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2005年06月30日
井上陽水「夕立」
蒸し暑い今日、CDアルバム『二色の独楽』(1974年LP)で「夕立」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。シングル(EP)『夕立』も。B面は「ゼンマイじかけのカブト虫」。
♪夕立 そこまで来ている
♪雷ゴロゴロ ピカピカ
♪情容赦 ないみたいだ
活気があって、ライブで聴くと得した気分になる曲。
♪計画は全部中止だ
♪楽しみは みんな忘れろ
夕立なんかでそこまで?この企まれた大騒ぎぶりが楽しい。
♪夏が終わるまで
♪君の事もずっとおあずけ
♪Ah----夕立だ
♪Ah----夕立だ
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CDアルバム『二色の独楽』(1974年)POCH-1575
投稿者 蒼木そら : 23:10 | コメント (9) | トラックバック
2005年06月29日
井上陽水「東へ西へ」
CDアルバム『センチメンタル』(1972年LP)で「東へ西へ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。このアルバムは『陽水Ⅱセンチメンタル』とジャケットに記されているが、井上陽水公式サイトで『センチメンタル』とされているので、ここではそれに倣っている。
いままでいろいろな「東へ西へ」を聴いた。手許にあるものだけでも、CD『YOSUI TRIBUTE』の布袋寅泰、NHKの2000年の番組「ハロー、グッバイ」の町田康(録画)、CD『ガイドのいない夜』、そしてライブで。
昨日終了した「井上陽水コンサート2005」でも一曲目に“弾き語り”で歌われることが多かったようだ。私が聴いた限りでは、『センチメンタル』に近かったと思う。
♪昼寝をすれば夜中に 眠れないのはどういう訳だ
♪満月 空に満月 明日はいとしいあの娘に逢える
陽水らしい、自分でも安易に使っているこの言い方だが、この定義は人によって違うはずだ。ひとつには、「突っ込みどころがあること」と言ったら、ファンに叱られるだろうか。この歌は突っ込みどころ満載、まず誰しも歌いだしで「当たり前だろ」と言うだろう。
♪たよりの自分は睡眠不足で だから
♪ガンバレ みんなガンバレ 月は流れて東へ西へ
だ・か・ら って言われても~。これで頑張れるひとはとても素直なひと。
♪電車は今日もすしづめ のびる線路が拍車をかける
♪満員 いつも満員 床にたおれた老婆が笑う
あり得ない!でもこの最後のフレーズがなかったら、満員電車の迫力は半減。この電車、通勤電車と思いきや「お情け無用のお祭電車」になっていて。
どうしたらこんな歌詞が思いつけるのだろう。
ずっと、もっと後期の歌だと錯覚していたほどで、つまりいまだに新鮮。
♪花見の駅で待ってる 君にやっとの思いで逢えた
♪満開 花は満開 君はうれしさあまって気がふれる
花見に行く駅と思って聴いていたが、なかしょうさんによると、花見の駅は実在するそうです(4月3日)。ところで『春の桜と優雅に語らう17の知恵』なるオムニバスCDにはいっているらしいが、果たして春の歌なのだろうか。
♪とまどう僕にはなんにも出来ない だから
♪ガンバレ みんなガンバレ 黒いカラスは東へ西へ
あの娘に逢える前夜なのに眠れないで、睡眠不足で、満員電車で、やっとの思いで逢えて花見。一応こういう進行はあるようなのだがそのこころは。
不条理な世界に投げ出されている無力な「僕」。
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『センチメンタル』CD:POCH-1572『ガイドのいない夜』FLCF-30195
『YOSUI TRIBUTE』FLCF-4038
投稿者 蒼木そら : 23:28 | コメント (13) | トラックバック
2005年06月28日
井上陽水「Make-up Shadow」
