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2005年02月28日
井上陽水「あかずの踏切り'76」
CDアルバム『氷の世界』で「あかずの踏切り」を、BOX『ReMASTER』の『extra-2』で「あかずの踏切り'76」を聴いた。この歌には、これらのほかに、ライヴ・アルバム『もどり道』に収録されているものもある。整理すると、
「あかずの踏切り」1973年7月(『もどり道』作詞・作曲/井上陽水)
「あかずの踏切り」1973年12月(『氷の世界』作詞/井上陽水 作曲・編曲/星勝)
「あかずの踏切り'76」1976年12月(LP『東京ワシントンクラブ』作詞・作曲・編曲/井上陽水)
『東京ワシントンクラブ』は陽水2枚目のアルバムだが、未だにCD化されていない、幻のアルバム。『extra-2』に収録されたおかげで、この曲だけでも聴けることを喜ぶ。
♪目の前を電車がかけぬけてゆく
次々と電車が通る踏切りの前で、あくのを待っている僕。実際によくある光景だ。
♪踏切りのむこうに恋人が居る
♪あたたかいごはんのにおいがする
夕方の混雑した街、わき道にはいると、家々から夕餉の支度のにおい。
こんなにリアルな事柄を歌っているのに、踏切りは、閉ざすもの、隔てるものの象徴なのだと感じさせる。
♪電車は行先を隠しているし
♪僕には調べる余裕もない
73年版と76年版では、歌詞も若干違っていて、
♪子供は踏切りのむこうと、こっちとで
♪ゆるやか キャッチボールしている
(「ゆるやか」は'76で挿入)
♪ここはあかずの踏切り、踏切り、あかずの踏切り
(くり返しは'76のみ)
明るいのは73年版だが、象徴的な意味あいは76年版により顕著のように思う。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
19 ワカンナイ 20 あかずの踏切り'76
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『氷の世界』(1976年)POCH-1574
『ReMASTER』17枚組BOX「extra-2」 (2001年)FLCF-3860
投稿者 蒼木そら : 23:50 | コメント (2) | トラックバック
2005年02月27日
井上陽水「ワカンナイ」
CDアルバム『LION & PELICAN』(1982年)と『Blue Selection』(2002年)で「ワカンナイ」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/後藤次利(LION & PELICAN)井上陽水(Blue Selecion)
「わからないね」「そんなに悪いことなの」と、いま話題をさらっているのは、またライブドアだ。根回しとか仁義とかに守られている既成の権威に、素手で(お金だけで)切り込むのは、結構ロックっぽいんじゃない?と無責任なことを言ったら顰蹙でしょうか。ただ、あの言動は偽悪?性格?それがわからない。本題に戻ろう。
♪雨にも風にも負けないでね
♪暑さや寒さに勝ちつづけて
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を題材にしている。珍しい作詞である。
♪君の言葉は誰にもワカンナイ
♪君の静かな願いもワカンナイ
この君は宮沢賢治のようでもあり、この時代の娘たちのようでもある。まったく不確かな記憶だが、「わかんな~い」「かんけいな~い」が一般的になったのは、この頃ではないだろうか。
そう思って聴くせいか、『LION & PELICAN』では、繰り返される「ワカンナイ」が皮肉に満ちて聞こえる。
♪明日の答えがわかればつまんない
♪君の時代のことまでワカンナイ
『Blue Selection』でのジャズ・アレンジの「ワカンナイ」は、ほろ苦く胸に落ちる。ひと言に込められる「時代」。陽水ならでは、ではないだろうか。
私は、この曲はメッセージ・ソングとして聴きたいので、オリジナルが好き。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
19 ワカンナイ
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『LION & PELICN』(1982年)FLCF-3853
『GOLDEN BEST』(1999年)FLCF-3761
『Blue Selection』(2002年)
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:13 | コメント (3) | トラックバック
2005年02月26日
井上陽水「Yellow Night」
CDアルバム『あやしい夜をまって』で、シュールな「Yellow Night」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲・川島裕二。
一昨日の夜に降った雪が、まだ家々の屋根、窓の下の畑などに残っている。春一番が吹いてからの寒さはいっそう寒い。余談だが、春一番には条件があって、立春から春分までのあいだ、日本海に低気圧がある、強い南寄りの風、気温が上昇することなどだそうだ。だから、もう寒い日はないという保証ではない、と言われても、やっぱり、ね。
