2005年11月08日

井上陽水「おやすみ」

 CDアルバム『氷の世界』で「おやすみ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。アルバムの最後らしい曲。

  ♪あやとり糸は昔
  ♪切れたままなのに

 ピアノのイントロがみちびく「あやとりいと」の音がやさしい。余談だが、あやとりは日本だけの遊びではないらしい。

  ♪想いつづけていれば
  ♪心がやすまる

 さりげないけれど抒情的。おだやかな諦めもあって。

  ♪もう すべて終ったから 
  ♪みんな みんな終ったから

 さて、疑問なのですが、新潮文庫《ラインダンス》では、この歌のあとに、「星(終りのテーマ)」という短詩が載っている。これは、少なくともわたしの持っている『氷の世界』CD「POCH-1025」にはないし、井上陽水公式サイトの「Discography」でも記載はない。曲はなかったということなのでしょうか?

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CDアルバム『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
(このエディションには、「自己嫌悪」も収録されています)
氷の世界

訂正 2005年11月11日

 上記で「星(終りのテーマ)」に曲はないのか、と間の抜けたことを書いています。
 これは大間違いで、『ライヴ もどり道』に収録されているのでした。すみません。
 指摘してくださった、なかしょうさん、ありがとうございました。

投稿者 蒼木そら : 23:09 | コメント (3) | トラックバック

2005年08月07日

井上陽水「Fun」

 CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「Fun」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝・ニック ハリソン。
サッカー、陸上、そして夏の行楽の画面にまじって、心を冷やす事件のニュースが届いた。ただ自分の快感のためにのみ他人を殺めたという事件、それも衝動的にではなく計画的に。
 人間は様々な欲望を満たして生きている。許されない欲望を抱えて生きるとは、より難しいことだろう。そう思うと、一概におぞましい!と切り捨てられない気がして悩む。神がいるなら訊きたい。どういう役割を与えているのかと。
 重い気持ちで聴く歌は他愛ない気分の曲がよい。他愛ないって形容は、適切ではないかもしれないが。

  ♪きまぐれ いたずら 待ちぼうけ

 この歌は『氷の世界』の11曲目で、前の曲が忌野清志郎との共作「待ちぼうけ」だが、この歌詞には“待ちぼうけ”は使われていない。ここで出てきて、つながっている感じ。 

  ♪心の鍵をなくしたの?
  ♪君が悪いのさ 今日は
  ♪ひとりで恋なんかして

 “fun”楽しみ、たわむれ。“fan”とかけているのだろうか。やさしくからかっているような歌詞とシンプルでかわいい曲。
 「コンサート2005」において、出雲会場で久しぶりに歌われた。聴きたかったものです。
全演奏曲目リスト

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CDアルバム『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
氷の世界


投稿者 蒼木そら : 23:44 | コメント (12) | トラックバック

2005年07月30日

井上陽水「氷の世界」

 CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)でタイトル曲「氷の世界」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝・ニック ハリソン。 アルバム『氷の世界』の5曲目、「チエちゃん」の次の曲。
 週末である。どんよりと暑い。昼近くに起きたのに、夕方またとろとろと眠くなって。目が覚めるような曲といったらずっと敬遠していたこの有名曲。

  ♪窓の外ではリンゴ売り、声をからしてリンゴ売り
  ♪きっと誰かがふざけて
      リンゴ売りのまねをしているだけなんだろ

 ロンドンでのレコーディングということで、演奏が全部向うのミュージシャンである。歌の意味なんかわからずに演奏してるんだろうな、なんて思う。まあ、日本人でもわかるとは言えないが。
 勢いのある曲。いまもコンサートの華だ。この録音でもBlues Harpだけは陽水本人の演奏で、いまではハーモニカ投げは聴衆の楽しみのひとつ。
 窓の外にいるのは「リンゴ売り」じゃなくてもいいのだろうが、「みかん売り」ではシャープさがないし、「豆腐売り」では所帯じみる。

