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2012年05月31日

井上陽水LIVE2012舞鶴

 井上陽水LIVE 2012 Hello,Goodbye
舞鶴市総合文化会館 (京都府)
2012年5月31日(木)19:00開演 晴れ

  7年前の紺碧の海をまた見たくて、強い陽射しの中を急いで歩く。途中から川沿いを行くと、川の水が増し潮の匂いがしてくる。どこまでが川なのか、河口はいつもあいまいだ。

  幾多のライブの中でも忘れてはいないのだろう。陽水も7年前も見た穏やかな湾を、昨日も今日も見ていたと語っていた。海へのあこがれがあるとも。
  「帰れない二人」は亡き友たちに捧げたものだったのかもしれない。

  「自然に飾られて」  ほんとにこのタイトルにふさわしい今日だ。空は晴れ時折涼風が吹き木々は緑に海は青い。

  「ジェラシー」  今ツアーではなぜこんなに悲しいのか。

  「積み荷のない船」  沈みそうなのはこの"国”かも。   長田さんのギターに拍手。

  豪華なアンコール!  こんなサプライズがあるなんて! 泣いたり笑ったり。

  「Hello,Goodbye」  ゆっくりめ? 今日はうたえたと、友の弁。

  おとなしめだった舞鶴のみなさんも、妹さんへのメールの話で空気がやわらぐ。「引揚記念館があるそうだが、母と姉はここではないかもだけれど引揚げてきたんです」
  海に面した公園でメールをしている”謙虚なお兄ちゃん”(ご本人曰く)を想像すると、そういっては失礼だがかわいいです。

  先週のNHKホ-ル2日間から、木金ツアーが続く。旅だと毎週「水木金土」で週休3日?その間もほかのお仕事があれば大変ですね。体力を温存して、お疲れがないように。

  まだ書き足りないがわたしも明日に備えてここまで。 
  

01.東へ西へ
02.アジアの純真
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP

05.MAP
06.自然に飾られて
07.なぜか上海
08.海へ来なさい

09.夏まつり (弾き語り)

10.Hello,Goodbye (The Beatles)

11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ
14.帰れない二人
15.新しいラプソディー
16.最後のニュース  
17.積み荷のない船
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20 クレイジーラブ
21.Happy Birthday
22.いっそセレナーデ
23.夢の中へ

 
  Piano & keyboards 小島良喜、Bass 高水健司、Drums 山木秀夫
  Guitar 長田進、Keyboards 佐藤準


  次は明日 6月1日(金)フェニックス・プラザ(福井)

井上陽水公式サイト


歌詞は井上陽水うたのことばでお読みになれます

投稿者 きさら先 : 23:34

2012年05月29日

テレビもラジオも井上陽水

ラジオ

“今度は15年ぶり!”

と公式サイトが吹き出しで告げています。
5月28日 new!

“「オールナイトニッポンGOLD」にゲスト出演
坂崎幸之助さんと吉田拓郎さんの月曜日!”

15年ぶりとは拓郎さんとの共演のことのようです。

2012年6月11日(月)
22:00~0:00
キー局はニッポン放送

この坂崎さんと拓郎さんのラジオは、田家秀樹氏がブログにときどき書いておられて、面白そうなのだが、うちは電波が入らないので聞いたことがない。
そうだ、radiko で聞けばいいのだ。

ついでで申し訳ないが、田家秀樹氏のブログに、5月25日のNHKホールの記事があります。

テレビ

まだ公式サイトでは知らされていないが、6月9日のNHK SONGS が陽水らしいですね。

投稿者 きさら先 : 00:18

2012年05月27日

井上陽水LIVE2012渋谷 2nd(2)

井上陽水LIVE 2012 Hello,Goodbye
NHKホール (東京都渋谷区) 2nd
2012年5月25日(金)19:00開演 

(続き)
  「ジェラシー」に続く3曲で幸福感を味わったあと、「最後のニュース」でいうなれば深刻な現実に立ち戻るわたしたちに、今夜はもう1曲用意されていた。疑問形で終わる「最後のニュース」の、あたかも答えのように。

  仙台と盛岡で聴いた「積み荷のない船」、会場では涙をこらえ、または流している方も居られた。創られたときには何の意味もなかったかもしれない歌詞が、胸を突く。例えば
  ♪間に合えば~  とその一節だけでも・・・・。