♪俺のあの娘は夏でもミンクを着たがる
この娘も寒がりなのでしょうか。いや、素肌にミンクですね。
♪あやしい夜をまって
♪あの娘はひとりでエビを食べている
おまけに「口からダイヤ」「瞳からルビー」。かなりあやしいです。
♪Yellow Night
♪こんな夜二人して
Yellow Night、どんな夜?あやしい気分のステキな夜。
♪愛するなら愛するなら今
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
17 移動電話 18 Yellow Night
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『あやしい夜をまって』FLCF-3852(1981年11月)
『GOLDEN BAD』FLCF-3800(2000年7月)
投稿者 蒼木そら : 23:30 | コメント (10) | トラックバック
2005年02月25日
井上陽水「移動電話」
CDアルバム『永遠のシュール』で、全然シュールではない「移動電話」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/小林武史
『永遠のシュール』は1994年発売のアルバム。『YOSUI TRIBUTE』で「心もよう」を歌った平原綾香が、「二十歳のベスト・パール・ドレッサー2005」に選ばれたときのインタビューなどで話題になった「真珠」、忌野清志郎との共作「野蛮な再会」、「タイランドファンタジア」などが収録されている。
「移動電話」は、1994年秋に放送されたTBSのドラマ「夢みる頃を過ぎても」の主題歌。94年10月にシングルCDでリリースされた。カップリングは「カミナリと風」。
ドラマの内容はともかく、タイトルの「夢みる頃を過ぎても」が、そのままこの曲のタイトルであってもいいような雰囲気が好き。
♪移動電話にささやきかけて
♪Hello,How Are you? 応えるから
ささやきかけるように歌っている、「声」が、妙に心の奥に届くのです。
アルバムではこの曲に続く「野蛮な再会」「カミナリと風」もライブで聴きたい曲です。
駅からすまいまでに、右側が高い塀をめぐらせた家、左側が野良猫のいる駐車場という、ちょっと暗い坂がある。歩いていて話し声が聞こえたら、ほとんど携帯電話だ。いまや防犯の道具でもあるのかも。
しかし、ケータイって言葉は軽薄な感じ(自分でも言ってるが)。奥ゆかしく移動電話と言いたい。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
17 移動電話
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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「永遠のシュール」FLCF-3527(1994年)
投稿者 蒼木そら : 20:54 | コメント (7) | トラックバック
2005年02月24日
井上陽水「ライバル」
CDアルバム『ハンサムボーイ』で「ライバル」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・川島裕二 編曲/川島裕二。
ちょっと重い曲が続いたので、元気な歌を聴きたくなった。
『ハンサムボーイ』には、女性を主人公にした曲が多い。「エミリー」「ギャラリー」「自然に飾られて」。 この「ライバル」のヒロインは、洗練された、クールな女性。
♪彼女は時代に的確で
♪遅れる奴など待ったりしない
この彼女をライバルとよぶのは、よほどの男に違いない。
♪ライバル 彼女はクールなライバル
♪ライバル この世で一番、素敵なライバル
心地よいアップテンポのメロディーが、人工的な音で軽やかに飾られている。
♪So Nice 恋の行方どおり
♪She's Nice 君に夢中になってゆく
恋の行方は?都会的でおしゃれな映画を観るような曲です。
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「井上陽水コンサート2005」勝手に提案セット・リスト
15 いつもと違った春 16 ライバル
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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「ハンサムボーイ」FLCF-3761(1990年) 「GOLDEN BAD」FLCF-3800(2000年)
投稿者 蒼木そら : 23:44 | コメント (1) | トラックバック
2005年02月23日
井上陽水「いつもと違った春」
今日は関東地方に春一番が吹いたので、キャンディーズを、ではなく、「いつもと違った春」を聴いた。春になったら、と楽しみにしていたのだ。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。1974年にポリドールからシングル(EP)で発売された『闇夜の国から』のB面。