CDアルバム『UNDER THE SUN』(1993年)で「Make-up Shadow」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/彩目映(佐藤準) 編曲/佐藤準。シングルCDもアルバムの前に発売され、カップリングは「プレゼント」。
1993年に放映されたフジテレビ系のドラマ「素晴らしきかな人生」の主題歌である。なかなか複雑な心理を描いたストーリーだった気がする。この脚本を書いた野沢尚(2004年6月28日没)のドラマには、“運命”が常にテーマとしてあった。最近の宿命もの(?)とはちょっと違って、愛に至る運命とでもいうのだろうか。その主人公、特に女主人公たちは華やかさと影とをあわせもっていた。
♪初めての口紅の唇の色に
♪恥じらいを気づかせる大人びた世界
主題歌のほうは、華やかさが勝っているかも。この美しい歌いだしから、主人公は大人の入口にいる少女を想像する。ところが、
♪映画の夢
♪それはパラダイス、ハリウッド
♪誰かにバッタリ、恋がめばえたり
あるいは、
♪なにかが今日もリアルでシュールな
♪青いシャドウに
♪どこか卑怯なイライザブルーのあの輝き
そのうちに「豹」や「ミクロ微粒子」が現れて、どんどんシュールな世界に。でも、光りと影の世界を覗き見ている少女のイメージは、ずっとあるのが、不思議。
♪Make-up Shadowに
♪Make-up Shadowに
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→UNDER THE SUN)
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「井上陽水コンサート2005」
今夜の鳥取を最後にとうとう終わってしまいました。
また、を楽しみに。
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CDアルバム『UNDER THE SUN』(1993年)FLCF-30220
投稿者 蒼木そら : 23:15 | コメント (10) | トラックバック
2005年06月27日
井上陽水 「記憶」
CDアルバム『NEGATIVE』(1987年LP)で「記憶」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/川島裕二。
♪あなたは漂う灯り
♪夜空にひそむ星の調べ
♪私の眠れぬ夜に
♪ささやきかける恋の天使
ひっそりとそこにいる、ような曲である。そしてささやきかける。
♪初めてのあの Summer time
♪ずっと二人
♪潮風に流されたいために
でも、いまはひとりで。
♪あなたは果てない記憶
♪私に遠く語りかける
最後に「遥かな記憶」とも歌われるが、「果てない記憶」が好き。
こんな曲を聴きたい夜ってありますよね。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→NEGATIVE)
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「井上陽水コンサート2005」今日、岡山が終わったはず。
明日6月28日(火)の鳥取が最後です。
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CDアルバム『Negative』FLCF-3858
投稿者 蒼木そら : 23:13 | コメント (6) | トラックバック
2005年06月26日
井上陽水「Mellow touch」
CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979年)で「Mellow touch」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/高中正義。
♪雨の夜中に恋が
♪芽ばえた事にしようじゃない
♪転がる度に少女の
♪動いた口に Mellow touch
「mellow」:熟している、柔らかな、甘い・・・・
テンポの速い、踊りを誘う曲。
登場人物は、紳士とポニーテールの少女だが、まあ、主人公は「mellow」か。
♪何の誘いの電話?
