かんかん照り

やけついた屋根がゆらいで見える
お日様は空であぐらをかいて
スズメたちはやけどをするのが恐いのか
どこかに隠れてる

水道の水がぐらぐらたぎり
セッケンはすぐにどろどろとける
恋人はレモンのジュースを作るのに
困った顔してる

いやな夏が 夏が走る

帽子を忘れた子供が道で
直射日光にやられて死んだ
僕の目から汗がしたたり落ちてくる
本当に暑い日だ

動かない事が一番いいと
寝転んでいても 汗ばむ季節
恋人はやさしくよりそってくるけれど
心も動かない

いやな夏が 夏が走る
あつい夏が 夏が走る

カテゴリ : 1972/12「センチメンタル」 登録日 : 2006年03月08日 23:34