実はこの曲を聴くのは久しぶりで、『ReMaster』のextra-1か2に入っているものと思い込んでいたら、ない。手持ちのどのベスト盤にもない。CD16枚BOX『NO SELECTION』Disc-15 にあるはずだが、これは持っていないのだ。どうして『ReMaster』では、はずされたのだろう。仕方なく、「シングル・コレクションズ」(ポリドール 初回1987年)をレンタルしてきた。
♪答えが出ずに 生きてる事は
♪ためいきだけの生活
♪本音を隠し 建前飾り
♪笑いは逃げの切札
一節目から凄い。顔に張り付いた薄笑いが消える。
♪男は右で 女は左
♪真ん中にいた「約束」
「約束」がつないでいるんですね、男と女を。
♪君が僕を好きになったら
♪体をこなにしても 心をすりつぶしても
♪働くのに
こうまで言うなんて!と、驚く。
切り込んでくる、思いつめたようなメロディとともに、陽水の曲の中でも、特別な歌として記憶に残る。
♪だけど違う、春の長さが
大人になるって、そういうこと。こう歌ってから30年余。聴きたいものです。大人の「いつもと違った春」。
今年もたくさんのひとたちが、いつもと違った春を迎えるはずだから。
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コンサートに向けてのリクエスト
15 いつもと違った春
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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CDアルバム『シングル・コレクションズ』 (YOSUI SINGLE COLLECTIONS)
ポリドール POCH-1592(1996年9月)
投稿者 蒼木そら : 21:30 | コメント (1) | トラックバック
2005年02月22日
井上陽水「迷走する町」
CDアルバム『white』で、「迷走する町」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝。
はまると抜けられないこのアルバムから、ライブで聴きたい曲を一曲選ぶなら、迷わずにこの「迷走する町」。一度もコンサートで聴いたことがない。
♪限りない空から
♪落ちてきたのは
♪行く先を忘れたジェットエアプレーン
現代を予告するような歌詞ではないか。
♪この町のみんなが
♪臆病になり
♪秘密を持つ事は禁じられてる
秘密を持つ自由もないなんて。
メロディも禁欲的で、不安を告げる。
♪冷たい雨の夜が来る
♪誰もが胸を閉じたまま飛べない
飛べないのは誰だろう。あなた?わたし?子供たち?
CDで聴くこの曲は、管や弦がはいったアレンジ。ステージでどのようなアレンジになるのか、ぜひ聴いてみたい。
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コンサートに向けてのリクエスト
13 青い闇の警告 14 迷走する町
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『white』FLCF-3849(1978年7月)
投稿者 蒼木そら : 23:49 | コメント (8) | トラックバック
2005年02月21日
井上陽水「青い闇の警告」
CDアルバム『white』で、「青い闇の警告」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝
『white』は1978年7月にLPで発売された。これも好きなアルバム。一曲目の「青い闇の警告」から引き込まれて、なかなか抜けられない。いわゆる”はまる”のである。
♪星のこぼれた夜に
♪窓のガラスが割れた
♪俺は破片を集めて
♪心の様に並べた
どきっとする始まりだ。「俺」という一人称が珍しい。「俺」は「冷たい息をし」「水を飲むたび凍らす」無頼の男。
♪指にダイヤルからませ
♪明日の日付で廻した
ここも好きですね。などと書いていると全部になってしまうが。
♪俺は心を変える
♪俺は心を変える
固い決意だ。この繰り返すフレーズがないと、多分違う歌になる。
♪青い闇がささやく
♪こんな夜は気をつけて
息を詰めて聴く、「青い闇の警告」を、リクエストに加えます。
13 青い闇の警告
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『white』FLCF-3849(1978年7月)
投稿者 蒼木そら : 23:26 | コメント (3) | トラックバック
2005年02月20日
井上陽水「EVERY NIGHT」
CDアルバム『EVERY NIGHT』でタイトル曲「EVERY NIGHT」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/井上鑑
♪海越えて やって来た
♪風つれて やってきた やさしいタイプ
♪かりそめを もっと知って
♪ハデ好み 切手はった あやしいタイプ
いったい何者?やってきたのは(笑)。軽めの歌詞です。ロック調で、ライブで盛り上がるんじゃないでしょうか。リクエストしておきます。
たまたまこんな記事を読みました。