  涙、それは“泣ける映画”とかのうわっつらの”涙”ではない。人間の奥底から出るもの。
  そんな感情を陽水が引き出すのは、深い想像力を使って懸命に同じところへ行っているからではないだろうか。そこで「オロオロアルイテ」いるからではないだろうか。
  声も含めて全身がかもす存在感、または非存在感にそんなふうに思う。

  さすがにプロフェッショナル!たちどころに現実のホールに戻って「氷の世界」に突入する。不条理をも輝きに変える永遠の定番。“軽いうそでも”“みんな笑って”。

  今回の曲順にはうねりが何回もあって、多分はじめて聴く方も退屈するヒマがないことだろう。このあとのアンコールもそうだった。

  「結詞」 アンコールの3曲目。せめて最終日には聴きたいと思っていたので、 嬉しい驚き。一語一語を大切に聴く。

  大盛況のNHKホールで陽水の存在の大きさを改めて感じる。 
  世界的テナーが何?
  日本に井上陽水あり! ってね。

  贅沢な二日間でありました。

  その中ではまったく小さなことだけど、「氷の世界」で投げられるハーモニカが完璧マイボールだった、角度も距離も。でも前の方が手を伸ばしてキャッチしてしまった。うまいなぁと感心したのは負け惜しみで、その方が「御免」で立ったとき、イスに置いた袋をちょっとのぞいて見たりしたわたしです(笑い)  
  

01.東へ西へ
02.アジアの純真
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP

05.MAP
06.自然に飾られて
07.なぜか上海
08.海へ来なさい

09.夏まつり (弾き語り)

10.Hello,Goodbye (The Beatles)

11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ
14.クレイジーラブ
15.新しいラプソディー
16.最後のニュース  
17.積み荷のない船
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20.御免    New!
21.渚にまつわるエトセトラ
22.結詞    New!
23.夢の中へ


次は5月31日(木)舞鶴市総合文化会館 6月1日(金)フェニックス・プラザ(福井)

投稿者 きさら先 : 13:24

2012年05月25日

井上陽水LIVE2012渋谷 2nd

 井上陽水LIVE 2012 Hello,Goodbye
NHKホール (東京都渋谷区) 2nd
2012年5月25日(金)19:00開演 曇りのち雨のち曇り

  (初登場の「御免」は何年ぶりぐらいだろうと過去のコンサートを見ていたら日付が変わりそうだ。  とりあえずアップしておく)
  
  「井上陽水コンサート2002」で1曲目によく登場していた。そのツアー以外で最新は2007年4月の佐賀、その前は2006年4月の新潟。
  もっともこのブログに全ツアーが記録されてるわけではないので不確かな話だ。何のために調べたやら、まあ自分のため。つまりわたしは5年ぶり、多分。

  それはさておき

  アンコールの1曲目がその「御免」だったのには意表をつかれた。
  ♪よく来てくれた 僕のショ-に♪  とうたってくれる。1階は半分ぐらい立って手を叩いて歓迎を示す。
  
  「なくなってゆくものを思う」という「夏まつり」、今夜わたしは昔のお祭りや花火大会を思い出していた。

  「Hello,Goodbye」 一緒にうたいたくても速くてうたえないと言ってる方がいて、YouTube と CDで聴いてみた。ほんと、陽水のはとても速いですね。でも、「どの曲より拍手が多い」

  「ジェラシー」の最後で照明が暗くなる(昨夜も)ので、次の曲への切り替えのタイミングはあるのだ。今日の「5月の別れ」はまるで、どうだ!というようにぐいぐいと。その牽引力に逆らえず、素晴らしい「5月の別れ」を聴く。
  もうすぐ5月は終わるが、この曲はなくなるのか?それは惜しいというものです。

  引き続いて、大音量のバックに負けじと声が張る「クレイジーラブ」→「新しいラプソディ」と、この流れはクライマックス。幸福感が高まる。

  「積み荷のない船」 会場で会った友はバックのベースとギターが素晴らしいと言っていた。わたしも高水さんのベースのないこの曲はもう想像できないなんて思っているが、vocalも擁護しておきたい。

  沢木耕太郎「深夜特急」の番組テーマであったためか、一昨年までのこの曲は、わたしにとって旅とか人生とかを想う曲だった。いま聴いて想うのは別の海であり、船や家だ。
  わたしはこの曲をうたう陽水の姿に、宮沢賢治の「アメニモマケズ」の一節を思い出す。