♪ラジオかけてもシンフォニー
♪ゆれるクリームソーダに
♪溶けて流れた Mellow touch
言葉遊びが楽しい。ここで聴く「少女」は「いつのまにか少女は」とはまったく違う。
♪踊りあかした少女と
♪それにあわせた紳士が
♪感じたそれが Mellow touch
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→スニーカーダンサー)
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち6月23日北海道稚内で23箇所終了し、あと2会場。 6月27日(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
明日ですね、岡山。
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
投稿者 蒼木そら : 23:47 | コメント (14) | トラックバック
2005年06月25日
井上陽水「事件」
CDアルバム『スニーカーダンサー』(1979年)で「事件」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/小室等 編曲/星勝。
今日来た新聞の片隅でこんな記事を読んだ。(朝日新聞2005年6月25日東京版夕刊)『「今、強盗にやられた」実況中継』ブラジルのサッカー選手が車で移動しながらラジオの生番組に電話出演しているときに、強盗に遭ったという話である。
怪我などはなかったらしいが、最近国内では、取り上げるのも躊躇する暗い事件が多い。
♪事件はみぞれまじりの寒い日に起きた
♪行司から勝ち名のりを受けた力士が
と、ノンフィクション調の歌詞である。リズミカルな曲が小気味よい。
♪たくさんの客の手が
♪力士の背中に触ろうとしてた
♪その中にカミソリが混じっていたのサ
「その中にカミソリが」ってところで恐怖が襲う。
過剰かと思えるほどのガードをしている若い歌手がいるが、たしかにあまり無用心なのは心配です。
(聴いてみて! FORLIFE のこちら→Discography→スニーカーダンサー)
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち6月23日北海道稚内で23箇所終了し、あと2会場。 6月27日(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
投稿者 蒼木そら : 23:55 | コメント (1) | トラックバック
2005年06月24日
井上陽水「都会の雨」
えー、東京が江戸と申しました頃から、面白い芝居は庶民の楽しみのひとつでございまして、昨今ですとテレビドラマなどどいうもので、手軽に楽しめるわけでございますが・・・・。
今夜はTBS系の金曜日のドラマ『タイガー & ドラゴン』が最終回だったので、落語口調を真似しているわけでございます。一週間心待ちするドラマにはあまりお目にかかれない中で、これは楽しみにして観た。
落語のある演目でドラマの一回が作られている、工夫をこらした快作。マスコミにも何度か取り上げられ、寄席に行く若者が増えているそうだ。
(脚本/宮藤官九郎 出演/長瀬智也・岡田准一・西田敏行ほか、どちらさまも力演好演でございました)
そのドラマ、東京は浅草、青山、新宿あたりが舞台なので、こじつけになるが、CDアルバム『カシス』で「都会の雨」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/井上陽水・平井夏美。
♪都会の雨が やさしく降るね
♪嘆きのように 胸に染み込むね
しっとりとした歌です。
♪長引く恋が 嫌いだなんて
♪一人の夜も 好きじゃないくせに
テーマとしては、違うドラマでしたね、ありそうな。
♪雨のリズムが 涙にあわせ
♪別れの唄は あまくせつないね
季節的にはあっておりましたようで・・・。
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち昨日6月23日北海道稚内で23箇所終了し、あと2会場。 6月27日(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
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CDアルバム『カシス』(2002年7月)FLCF-3906
投稿者 蒼木そら : 23:55 | コメント (1) | トラックバック
2005年06月23日
井上陽水「恋の神楽坂」
CDアルバム『永遠のシュール』で「恋の神楽坂」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/Grant Mitchell・壷山要。
今日2005年6月23日の朝日新聞東京版夕刊に「神楽坂通り」がイラストマップ入りで載っていた。JR総武線の飯田橋駅からほぼ北へ向かって上る坂だ。あまり行ったことはないが、昔ながらの店が残っている大人の街だ。記事によると、道で芸者さんに会うこともあるとか。昼と夜、表通りと路地裏、いろんな表情をもっていそうな街でもある。
♪帰りは気楽な歌で神楽坂を下って
♪時計が夜店の先で祭ばやしの店じまい
陽水の曲に地名はいろいろ出てくるけれど、ある実在の街を歌ったのは珍しいのではないだろうか。「Tokyo」もあるけど、広範囲だし。誘ったのは「神楽坂」の名だろうか、街のたたずまいだろうか。
♪汚れたみかげの石とさめた月のすべり台
♪電車の行方をながめながら子供の頃へ夏みかん
いつのまにか、現実を離れてシュールな世界へ。
♪このまま帰るか
♪それとも消えるか
かと思うとまた現実の街に戻って。行ったり来たりをくり返し。
♪深い夜の底に沈むせつなさは
♪青い闇へのびる恋の神楽の坂
(聴いてみるなら FORLIFE のこちら→Discography→永遠のシュール)
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち今日6月23日北海道稚内で23箇所終了し、あと2会場。 6月27日(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
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「永遠のシュール」FLCF-3527(1994年)
投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (10) | トラックバック
2005年06月22日
井上陽水「Bright eyes」
「Bright eyes」作詞・作曲/Mike Batt 訳詞/井上陽水 編曲/井上鑑。1980年シングル、B面は「答えはUNDERSTAND」。
シャッフルして、ながら聞きしていたら、ストリングスの旋律が美しい曲があって、それがこの歌だった。CD BOX『ReMaster』の『extra-1』の最後にはいっている。
映画「ウォーターシップダウンのうさぎたち」日本語版の主題歌。この映画は陽水の名に惹かれて観た。殆ど覚えていないが、結構むずかしいテーマのアニメーションだったような気がする。
♪夢見ているのか
♪流れにゆられ
♪長い川を下るのは
♪それは夢?