「クイーン+ポール・ロジャース2005ツアー」のセット・リストを、ポール・ロジャースのサイトでファンから募集している、のだそうです。
お!こんなのありなんだ!と単純に喜び勇んだのですが、調べてみると、つまりヴォーカルの方が亡くなって活動を休止していた「クイーン」が、ポール・ロジャースをヴォーカルに迎えてツアーを行うということなのですね。全然わかっていなかった(恥)。
で、こんな質問が設定されているのですね。
「クイーンがどのポール・ロジャースの曲を演奏するのを見たいですか?」
「ポールがどのクイーンの曲を歌うのを見たいですか?」
面白いですよね。
で、まあ、特殊なケースだとわかったわけですが、弾みがついちゃったので、ツアー発表の前に「聴いて」しまった曲の中からも、リクエストを選んでおきます。
11 白い一日 12 EVERY NIGHT
9 つめたい部屋の世界地図 10 ラブレターの気分で
7 青空、ひとりきり 8 嘘つきダイヤモンド
5 長い坂の絵のフレーム 6 とまどうペリカン
3 テレビジョン 4 結局 雨が降る
1 イミテーション・コンプレックス 2 全部 GO
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『EVERY NIGHT』FLCF-3851(1980年12月)
投稿者 蒼木そら : 20:47 | コメント (12) | トラックバック
2005年02月19日
井上陽水「Winter Wind」
CDアルバム『EVERY NIGHT』で「Winter Wind」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/井上鑑
1980年発売のこのアルバム、有名曲は、コンサートでもよく歌われる「クレージーラブ」だろうか。この曲は大好きだが、正直言って、あまりなじみのないアルバムである。掴まえどころのない曲が多いからか。
今日の東京地方は最高3.9度最低1.1度とこの冬で最も寒かったらしい。もうこれからは暖かくなる一方だろうから、いまのうちに「Winter Wind」を聴いておく。
♪真冬の風の中に
♪消えそうな
♪あの娘は恋の前に
♪泣きそうな
このアルバムの中では平易な詞だが、曲とアレンジによって、俄然ドラマチックな歌となっている。
♪星は輝き
♪夜をつれて
♪月を従え
♪風にのせて
♪・・・・・・・・・・・
導入部から、高まりに転じてドラマを作っていて、引き込まれる。
結局娘は?北風は恋する娘にもどうも冷たいらしい。
この曲に続く「八月の休暇」「EVERY NIGHT」も聴いてみると、よいのでありました。
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『EVERY NIGHT』FLCF-3851(1980年12月)
2005年3月29日 追記
今日は時間があったので、「サナカンダ」を聴いたままアルバム『EVERY NIGHT』を通して聴いた。
すると、「Winter Wind」の持つ冷やっとする気配がよくわかった。シューベルトの歌曲「魔王」を想起させる。
投稿者 蒼木そら : 23:08 | コメント (1) | トラックバック
2005年02月18日
井上陽水「青空、ひとりきり」
CDアルバム『招待状のないショー』と『GOLDEN BEST SUPER』のDisc3で「青空、ひとりきり」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢野誠(76年版)、井上陽水(03年版)
『招待状のないショー』もまた、好きなアルバム。陽水の世界がここで確立されたと言っていいと思う。レコードではなくて、テープで持っていた気がする。テープのほうが安かったのだろうか。貧乏だったもの(いまでもだけど)。
♪楽しい事なら 何でもやりたい
♪笑える場所なら どこへでも行く
「明るく生きてるよ」という意味で、メールに借用したりしている詩だが、読むと聴くとは大違い。メロディと声は完全に詩を裏切っている。
♪何かを大切にしていたいけど
♪体でもないし 心でもない
叶わぬと知っての願望か、焦りか。何かを失ったのだろうか。それともまだ見つけられぬものへのあこがれか。
♪ひとりで見るのが はかない夢なら
♪ふたりで見るのは たいくつテレビ
どのような思いで作られた詩か、わからない。聴くものによりさまざまに受け取られて、普遍性をもつ。私には、人間って独りなんだよ、それは仕方のないことさ、と聞こえる。20代でこの達観。76年Ver.で聴くと、それがかなしい。2003年Ver.はジャズ アレンジで、LIVE録音である。軽々と歌われているが明るい中にある諦めが、やはりかなしい。どちらも好き。
♪浮雲 ぽっかり浮雲 ひとりきり
短い旅の間、友人たちの苦労話を聞き、やや疲れた。
そして、帰って来るのはいつもここ、この歌。
コンサートへ向けてのリクエスト(7)
「青空、ひとりきり」
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『招待状のないショー』FLCF-3848(1976年3月)
『GOLDEN BEST』FLCF-3761(1999年7月)
『GOLDEN BEST SUPER』FLCF-3965(2003年6月)Disc3 LIVE