  ♪人を傷つけたいな、誰か傷つけたいな
  ♪だけど出来ない理由は、
        やっぱりただ自分が恐いだけなんだな

 前アルバム『センチメンタル』にも、異色の「東へ西へ」があったが、この『氷の世界』の中ではこの歌が異色だ。タイトルからして大きい。それに充分相応しい(と思わせる)歌詞と、たたき込むような曲。当時、吹雪のように人々を刺激したことだろう。
 シニカルな目で見る人間と世間、しかし詠嘆ではないところにいまも新しい理由がある。

  ♪ふるえているのは寒さのせいだろ、恐いんじゃなネ
  ♪毎日、吹雪、吹雪、氷の世界

試聴できるのは 2005年1月矢野絢子さんがカヴァーしてなかなか評判がよかった曲)

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CD:『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
CD:『GOLDEN BEST』(1999年)2枚組み FLCF-3761
氷の世界GOLDEN BEST
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。

投稿者 蒼木そら : 23:55 | コメント (9) | トラックバック

2005年07月25日

井上陽水「チエちゃん」

 CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「チエちゃん」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝・ニック ハリソン。
 アルバム『氷の世界』の4曲目である。3曲目の「帰れない二人」でいい感じだったふたりだが、「チエちゃん」は去って行く。

  ♪ひまわり模様の飛行機にのり
  ♪夏の日にあの娘は行ってしまった
  ♪誰にも「さよなら」言わないままで

 「ひまわり模様」が利いている。改めて読んでみると、「チエちゃん」という名はタイトルにあるだけ。誰なのでしょう。かわいい詞と軽快な曲の歌。

  ♪さみしい気持ちになったときには
  ♪向うの海岸で水着になって
  ♪お日様に体を見せつけてやれ

 今なら、さしづめ南のリゾート。だが、行先はきっとそんなところではないのだろう。飛行機も海岸もおそらく想像の中。まぶしい夏の日の別れ。まばたきする間に消えてしまったあの娘。名前だけ残して。

  ♪どうして君は だまって海を 渡っていったの?
  ♪ひとりで空へ まぶしい空へ 消えてしまったの?

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CDアルバム『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
氷の世界
  

投稿者 蒼木そら : 23:46 | コメント (11) | トラックバック

2005年07月06日

井上陽水「はじまり」

 CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「はじまり」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
 誕生日祝いにもらった「モーツァルト!」を観に帝国劇場へ行った。東宝ミュージカルの再演(多分)である。ミュージカルを観るのは「キャッツ」の初演以来、帝劇なんて思い出せないほどぶりである。
 「今日は三越明日は帝劇」(逆?それに古い)と言われたように、時間をたっぷり過せるようなロビーでミニ市場のようだ。だが、ソファでサンドイッチなどを食している姿が多いのを見ると、いまは上流階級のものではないのだなと思う。そうでなければ、1917席連日満員で50日もの公演は成り立つまい。週日のマチネだからか、98%は女性で20代からずっと上までと幅広い。
 映画で観た「アマデウス」と違って、モーツァルトの音楽はあまり演奏されないし、サリエリも出てきたらしいが気がつかなかったほど。
 主役・中川晃教の眼差しの魅力、山口祐一郎の歌唱力と貫禄、陰のモーツァルト(アマデ)という存在の発想、後半のドラマは集中して観た。
 このようなショーの魅力とは、最後の全員合唱、そしてカーテンコールに集約されているように思う。特に三回目はオーケストラの演奏中観客全員立って拍手のコール、カタルシスを得て終わるのであった。

 さて、延べ3時間ものShowのあとなので、我が耳が、
「音を聞くのはつらい事です♪」(「俺の事務所はCAMP」)
と言う。そこで短い曲を聴いた。

  ♪夜が来た
  ♪華やかなドレスを着飾り夜が来た
  ♪きれいだな ふるえそう
  ♪今夜は誰でも愛せそう

 歌詞はこれだけ。『氷の世界』の1曲目「あかずの踏切り」のあとにあって、終わるとすぐ「帰れない二人」が始まるのです。
 今日のShowはモーツァルトの時代、華やかなドレス姿のダンスが見られました。
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CDアルバム『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
氷の世界
  