ヴァイオリン(多分)と声が寄り添いあって、とても優しい曲です。
ここ2,3日静かな曲を聴きたい気分。癒されたいのだろうか。この言葉、使いたくない言葉だが。
♪ひかり輝き燃え
♪そして消えた
Bright eyes
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち昨日6月21日北海道旭川で22箇所終了し、あと3会場。 6月23日(木)稚内。27(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
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ReMASTER(FLCF-3860)CD17枚組(このNo.16「extra-1」)
投稿者 蒼木そら : 23:40 | コメント (9) | トラックバック
2005年06月21日
井上陽水「鍵の数」
CDアルバム『UNDER THE SUN』(1993年)で「鍵の数」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/中西康晴。
特に意識したことはなかったこの曲だが、2002年のツアーで聴いて、しっとりしたいい曲だと思った。たしかその前年にフジテレビ系の番組「木梨サイクル」でも聴いたのだったが。
♪鍵を束ねてあんなに
♪とめ金まではずれる程
この曲はジャズ・アレンジされて『Blue Selection』(2002年)に収録されている。ジャズが似合う曲だ。
♪夜は眠りにつくまえに
♪まぶたにまで鍵かけて
都会でひとり働いて暮らす女性。
♪愛がすべて 日々夜ごと夢枕
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♪孤独なこの街で安らいでいたいの
フクザツな女心を「鍵」に託して。聴くたびに終りがちょっと気になるのです。あまりにおさまりがいいので。
♪悩みの数は銀色の
♪鍵の数と同じはず
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち今日6月21日北海道旭川で22箇所終了し、あと3会場。 6月23日(木)稚内。27(月)岡山。28(火)鳥取。それで、おしまい。
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
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CDアルバム『UNDER THE SUN』(1993年)FLCF-30220
CDアルバム『Blue Selection』(2002年) FLCF-3919
投稿者 蒼木そら : 23:06 | コメント (9) | トラックバック
2005年06月20日
井上陽水「水無月の夜」
CDアルバム『招待状のないショー』(1976年LP)で「水無月の夜」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
♪蛍狩りから もどった君は
♪足も洗わず 籐椅子に
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♪ゆかたのすそをぬらして
七五調で、道具立ても日本的情緒たっぷりな詞。
抑えた声で歌われるゆるやかな曲。
♪蚊帳をくぐって 蛍かごあけ
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♪灯りを消せば 蛍も見える
♪夜具とゆかたのふれ音
♪水無月の夜 蛍火の中
この曲よりだいぶ前になるが、「ゆかた」というと、吉田拓郎の「旅の宿」。
♪もういっぱいいかがなんて
♪妙に 色っぽいね (作詞:岡本まさみ)
という歌がありました。
「水無月の夜」こうして詞をちゃんと聴くと、こちらのほうが、ぞくっとする、つまり色っぽいです。“余白の美”みたいな感じでしょうか。
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち今日6月20日北海道北見で21箇所終了し、あと4会場。(少なくなりました。さみしいですね)
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
明日6月21日(火)は旭川。1日おいて23日(木)稚内です。
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CDアルバム『招待状のないショー』FLCF-3848
投稿者 蒼木そら : 23:20 | コメント (3) | トラックバック
2005年06月19日
井上陽水「Tokyo」
CDアルバム『ハンサムボーイ』(1990年)で「Tokyo」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/井上鑑。次の年にシングル『Tokyo』も出ていて、カップリングは「夢の背中」。
