目が覚めたら

目が覚めたら恋は夢
気がついたら朝の夢
森の中から聞こえてくるのは小鳥の歌

目が覚めたら恋は夢
瞬いたらただの夢
窓の外からのぞいているのは あのお日さま

青い夜が星を散りばめ
あなたとわたしは見つめ合い いだき合う

目が覚めたら恋は夢
ふりむいたら朝の風
庭の小川を流れてゆくのは落葉の船

青い夜が星をにじませ
あなたとわたしは口づけを いつまでも

目が覚めたら恋は夢
気がついたらすべて夢
部屋の扉をたたいているのは
いつものママ
私のママ
あの あのママ

登録日 : 2006年3月 8日(水) 19:51

タイランド ファンタジア

あこがれて風はメコンに流れ
ふりそそぐ雨をコントロール
にぎやかな声が市場にあふれ
雨だれの後はタイ料理

軽やかにすべるライムの風に
戯れてそよぐ子供の髪
鮮やかな色の見知らぬ花に
誘われて進むセイルボート

愛のないハートで叫びながら
Blue Love、青空の果てまで夢と流されて

あきらめて雪と南の恋は
呼びかける海のライフガード
うるさいな海岸線の波が
たそがれに沈むサーフボード

夏シャワー8万年の星が
限りなく空にこぼれてゆく
旅なれた人も灯りを消して
輝きも闇も消えるように

愛のないハートで叫びながら
Blue Love、星空のかなたへと夢は運ばれて

あきらめて雪と南の恋は
サビながら沈むレンジローバー
静けさの中へ眠りの底へ
幸せは君の言うとおり
たそがれたあとも大丈夫

登録日 : 2006年3月 8日(水) 19:40

土曜日は晴れた

土曜日は晴れた
いつのまにか雨が消えた
鬼を囲んで僕達は
黙ってかくれんぼ
ただ目を閉じて

丁度 朝のうちに
雲の中を風がぬけた
道をはさんで僕は鬼に
転んで見つかった
まだ昼下がり

午前中 青空の彼方に
涙が白くにじんで消えてゆく
誰でも青空のどこかへ 誰かと

土曜日は晴れた
冬のように星が見えた
遊びつかれた僕達は
並んで帰り道
また夢の中

登録日 : 2006年3月 8日(水) 19:35

ドレミのため息

根室の空を飛んだり
西湖で富士を見てたり
目黒へ迷い込んだり
馬込に電話をかけたり

気まぐれな小鳥達が感じる微かなめまい
さみしがり屋の豹のせつないまなざし
変りつづける夜の扉を覗いたような
思いがけない恋が僕等のあこがれ

目と目を見つめ合わせて
手と手を離してみたり
木と木の間をぬけて
歯と歯が音をたてたり

嫌われたトカゲ達が愛する自分のデザイン
虫歯だらけの猫のみどりのため息
今宵限りの夜と知ってる記憶の底に
忘れ去られる恋が僕等の悲しみ

あとでと謎をかけたり
またねとサヨナラしたり
レトロな曲が流れて
ファとミはドレミのため息

登録日 : 2006年3月 8日(水) 19:23

カミナリと風

カミナリと風に傷ついたけれど
僕達の恋はいつも
夏のホテルとテレビジョン

誰よりも君に愛されたけれど
星空の果ての先は
見つめる目に痛いだけ

見ていて静かに 近づいて見つめつづけて
気づいて気がついて 涙に 瞳の奥に

泣かないでおくれ 星空のバラード
僕達の夢は今も
夏の記憶とラブレター

見ていて静かに 近づいて見つめつづけて
気づいて気がついて 涙に 瞳の奥に

見ていて静かに 近づいて見つめつづけて
気づいて気がついて 未来に 夜空の果てに

登録日 : 2006年3月 8日(水) 19:15

野蛮な再会 忌野清志郎共作

つきあってた頃の君は
おもいだし笑いが得意
じゃれあってた夜の度に
強がりなんて言って

スカートを下げても
ブローチでとめても
時計の針のようで

抱きあっては夜の度に
忘れにくい夢も見たが
気になってるだけの僕は
笑われているみたい

ブルースをきいても
マティーニを飲んでも
砂漠の果てのようで

もう一度あうなら
久しぶりに君に
星屑の中で甘くささやいて、散りばめて

燃えあってもいまの月は
高速道路からの眺め
重なっても夜にふたり
道にはずれているみたい

スピードをあげても
ブレーキをかけても
野蛮な恋のようで

登録日 : 2006年3月 8日(水) 19:06

移動電話

遠く離れて僕等は暮らしている
めぐる季節に眺めもかすんでゆく
君の瞳もしぐさも
話し声まで夢に見たり

夏の青さに心が乱れてゆく
旅の長さに言葉も途切れてゆく
時の流れの速さに
風のゆくえに気づいたら

移動電話にささやきかけて
Hello,How Are You? 応えるから

めぐりあえたら僕等は離れてゆく
燃える想いが夜空をかすめてゆく
月の眺めに見とれて
夢の最後に気づいたら

移動電話にささやきかけて
Hello,How Are You? 言葉を投げて
飛行場から遠くの島へ
移動電話にささやきかけて
Hello,How Are You? 応えるから

登録日 : 2006年3月 8日(水) 18:53

恋の神楽坂

帰りは気楽な歌で神楽坂を下って
時計が夜店の先で祭りばやしの店じまい

なつめの香りが
夜風に流れそう

汚れたみかげの石とさめた月のすべり台
電車の行方をながめ子供の頃へ夏みかん

このまま帰るか
それとも消えるか

永い夢のさめた後の静けさは
青い闇へのびる恋の神楽の坂

けんかに夢中になって誰が恋のロボット
なんだか昨日のことも別れの後の紙芝居

このまま帰るか
それとも消えるか

永い夢のさめた後の静けさは
青い闇へ続く恋のゆくさきは
深い夜の底に沈むせつなさは
青い闇へのびる恋の神楽の坂

登録日 : 2006年3月 8日(水) 18:44

真珠

真珠の形は永遠のシュールだよ
宝石の魅力は完璧なシャドウかな

夏の海でいつの日も
寄せ返す波とたわむれた指を
飾れるのは夢の色の真珠

真珠の名前は単純にパールだよ
斬新な響きは瞬間のアートかな

夏が過ぎていつまでも
永遠の恋をはにかんだままで
夢見ている君の胸に真珠

夏の海で幾年も
暗闇の中ではぐくんだ夢は
ひとしずくの月の色の真珠

登録日 : 2006年3月 8日(水) 18:38

Queen

我は裏霞む夜の雨
胸のうつろいを見ぬかれて
誰をうらまずに夢の果て
燃えるあこがれに泣きながら

憎み愛されたような
夢のファンデーション
声をさえ切る場所は
ふるえる波止場
さまようまなざし

まさに悲しみは夜の海
群れ飛ぶカモメに魅せられて
我はひめやかな恋の姫
闇にためらいを散りばめて

眠れないなぜか今日は
恋はセンセーション
森の迷子の唄を
響かせながら
叶わぬ真心

登録日 : 2006年3月 8日(水) 18:30