投稿者 蒼木そら : 20:45 | コメント (13) | トラックバック

2005年06月14日

井上陽水「心もよう」

 CDアルバム『氷の世界』で「心もよう」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。LPアルバム『氷の世界』及びシングルEP『心もよう』(B面は「帰れない二人」)は1973年の発売。
 初期の陽水の曲の中でよく知られた歌のひとつだろう。Liveのアンコールなどで歌われると盛大な拍手が沸き、涙を流すひともいる。昨年発売の『YOSUI TRIBUTE』では平原綾香が歌っている。

  ♪さみしさのつれづれに
  ♪手紙をしたためています あなたに

 文語体とツッパリのない表現が、聞く人の心情にフィットしたのだろうか。

  ♪遠くで暮す事が
  ♪二人によくないのはわかっていました

 遠距離恋愛?当時といまでは距離感は全然違うだろうが、こころは同じかも。

  ♪さみしさだけを手紙につめて
  ♪ふるさとに住むあなたに送る

  ♪秋風の後、雪が追いかけ
  ♪季節はめぐりあなたを変える

 都会に出てきた「私」が変わるのが普通の成り行きな気がするが、ふるさとの「あなた」が変わるんですね。

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 『氷の世界』CD:POCH-1574  『GOLDEN BEST』CD:FLCF-3761
 『YOSUI TRIBUTE』CD:FLCF-4038

氷の世界GOLDEN BESTYOSUI TRIBUTE


 
   
 

投稿者 蒼木そら : 23:23 | コメント (13) | トラックバック

2005年04月09日

井上陽水「自己嫌悪」

 CDアルバム『氷の世界』で「自己嫌悪」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
 1973年12月に発売された、井上陽水の4枚目のLP『氷の世界』(ポリドール)の7曲目に収録されていたこの曲は、1996年の再発CDでは削除されていた。しかし、2001年の『ReMASTER』復刻紙ジャケットシリーズでは復活しているし、また、ポリドール『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)にも再び収録されたので、現在は聴くことができる。

 「井上陽水コンサート2005」のスタートも10日後となった今日、あるブログでシークレット・ライブがあったことを知った。
http://blog.livedoor.jp/stojyokovic10/archives/17155615.html#comments
 3月下旬のことのようで、いまごろ読んだのも間が抜けているが、がっかりして花見の余韻も消えてしまった。どんな人が聴けたのかわからないが、情報を知らずにいたのが情けない。
 「自己嫌悪」

  ♪病の男は淋しく見てる
  ♪めっきり薄い日めくりの紙
  ♪つきそう子供はたじろぎもせず
  ♪あなたの体よ 天まで届け
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ♪歌えぬ男はおびえるばかり
  ♪明日の仕事は南か北か
  ♪ここまでおいでと誰かの声が
  ♪どこまでゆくのだ 貧しい足で

 気落ちして何もコメントできないんです、今日は(苦笑)。

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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 
----------------------------------------------------------------------
CDアルバム『氷の世界』LIMITED EDITION(2001年)ポリドール
氷の世界

投稿者 蒼木そら : 21:13 | コメント (12) | トラックバック

2005年03月14日

井上陽水「帰れない二人」

 CDアルバム『氷の世界』(1973年LP)で「帰れない二人」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水・忌野清志郎 編曲/星勝。
 やっとRCサクセションのアルバム『OK』(東芝EMI・1983年LP)を聴くことができた。「帰れない二人」の元になった曲を、忌野清志郎が歌っていると思い込んでいたのだが、発売年度から考えると、完成していた曲ではなかったのだろうか。いずれにしても、聞き比べることができて嬉しい。「指輪をはめたい」という曲である。

  ♪思ったよりも夜露は冷たく
  ♪二人の声もふるえていました
  
 「帰れない二人」の最初のフレーズは、「指輪をはめたい」のやはり歌いだし、”君と~”とほとんど同じである。全体的にも、「指輪・・・」のモチーフが見え隠れしている。
 レースや毛糸でつくる小さいひとつの単位もモチーフと呼ぶが、「指輪・・・」ではひとつのモチーフが強調されているのに対し、「帰れない・・・」は、色を揃えたり並べたりつないだりしてテーブルクロスにしている、とでも言おうか。聞き比べて、曲の成り立ちというものに、ほんのわずか触れた気がした。
 各節の終りに置かれたメロディは、陽水色が濃いように思う。