東京へ行く途中、電車は大きな川を渡る。晴れ過ぎもせず雨も降らない日曜日、広い河原で家族連れが遊んでいる。川べりで沢山並んで釣をしているのを見て、今日は「手引きのようなもの」を聴こうかなと思ったら、もう書いてしまっていた。そこで「Tokyo」を。昨年、友近がカバーして、なかなかよい評判だった。
♪銀座へ
♪はとバスが走る
♪歌舞伎座をぬけ 並木をすりぬけ
軽快な曲である。叙景の詞。東京を俯瞰しているようだ。
♪街は急に
♪空に広がってる
まだ六本木ヒルズなどはなかった頃だが。
♪街は急に
♪海へと広がってる
どんどん増殖しているのです。それはよいことなのでしょうか。
♪Tokyo
♪赤坂 浅草
♪まだまだ街は人を惹き付ける
銀座、新宿、渋谷と「i」が続いた後は「a」でしめてます。
今日の銀座は若者も沢山歩いていた。何が惹き付けているのか。次々に建つブランドのビルだろうか。
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち昨日6月18日北海道根室で20箇所終了し、あと5会場。(少なくなりました。さみしいですね)
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
6月20日(月)は北見。北海道がそのあとも2会場続きます。
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「ハンサムボーイ」CD:FLCF-3761 「GOLDEN BEST」CD2枚組FLCF-3761
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 22:20 | コメント (1) | トラックバック
2005年06月18日
井上陽水「もうじき夏がくる」
CDアルバム『あやしい夜をまって』で「もうじき夏がくる」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/安田裕美。
『あやしい夜をまって』(1981年LP)は、「My House」のようなシュールな曲がある一方で歌謡曲?調の曲も聴けるアルバムだ。
この「もうじき夏がくる」では、「井上陽水コンサート2005“弾き語り”」で共演した安田裕美がギターを担当している。
♪もうじき夏がくる
♪まぶしい夏がくる
♪アスファルトにかげろうがゆれる
アルバム『センチメンタル』にあってもおかしくない歌詞だ。こんな詞も。
♪もうじき夏がくる
♪想い出つれてくる
♪浮きぶくろと貸し切りバスに乗って
でも「夏まつり」とも「かんかん照り」ともまったく違うんですよね、メロディが。その違いは繰り返されるサビの部分で顕著な気がします。
♪もえる夏に、いつも夏にひとり
♪このままじゃ、やりきれないみたい
詞としては整った詞です。少し破綻が欲しいほど。
時期的にあまりに安易な選曲の今日でした。
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち今日6月18日北海道根室で20箇所終了し、あと5会場。(少なくなりました。さみしいですね)
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
6月20日(月)は北見。北海道がそのあとも2会場続きます。
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『あやしい夜をまって』FLCF-3852(1981年11月)
投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (3) | トラックバック
2005年06月17日
井上陽水「愛は君」
CDアルバム『断絶』で「愛は君」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。くり返しになるが、『断絶』は井上陽水のデビューアルバム(LP)で1972年に発売された。
「愛は君」の歌詞はストレートだし曲もシンプルだ。涙も闇もない「愛」の歌。
♪愛は空 愛は海 愛は鳥 愛は花
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♪君のその手にそっとふれたい
♪僕は君だけを愛しているよ
以前、レイ・チャールズの伝記映画「Ray」で、有名な「What'd I Say」を即興で演奏し歌う場面を観た。音は自然に湧いてくるようだし、言葉も話しているような単純なもの。「I've Got A Woman」も気持ちのままのような歌詞。それが聴衆の心を打つのを観て、歌ってこういうものなのだ、本来、と思った。
「愛は君」を「I've Got A Woman」(あるは「I Got A Woman」)と比べるわけではない。共通しているのは、愛の歌であることと、歌詞がシンプルというだけ。ただし「愛は君」のほうは、造られたシンプルさだ。
♪愛は星 愛は風 愛は僕 愛は君
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♪僕のすべてを君にあげたい
♪僕はこんなに愛しているよ
「君」はどんなひとだろうか。「僕」を愛してくれているの?