  「サムサノナツハオロオロアルキ」

  宮沢賢治のこの詩に対して「ワカンナイ」と答えたはずの陽水だったが、いまこの曲をうたうとき、「オロオロアルイテ」いるのではないか、そう思えてならない。 (明日に続く)
 

  

01.東へ西へ
02.アジアの純真
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP

05.MAP
06.自然に飾られて
07.なぜか上海
08.海へ来なさい

09.夏まつり (弾き語り)

10.Hello,Goodbye (The Beatles)

11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ
14.クレイジーラブ
15.新しいラプソディー
16.最後のニュース  
17.積み荷のない船
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20.御免    New!
21.渚にまつわるエトセトラ
22.結詞    New!
23.夢の中へ

 
  Piano & keyboards 小島良喜、Bass 高水健司、Drums 山木秀夫
  Guitar 長田進、Keyboards 佐藤準


  次は5月31日(木)舞鶴市総合文化会館 6月1日(金)フェニックス・プラザ(福井)

井上陽水公式サイト


歌詞は井上陽水うたのことばでお読みになれます

投稿者 きさら先 : 23:50

2012年05月24日

井上陽水LIVE2012渋谷 1st

 井上陽水LIVE 2012 Hello,Goodbye
NHKホール (東京都渋谷区) 1st
2012年5月24日(木)19:00開演 晴れ
 
  今ツアーでは初めての東京都心公演。“関係者受付”も忙しそうだ。よく晴れた今日、会場では途中から冷房が入っていた。

  東京でのコンサートは大体は静か。今日も東京のみなさんはお疲れと陽水に言われたが、最後のご挨拶のときに振りかえると、一斉に手を振っているではないか、3階まで!
  都心でこんなコンサートは初めて経験したように思う。何が聴衆の心を動かすのだろう。歌?話?曲順?バンドの演奏?答えはUNDERSTAND です。

  2曲目「Power Down」の復活は嬉しい。長田さんがダイナミックな弾き方で盛り上げる。
  
  「MAP」の紹介は、ここNHKの“ご当地ソング”と。

  「俺の事務所はCAMP」今ツァーのおすすめ曲。佐藤準さんがコーラスを入れている。

  「なぜか上海」 復活。前奏で思わず、やった!と喜ぶ。

  「ジェラシー」 いまの陽水は、何を思ってうたうのだろう。切なくて、どうしようもなくて、また引き込まれてしまった。「5月の別れ」がキライなわけではないのに、耳はまだ「ジェラシー」の余韻を聞いている。

  「とまどうペリカン」 電車で向かう途中でちょうど思った。ペリカンはこのツアーでは聴けないのかと。年ごとに違うペリカン。愛の曲、しみじみと。よかった、今日があって。

  チケットの「P-1-〇〇」というのを見て、どんな席だろうと思っていた。低くて舞台を見上げるようなのか?いやいや、オケピで演奏するんじゃないから目線がちょうど舞台の高さ。近いのか?端のほうなのでそうでもない。

  メンバーの方みなさんが見える位置で、佐藤さんが「俺の事務所は・・・」のみならず他の曲でも楽しそうにコーラスをしておられるのもわかった。みなさんは時折視線を交わし、楽しげだ。

  陽水だって等身大(笑い) 何の話だったか「5って小さい数字」と手を広げたとき、改めて大きな手だなって。小さなハーモニカは隠れてしまう手だ。カードを使うマジックとかできそうです。
  東北の巻が終わってお疲れかと思いきや、パワフルで笑顔も多い。

  真ん中に楽しげなレディがおられた。わたしなら、えー!どこ見ていいかわかんない、と渋るフリをしそうなのに、素直にその幸運に身を任せて唄ったりしているのをチラチラ見て、わたしも楽しんだ。

  明日も行ける!しかも自分で歩いて行けるという幸運を、わたしも素直に喜ぼう。


01.東へ西へ
02Power Down
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP

05.MAP
06.自然に飾られて
07.なぜか上海
08.海へ来なさい

09.夏まつり (弾き語り)

10.Hello,Goodbye (The Beatles)

11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ
14.とまどうペリカンNew!
15.新しいラプソディー
16.最後のニュース  
17.My House
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20.アジアの純真
21.Happy Birthday
22.いっそセレナーデ
23.夢の中へ

 
  Piano & keyboards 小島良喜、Bass 高水健司、Drums 山木秀夫
  Guitar 長田進、Keyboards 佐藤準

  次は明日5月25日(金)東京NHKホールです。

井上陽水公式サイト


歌詞は井上陽水うたのことばでお読みになれます

投稿者 きさら先 : 23:58

2012年05月17日

陽水フジロック出演!