  ♪もう星は帰ろうとしてる
  ♪帰れない二人を残して

 歌詞で見ると、「帰れない・・・」は、ロマンチックな情景で表現された柔らかなラブ・ソングだ。一方「指輪を・・・」のほうは、おなじラブ・ソングでも、熱烈でストレート。何回ものくり返しとダブル・ミーニングは清志郎流か。
 つまり、仕上がりは全く違う歌になっている。
 作風のまるで違う井上陽水と忌野清志郎の共作「帰れない二人」はいまも愛される名曲だ。ふたつの才能が出会った時機というものの不思議を想う。

 『OK』の9曲の中で、「お墓」という歌が心を打った。失恋だろうか、あまりに大きな苦しみで、心が死んでしまったと歌っているシンプルな曲。聴いていて、悲しさに巻き込まれてしまうようだ。

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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 
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『氷の世界』CD:POCH-1574  『クラムチャウダー』ライブ版FLCF-3856 『GOLDEN BEST』FLCF-3761

氷の世界クラムチャウダーGOLDEN BEST
RCサクセション『OK』CD:TOCT-10571
GOLDEN BEST

投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (1) | トラックバック

2005年03月10日

井上陽水「桜三月散歩道」

 CDアルバム『氷の世界』(1973年)で「桜三月散歩道」を聴いた。作詞/長谷邦夫 作曲/井上陽水 編曲/星勝

 気がつけばもう3月も10日。関東地方は昨日今日と暖かく、これで桜開花予想もやっと実感できる。
 2001年発売のカヴァー・アルバム『UNITED COVER』の中で、陽水が台詞いりで「嵐を呼ぶ男」を歌ったとき、30年近く前のこの曲を思い出したファンは多かっただろう。
    
  「夏の日の夕方
  学校から帰ると僕達たちは
  ・・・・・・・・・・・・
  影踏みをして遊ぶんだ」

 こんなふうなかなり長い台詞が間に入っている。歌詞とは季節も内容も違うのだが、その時間差、温度差が面白い。速めの曲からゆっくりした台詞へ、この「間」も何かを感じさせる。

  ♪今は君だけ見つめて歩こう
  ♪だって君が花びらになるのは
  ♪だって狂った桜が咲くのは三月

 この春の恋の焦った感じによく合っている曲だ。

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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
29 Good,Good-Bye
27 招待状のないショー      28 結詞
25 Final Love Song         26 あなたを理解
23 自然に飾られて         24 能古島の片想い 
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO 
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CDアルバム『氷の世界』(1973年)POCH-1574
CDアルバム『UNITED COVER』(2001年)FLCF-3863 
氷の世界UC

           

投稿者 蒼木そら : 23:22 | コメント (1) | トラックバック

2005年03月04日

井上陽水「待ちぼうけ」

 CDアルバム『氷の世界』で「待ちぼうけ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水・忌野清志郎 編曲/星勝
 昨日の朝日新聞東京版の夕刊にも記事があったが、忌野清志郎がデビュー35周年と新譜『GOD』リリース記念ライブを行っている。その3夜目の今夜、井上陽水もゲスト出演しているはずだ。
 「待ちぼうけ」は、有名な「帰れない二人」と同時期の、忌野清志郎との共作である。

  ♪いつも僕は君を待ってる
  ♪早くドアを開けておくれ

 かわいい詞と曲だ。

  ♪マジックパズルで遊ぼう 時を忘れて
  ♪楽しい夕べに何かが待っているみたい

 今夜のコンサートは楽しい夕べだったでしょうか。
 「帰れない二人」も「待ちぼうけ」も清志郎の歌ったアルバムなどはないのだろうか。研究不足でわからない。
 アルバム『氷の世界』のこの次の次の曲「FUN」にも「待ちぼうけ」が出てくる。