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち6月14日富山県朝日町で19箇所終了し、あと6会場。(少なくなりました。さみしいですね)
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
6月18日(土)は根室。北海道がそのあと3会場続きます。
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CDアルバム「断絶」(1972年LP)POCH-1571
追記です。
歌詞のことを、ストレートとかシンプルとかばかり書いていますが、後の「畳み込み」の原型でもあるのですよね、多分。
投稿者 蒼木そら : 23:44 | コメント (1) | トラックバック
2005年06月16日
井上陽水「夜のバス」
CDアルバム『センチメンタル』で「夜のバス」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/深町純。LPアルバムは1972年発売。
初期のアルバムのうちで、今回のツアーでまだ歌われていない曲を、と思ったが、間違っていたらすみません。
♪夜のバスが僕を乗せて走る
♪暗い道をゆれる事も忘れ
闇の中を疾走するバス。テンポは速めの曲です。どこへ行くのでもなく。昨日聴いた「闇夜の国から」とは大違いの闇。
なにもなくても、乗客の少ない夜のバスって、さみしく物思いにふけりがちだが。
♪バスの中はとっても寒いけど
♪君の嘘や偽り程じゃない
♪君のくれた青いシャツを
♪今日は着ていないだけ、まだ暖かいよ
よほど手痛い仕打ちを受けたのか。後の2行って、ケンカして言う言葉、憎まれ口?のような。感情が伝わってくる。
♪ただ、夜のバスだけが矢の様に走る
孤独、という見方もあるけれど、他愛ないケンカのあとで怒りに任せて実際にバスに乗っているような、そんなシーンでもいい気がする。
♪君なら一人で明日を
♪むかえる事も出来る
そんな強がり言わないで早く 「君」の許へ。
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち6月14日富山県朝日町で19箇所終了し、あと6会場。(少なくなりました。さみしいですね)
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
6月18日から北海道が4会場続きます。トップバッターは「根室」です。
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『センチメンタル』CD:POCH-1572
投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (15) | トラックバック
2005年06月15日
井上陽水「闇夜の国から」
CDアルバム『明星』で、「闇夜の国から」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。この曲は1974年にシングル(EP)発売され、B面は「いつもと違った春」。『明星』はポリドール時代のアルバム『断絶』『センチメンタル』『氷の世界』『二色の独楽』からの14曲とシングル「夢の中へ」「闇夜の国から」の16曲を納めたベストアルバムで、1985年に発売された。(ポリドール:CD)
「井上陽水コンサート2005」の長崎会場で、一曲目に歌われたというので聴こうとしたが、あれ?どのアルバムだったか?やっとこの『明星』で見つけました。
♪闇夜の国から 二人で舟を出すんだ
♪海図も磁石もコンパスもない旅へと
門出の歌。ギターのイントロが忘れられない。
♪退屈な時は 言葉の軽さを 二人で笑いつづけて
♪俺の腕まくら おまえは眠れそうかい
そして愛の歌。
♪一人の国から今夜
♪闇夜の国から二人 二人で舟を出してゆく
あるときは勇気づけられ、あるときは聴いてhappyになり、あるときはちょっと嫉妬し。
このシングルの2曲、「闇夜の国から」と「いつもと違った春」、どちらももっと聴かれるべき曲です。
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち昨日6月14日富山県朝日町で19箇所終了し、あと6会場。(少なくなりました。さみしいですね)
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
6月18日から北海道が4会場続きます。
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CDアルバム『明星』(1984年)POCH-1591
投稿者 蒼木そら : 23:58 | コメント (11) | トラックバック
2005年06月14日
井上陽水「心もよう」