  井上陽水公式サイトにニュースが! (2012年5月15日付け)

  “夏フェスへと続くよ!” という吹出しがかわいい。

  「FUJI ROCK FESTIVAL'12」
 
  最終日の7月29日(日)に、「Hello,Goodbye」のメンバーと(フジロックHPによる)出演とのこと。
  
  “10年ぶり”だそうです。もうそんなになるんですね。「少年時代」にゆれる観衆の映像を見てから。

  “ツアーが終わっても、まだまだ夏は終わりません!”

   30公演の最終日7月18日(名古屋)のあとに?暑さの盛りに?大変な勢いです。苗場で若者たちもギャフン!と言わせてください。

  
 井上陽水公式サイト
 

投稿者 きさら先 : 18:31

2012年05月16日

井上陽水LIVE2012盛岡

 井上陽水LIVE 2012 Hello,Goodbye
岩手県民会館 (岩手県盛岡市) 
2012年5月16日(水)19:00開演 晴れ

  最後のほうは満場騒然。悪い意味で使う言葉かもしれないが、そうではない。興奮さめやらずPCに向かっているが、わたしに何が書けるのだろうか?
  今夜のコンサートは岩手、盛岡のみなさんと陽水&ミュージシャンの方々のもの。他所から来ているわたしに何がわかるというのだ。そのうえ言葉はしみじみ無力だ、音楽と比べて。いや、伝わる言葉もあるだろう。ただそれをわたしが持たないだけのこと。というわけで、業務連絡的なことどもを書く(業務?笑) 

  「東へ西へ」から手拍子。「Hello,Goodbye」でも盛大に。バンドの大きさで聞き取れなかったが ♪ハロー ハロー♪ とうたう声もあったかも。「氷の世界」で立ち始め、アンコールは当然のように立ってうたって。
2階も3階も何度も見上げる陽水だった。笑顔が多かったが、それはおそらく会場の笑顔を映してのこと。話の途中で「ちょっと水飲もうかな」などというお茶目ぶりも。

  「コーヒー・ルンバ」  久しぶりです。「なぜか上海」が消えたのは寂しいが。

  「映画に行こう 」  NEW! ブルース、ですよね。長田さんのギターソロがたっぷり聴けます。演奏前にメンバーにタイトルを告げた様子。決まっていないのだろうか。

  「最後のニュース」  今日の紹介は「意外な曲」と。わんこそばは知っていたが冷麺もって意外、とご当地にからめて。

「積み荷のない船」  昨日のアンコールから本編へ。うたい終わった陽水はさがって椅子に座ってしまい・・・。ハーモニカを握って立ち「氷の世界」へ。

  「Happy Birthday」 ♪to you と手を差し延べて。

  アンコールでは最後の曲を迷った様子。立って待つ小島さん。で「夢の中へ」。笑顔で帰れるほうがいいですよね。

  「40歳以下のひと~」に拍手した隣席のお嬢さん。踊ったり手を叩いたり、ノリ方がかっこよくて!真似をしようとしたけど、どうもチグハグになってしまうのでした。40歳・・・その半分以下のお歳でしょうか。陽水の将来は安泰です。

  橋のたもとにあるホールに向かっているとき、振り返りながら橋を渡って来たマダム、いきなり「何があるの?今日、県民会館で」とわたしに尋ねる。「えっと井上陽水です」「えーー!今日だったの。いいよね~」と残念そうに去って行きました。
  

01.東へ西へ
02.アジアの純真
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP

05.MAP
06.自然に飾られて
07.コーヒー・ルンバ
08.海へ来なさい

09.夏まつり (弾き語り)

10.Hello,Goodbye (The Beatles)

11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ
14.映画に行こう  New!
15.新しいラプソディー
16.最後のニュース  
17.積み荷のない船
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20.渚にまつわるエトセトラ
21.Happy Birthday
22.いっそセレナーデ
23.夢の中へ

