胸が ジェニー My love
  ♪こんなに つめたい
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『スニーカーダンサー』CD:FLCF-3850
スニーカーダンサー

投稿者 蒼木そら : 23:11 | コメント (4) | トラックバック