CDアルバム『氷の世界』で「心もよう」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。LPアルバム『氷の世界』及びシングルEP『心もよう』(B面は「帰れない二人」)は1973年の発売。
初期の陽水の曲の中でよく知られた歌のひとつだろう。Liveのアンコールなどで歌われると盛大な拍手が沸き、涙を流すひともいる。昨年発売の『YOSUI TRIBUTE』では平原綾香が歌っている。
♪さみしさのつれづれに
♪手紙をしたためています あなたに
文語体とツッパリのない表現が、聞く人の心情にフィットしたのだろうか。
♪遠くで暮す事が
♪二人によくないのはわかっていました
遠距離恋愛?当時といまでは距離感は全然違うだろうが、こころは同じかも。
♪さみしさだけを手紙につめて
♪ふるさとに住むあなたに送る
♪秋風の後、雪が追いかけ
♪季節はめぐりあなたを変える
都会に出てきた「私」が変わるのが普通の成り行きな気がするが、ふるさとの「あなた」が変わるんですね。
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『氷の世界』CD:POCH-1574 『GOLDEN BEST』CD:FLCF-3761
『YOSUI TRIBUTE』CD:FLCF-4038
投稿者 蒼木そら : 23:23 | コメント (13) | トラックバック
2005年06月13日
井上陽水「Speedy Night」
CDアルバム『GOLDEN BAD』で「Speedy Night」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝
1984年に発売されたシングルEP『いっそセレナーデ』のB面。
現在進行中の「井上陽水コンサート2005」の長崎ブリックホールで演奏されたそうです。
♪夜に浮かんで
♪白い車の速さに
イメージの浮かぶ歌詞です。ドライブの曲、いままでとりあげた中にはなかったかもしれない。
♪君と遊んで
♪つまり秘密の小部屋に
loveの小道具としての車のようでもあり、一気に走り去るようでもあり。
♪風は真夜中の飛ばし屋
♪笑うからくりの三日月
「泣いて」「抱いて」のくり返しがある一方で、上記のようなカラッとした印象的な歌詞、その二面性が面白い。曲も同様です。
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「井上陽水コンサート2005」の全日程25会場のうち今日6月13日福井県武生市で18箇所終了し、あと7会場。
日程と連絡先は「井上陽水公式サイト」のSheduleに載っています。
明日は富山県朝日町。6月18日から北海道が4会場続きます。
(いいなあ、梅雨のない北海道)
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CDアルバム『GOLDEN BAD』(2000年)FLCF-3800
投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (10) | トラックバック
2005年06月12日
清水ミチコの「井上陽水」
古い話で恐縮だが、2005年5月20日(金)深夜に「井上陽水」に遭遇した。テレビ画面でのことである。
テレビ朝日系の「虎の門」、特に「せいこうナイト」はなるべく見る。薀蓄の競い合いがあったり、複雑なしりとりがあったり、究極の言葉あそびを、いとうせいこうが抜群の切れ味で仕切っている。
この日の番組は「音楽の祭典」で、2回目らしい。本筋の、ある曲(例えば「古畑任三郎のテーマ」)に詞をつける合戦も面白かったが、間に挟まった「清水ミチコ リサイタル」が素晴らしかった。
清水ミチコリサイタル 第1部
「シンガーソングライターの作曲法」
・松任谷由実
・中島みゆき
・井上陽水
・さだまさし
・森山ファミリー(森山良子、森山直太朗、ムッシュかまやつ)
ピアノを弾きながら、「作曲法」を歌にしているのです。
で、「井上陽水」ですが、「リバーサイドホテル」ふうのメロディ(他の歌もアレンジされているらしい)にのせて歌う。
よく聞き取っていない歌詞を、どの程度文字にしてよいかわからないが。
♪いつも急に歌い出す
♪とても妙な歌さ ほらもう始まってる
♪中盤短めさ 途中で飽きるのさ
♪無気力・・・・歌声で酔わすのさ
♪くたびれたから この辺で終わろう
(引用は全てではなく、正確でもありません)
歌の途中に「にゅー」というふうな音が挟まれていて、それがミョーに陽水らしくて笑いました。
他の方の「作曲法」も、また第2部以降の他のコーナーも面白い。よく観察してご自分のものにしているのですね。時に辛らつだけど、愛情が感じられて。
ピアノを弾きながら歌う、歌詞はもちろんですが、アレンジもご自分なのでしょうか。凄い才能だと思う。
清水ミチコさんて、アーチストであると確信しました。「物まね」でくくるなんて、とんでもないです。