  ♪気まぐれ いたずら 待ちぼうけ

 昔、多分横浜で聴いたの思い出す。小品という印象だが、一度聴いたら誰もが、いいね、と言う詞と曲。  
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 「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
23 自然に飾られて    
21 今夜                22 悲しき恋人
19 ワカンナイ             20 あかずの踏切り'76
17 移動電話             18 Yellow Night
15 いつもと違った春        16 ライバル
13 青い闇の警告          14 迷走する町
11 白い一日             12 EVERY NIGHT               
9 つめたい部屋の世界地図   10 ラブレターの気分で       
7 青空、ひとりきり         8 嘘つきダイヤモンド       
5 長い坂の絵のフレーム     6 とまどうペリカン         
3 テレビジョン            4 結局 雨が降る         
1 イミテーション・コンプレックス  2 全部 GO             
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『氷の世界』CD:POCH-1574
氷の世界

投稿者 蒼木そら : 23:51 | コメント (1) | トラックバック

2005年01月21日

井上陽水「白い一日」

 CDアルバム『氷の世界』と『ガイドのいない夜』で「白い一日」を聴いた。作詞:小椋桂 作曲:井上陽水
 『ガイドのいない夜』(1992)は、再レコーディングした11曲のアルバムである。

 何を聴こうかと新潮文庫の「ラインダンス」をめくった。1982年12月に出版されたこの詩集には、アンドレ・カンドレ時代の「カンドレ・マンドレ」から、アルバム「ライオンとペリカン」までの全ての詩が収められている。
 目次に鉛筆で好きな曲に丸印をつけていて、おまけに「白い一日」と書き加えて丸をしている(笑)。作詞が陽水でないから、載っていなかったのだ。
 カバーが横尾忠則、寄稿が色川武大・沢木耕太郎、年表やインタビューもある贅沢な一冊である。
 娘から誕生日祝いにもらったのだった。乏しい小遣いから440円(当時)払って買ったのだろう。彼女が選んだ臙脂色のカバーはもうぼろぼろだが、替えられない。
 「白い一日」は小椋桂も歌ってレコーディングもしている。ふたりの歌う歌詞が一字違っていることについてのエピソードも面白い。
 『氷の世界』では、ギター2本がvocalを際立たせ、ヴァイオリンも。『ガイドのいない夜』では、ピアノがフィーチャーされ、ベースが支え、シンセサイザーも加わっている。
 
 ♪まっ白な陶磁器を

 という歌いだしの歌詞のように、陶磁器のような手触りの曲である。「寝ころがれば」のところを、言葉をころがすように歌うのをドキドキして聴いたっけ。聴きなれたせいか、『氷の世界』ヴァージョンが好き。
 2004年発売の「YOSUI TRIBUTE」では、玉置浩二が歌っている。ギター弾き語りにピアノが寄り添って、穏やかな感じの曲となっている。
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「白い一日」(作詞:小椋桂 作曲:井上陽水)が聴けるアルバム
『氷の世界』CD:POCH-1574『ガイドのいない夜』FLCF-30195『YOSUI TRIBUTE』FLCF-4038
氷の世界ガイドのいない夜YOSUI TRIBUTE

小椋桂のCDアルバム
『遠ざかる風景』ユニバーサルインターナショナル
遠ざかる風景残された憧憬ー落書ー」ポリドール
歳時記 コンサート」キティMME

投稿者 蒼木そら : 21:38 | コメント (10) | トラックバック

2005年01月20日

井上陽水「小春おばさん」

 CDアルバム『氷の世界』で「小春おばさん」を聴いた。1973年12月に発売された、井上陽水の4枚目のLP『氷の世界』(ポリドール)は、日本初のミリオンセラーとなった。

 アルバイトを夕方5時に了えて会社を出ると、まだ外が明るい。クリスマスの頃は暮れきっていたのに、ずいぶんと日が延びたのだ。
 でも、強い北風が吹いて寒い。こんな日には

  ♪風は北風、冬風

 と歌いだす「小春おばさん」が似合う、と思った。
 「貸本屋」のある「田舎町」に住む「小春おばさん」。歌詞とメロディが郷愁を誘う。
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「小春おばさん」(作詞/作曲:井上陽水 編曲:星勝)が聴けるアルバム
『氷の世界』CD:POCH-1574
氷の世界このジャケットも陽水の写真。小さなギターをひいています。

投稿者 蒼木そら : 23:39 | コメント (1) | トラックバック