 
  Piano & keyboards 小島良喜、Bass 高水健司、Drums 山木秀夫
  Guitar 長田進、Keyboards 佐藤準

  次は5月24日(木)25日(金)東京NHKホールです。

井上陽水公式サイト


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投稿者 きさら先 : 23:28

2012年05月15日

井上陽水LIVE2012仙台

 井上陽水 LIVE 2012 Hello,Goodbye
仙台サンプラザホ-ル  (宮城県仙台市) 
2012年5月15日(火)19:00開演 雨


  震えているのは寒さのせいだろうか。部屋に戻ったいまも胸の激しい鼓動が止まらない。

  いつもの挨拶に加えたのは、昨年3月24日のコンサートが中止になったことと、あれから一年あまり、ご苦労様でしたという言葉。あとは普通に楽しく笑わせて。

  「ジェラシー」  やるせなくて、切なくて、弱弱しくて、なぜかとてもセクシー。すぐ「5月の別れ」が始まったけど、気持ちがついて行けなかった。

  「Hello,Goodbye」 観衆の手拍子に「自分の曲より盛り上がる」と喜んで。

  「積み荷のない船」New! 勇気ある選曲だと最初思った。しかし「Powder」ツアーで好評だったこの曲、待っていた方もおられるだろう。
  聴くにつれ、かなしみと無力感にあふれているように感じられてたまらなかった。

  「いっそセレナーデ」 陽水も声がゆらいでいたような。

  どの曲も心を込めた歌唱。いままでの各地での練習(冗談です)は今夜のためだったのかと思うほど。そしてまた、観衆のみなさんが喜んで、笑って、拍手して、ヨースイ!と叫んでおられたことは、陽水の喜びだったと思う。わたしもおこぼれに預かって、心震えたというわけです。

  アンコールの前にトイレに走ったとき、隣で手を洗っていたマダムが「すごいね!ぜんっぜん変わらない」と話しかけた。こんな経験は初めてです(喜)

  


01.東へ西へ
02.アジアの純真
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP

05.MAP
06.自然に飾られて
07.なぜか上海
08.海へ来なさい

09.夏まつり (弾き語り)

10.Hello,Goodbye (The Beatles)

11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ
14.クレイジーラブ
15.新しいラプソディー

16.最後のニュース  
17.ミスキャスト
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20.渚にまつわるエトセトラ
21.夢の中へ
22.積み荷のない船  New!
23.いっそセレナーデ

 
  Piano & keyboards 小島良喜、Bass 高水健司、Drums 山木秀夫
  Guitar 長田進、Keyboards 佐藤準

  次は5月16日(水)盛岡です。

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投稿者 きさら先 : 22:41

2012年05月09日

井上陽水LIVE2012八王子

  井上陽水 LIVE 2012 Hello,Goodbye
 オリンパスホール八王子(東京都八王子市) 
 2012年5月9日(水)19:00開演 夕方から雨


  陽水が八王子に来るのは何年ぶりだろう。わたしもそのとき以来の八王子行き。駅付近の開発ぶりにびっくり!
  八王子市民会館も、JR八王子駅直結のサザンタワーとやらに移り、オリンパスホールと名乗っている。クラシック向きのホールだから音がいいと聞いていた。
  1階2列目という席は行ってみると実質1列目。でも端でスピーカーの前。時に耳がバリバリ言うほどで、よいという音は実感できなかった。

  始まりはバンドの演奏がしばらく続き陽水登場。そのまま「東へ西へ」
  4曲終わってからのご挨拶では、八王子、東京都下ですよね。よくわからないが、ユーミン先生のお膝元ですから文化的なのでしょうと。都内からJRなら中央線。陽水も昔住んでいたというあたりを通って来る町です。

  MCは脱力系だが演奏は今日も力いっぱいの陽水。入り口にSOLD OUTとの立て札があり、高い3階までぎっしりの聴衆は静かに聞き入っていたのだろう。アンコールで振り返ると、2階3階で立っている方も。壮観だった。

  ツアーのお初は「鍵の数」。声にぴったり寄り添う高水さんのベースにうっとり。小島さんのピアノもからんで素敵だった。終わって陽水が後ろに拍手したのは、その演奏にだろうか。

  「傘がない」が聴けるとは思わなかった。左ばかり見ていて痛くなった首を回したりしていたとき、腰をためてギターを鳴らし始めた陽水の表情にドキッとした。怖いモノを見た気がした。もうそれからは身動きできず、息を止めて聴いた。
  なぜあのように、今夜が最後の舞台でもいい、というふうに唄えるのでしょう。

  本編終わったときに9時ちょうど。お話が多かったのかも。「夏まつり」の前の筑豊での子供時代のこと。ツアーのタイトル曲「Hello,Goodbye」の説明と唄うに至る経緯。わたしには簡単に伝えられないので、人生は矛盾に満ちていますね、とわけのわからないことを書いてお茶を濁しておく。


01.東へ西へ
02.アジアの純真
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP
05.MAP
06.自然に飾られて
07.なぜか上海
08.海へ来なさい
09.夏まつり (弾き語り)
10.Hello,Goodbye (The Beatles)
11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ
14.鍵の数  New!
15.新しいラプソディー
16.最後のニュース  
17.ミスキャスト
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20.渚にまつわるエトセトラ
21.夢の中へ
22.いっそセレナーデ
23.傘がない  

おまけ:「And I Love Her」The Beatles 

 
  Piano & keyboards 小島良喜、Bass 高水健司、Drums 山木秀夫
  Guitar 長田進、Keyboards 佐藤準

  次は5月15日(火)仙台、5月16日(水)盛岡です。

井上陽水公式サイト


歌詞は井上陽水うたのことばでお読みになれます


追記(5月11日深夜)

  今日は休みでぼんやり過ごした挙句にテレビで映画を2本観た。1本は何回も観たもので、もう1本はおいしそうなケーキ店の話。あんなケーキ屋さんが近くにあるといいなと思いながら観て、それだけでもちょっと楽しんだ。まったく意外性のないストーリーだったが。

  八王子でうたわれた「鍵の数」。陽水の曲にしては、歌詞にも曲にも意外性はないように思う。すんなりしている。でも好きな人が多い曲だ。主人公は女性か。都会にひとり住む大人な女?

  この曲だけ陽水はギターなし。ジャズっぽい演奏は、ピアノ、ベース、山木さんはブラシで。長田さんがアコースティックギターで参加していたように思う。ベースはウッドベースかと思っていたら、観察の行き届いた方から「アップライトベースです。以前TOKIEさんが弾いていたもの」と教えていただいた。細い素敵な楽器でしたよね。
  耳に柔らかい音が心地よく、おいしい一皿でした。と書きたくなっての追記です。
  

  
  

投稿者 きさら先 : 23:23

2012年05月05日

井上陽水LIVE2012倉敷

  井上陽水 LIVE 2012 Hello,Goodbye
 倉敷市民会館(岡山県倉敷市) 
 2012年5月1日(火)19:00開演 やや晴れ


  倉敷行きはずっと迷っていた。チケットは申し込んだものの、気づけばゴールデンウィークの谷間である。一生懸命に安いパック旅行を探し出しても、「この期間はいくらいくら加算になります」と言われる。
  決め手は「有隣荘」の公開期間とわかったこと。建築ミーハーでもあるわたしは家を見るのが好き。特に名建築といわれる住宅の中を見られるなんて加算に値するチャンスだ。
  この邸宅は倉敷美観地区の中心、大原美術館の対岸にあって、緑色の瓦と赤っぽい壁が目を引く。中の和室も赤い土壁を使っている。広い玄関、洋間と和室を持つ2階建ては昭和初期に一般的な家かもしれないが、部屋により統一された意匠、和室の欄間、洋室のドアノブに至るまで心配りが感じられる。
  廊下に座り、有名な庭師の作だという庭を眺める。そこには上質な空間に包まれる心地よさがある。上質なもの。陽水の音楽も、と今夜のライヴに想いを馳せる。
  
  「有隣荘」という命名は、論語の「徳不孤必有隣」からきているそうだ。この一節は有名で、例えば横浜に有隣堂という書店があるが、意味は今回初めて知った。読み下すと「徳は孤ならず、必ず隣あり」となる。
  「徳」は難しいからちょっと置いておいて(笑い)「必ず隣あり」って「Hello,Goodbye」じゃない?なんて思う。You say yes I say no・・・相手がいないと言えないもの。こじつけか。

  倉敷市民会館は白壁に瓦で大きな蔵のよう。駐車場も広い。ホールに入ると高い天井が板張りで、シートの列が横に長い。

  1曲目「東へ西へ」。間奏中に前の列に笑いかけたりして、陽水はご機嫌な様子。最初は楽器の音が響きすぎる気がしたが、そのうちに慣れた。2曲目が「アジアの純真」。おや、大阪でのこの位置は動かないのか。「Power Down」の復活または他の陽水自身の曲が欲しいところでは?
  4曲目「俺の事務所はCAMP」力強く。この不動は嬉しい。終わってご挨拶。「倉敷は5年ぶり」に客席からお帰り~の声。話し掛ける声など、賑やかで和やか。

  “海の歌2曲”のあと、昨日は観光客となって倉敷を歩いたとのこと。わたしも昨日来ていたのに、よくよく遭遇運(笑い)がない。もっとも、雨の中、路地で迷ってMAPを何度も見たりしていて気づかなかったのかもと恨めしい。
  話し続ける陽水は、路地ではなく「夏まつり」への道筋に迷っている様子で、がんばれ!と掛け声。なぜ未だにこんなに話が下手なのか、と汗を拭く。

  強いライトに照らされての「夏まつり」しんみり。終わっての拍手が大きく長い。

  ツアー・タイトルのこと。タイトルをつけたほうが後で呼びやすいって、そういえばそうですよね。今年の発表があったころ、Powderの続き?なんてタイトルで呼んでいたもの。で、タイトル曲を唄うのはマストではないとか思うけれど、「結局聴いていただくわけで」
  「Hello,Goodbye」の演奏は、千葉で初めて観たときとは違う。もっとお茶目な感じだった。ちょっと残念。
  その前に、高校のころ初めて作ったあの曲を披露。自分で曲を作っていいのだとBeatlesで知ったと。

  「5月の別れ」唄い始めに拍手が沸く。律儀に?1日から今月の曲。
  「帰れない二人」言われて気づく。明日は清志郎さんの命日。
  「リバーサイドホテル」リズムボックスというものなどに触発されて。

  曲は進んで会場の温度もどんどん上がり「氷の世界」で最高に。氷ダンスも見られて。
  「少年時代」のあとのメンバー紹介で本編は終了。

  アンコールは4曲。「招待状のないショー」は聴けなったけれど、まことに心のこもった「いっそセレナーデ」はわたしに向けて(笑い)。と誰もが思うようなセレナーデだった。     
  「夢の中へ」が終わって、照明がついて周囲を見れば、誰の顔も晴れ晴れとしていた。

01.東へ西へ
02.アジアの純真
03.Make-up Shadow
04.俺の事務所はCAMP
05.MAP
06.自然に飾られて
07.なぜか上海
08.海へ来なさい
09.夏まつり (弾き語り)
10.Hello,Goodbye (The Beatles)
11.リバーサイドホテル
12.ジェラシー
13.5月の別れ New!
14.帰れない二人 New!
15.新しいラプソディー
16.最後のニュース  
17.My House
18.氷の世界
19.少年時代

アンコール
20.渚にまつわるエトセトラ
21.Happy Birthday
22.いっそセレナーデ
23.夢の中へ

おまけ:かばんのうた(勝手に仮称)(本当はタイトルのない曲です)

 
  Piano & keyboards 小島良喜、Bass 高水健司、Drums 山木秀夫
  Guitar 長田進、Keyboards 佐藤準

井上陽水公式サイト


歌詞は井上陽水うたのことばでお読みになれます


 余談
 「井上陽水うたのことば」においての「俺の事務所はCAMP」の歌詞について、友人から指摘をいただいた。

  陽水は「プラスティックのどを使い」とうたっていますよ。 
  というもの。

  慌てて「うたのことば」を見ると「プラスティックのどを使い」となっている。確かめると「プラスティックのどを使い」が正しいので訂正した。
  
  この場合、「な」と「の」とは大違いだ。意味も違うし、「の」では普通になってしまう。陽水な詞ではない。

  歌詞カードを見ながら打つが、往々にしてこういう間違いがある。つい、こうだろうというフツーの助詞を書いてしまい見直すとそうではないのだ。

  「違っていますよ」とのお知らせはまことにありがたい。またそれよりなお、あのブログを利用してくださる方がいるのが嬉しい。

  間違いを見つけられたら、メインページの下のほうにあて先があるので、お知らせくださるようお願いします。

きさら先


   井上陽水うたのことば
 

  

投稿者 きさら先 : 23:59