投稿者 蒼木そら : 23:31 | コメント (4) | トラックバック
2005年02月17日
井上陽水「なぜか上海」
CDアルバム『スニーカーダンサー』で「なぜか上海」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/高中正義
1779年発売のこのアルバムは、タイトル曲は高中正義の作曲であり、編曲の多くもまた、彼が手がけている。
陽水らしい、といわれる曲が多く、この「なぜか上海」も代表的なひとつ。
沖縄本島中央部からちょっと北にかけてをうろうろしている。沖縄は複雑な場所だ。どこまで行っても都会である。日本であり異国である。
♪海を越えたら上海
♪どんな未来も楽しんでおくれ
リゾートであり、基地である。大きな、家のようなお墓に見られるように、先祖に、一族に忠実でありながら、閉鎖的ではない。
♪そのままもそ、もそ、も、もそっとおいで
♪はしからはしのたもと、お嬢さん達
湿度が高いのに風景は乾いている。セーラー服姿の高校生が歩いて行く。
♪海を越えたら上海
♪君の明日が終わらないうちに
なぜか「なぜか上海」を聴きながらの沖縄ドライブでした。
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『スニーカーダンサー』FLCF-3850(1979年9月)
『GOLDEN BEST』FLCF-3761(1999年7月)
投稿者 蒼木そら : 23:48 | コメント (3) | トラックバック
2005年02月16日
井上陽水「We are 魚」
CDアルバム『Negative』で「We are 魚」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/清水信之
今日は水族館へ行く予定。もう何度も行っている友達の話によると、ジンベイザメの餌の時間がねらい目なのだそうだ。
♪黒ユリから生まれて
♪初めての口づけ
♪星影からのぞけば
♪探されそう 流されそう 一緒に
♪We are 魚
♪We are 魚
この「We are 魚」の世界とは、だいぶ違うことになりそうです。
ちなみに、「ウイ ア ウオ」と歌われます。歌詞の印刷は「魚」の代わりに「魚の絵」で可愛い。
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CDアルバム『Negative』FLCF-3858
投稿者 蒼木そら : 09:08 | コメント (9) | トラックバック
2005年02月15日
井上陽水「とまどうペリカン」
CDアルバム『LION & PELICAN』で「とまどうペリカン」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝
『LION & PELICAN』は、1982年LPで発売された。「愛されてばかりいると」「カナリア」「リバーサイド・ホテル」「ワカンナイ」などが有名か。もちろん「とまどうペリカン」もファンは多い。
大好きなこのアルバムは今日のためにとっておいた。自分しか気にしていないことだが、1月16日に始めたこの「今日も井上陽水」今日2月15日で1ヶ月経つ。もし1ヶ月続いたら聴こうと思っていた。
その中でも一番好きなのが一曲目にある「とまどうペリカン」。初めて聴いたときからもう22年?心変わりもせずにいる。
♪夜を二人でゆくのなら
♪あなたが邪魔者を消して
♪あとを私がついてゆく
♪あなたの足あとを消して
ライオンとペリカンの恋、不思議で絶妙の組み合わせではありませんか。詞と曲も、お互い愛し合って、どこまでもついてゆくもの同士のようだ。
どちらが男でどちらが女?それはどちらでもいいと私は思う。それぞれの二人にそれぞれの想い、ですよね。
♪あなたライオン 私はあなたを
♪愛してとまどうペリカン
コンサートについて、有名曲ばかりではつまらない、といつか口をすべらせましたが、その言葉を取り消します。・・・・リクエスト(6)
「とまどうペリカン」
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「とまどうペリカン」収録のCDアルバム
『LION & PELICAN』(1982年)FLCF-3853
『ガイドのいない夜』(1992年)FLCF-30195
『GOLDEN BEST』(1999年)FLCF-3761
『GOLDEN BEST SUPER』(2003年)LIVE FLCF-3965
投稿者 蒼木そら : 23:01 | コメント (1) | トラックバック
2005年02月14日
井上陽水「長時間の飛行」
CDアルバム『ハンサムボーイ』で「長時間の飛行」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・川島裕二 編曲/川島裕二
チケットが余ったんだけど、と誘われて、急に沖縄へ短い旅行をすることになった。安いチケット、宿泊は友人の家という、学生のするような旅だ。
♪二人のために 泡だつシャンパン
♪消えるごとに 南へ遠い空へ
たった3時間だし、シャンパンもないが、まあ飛行ということで。
♪そして映画を観ながら 眠ったり
♪一人で目覚めたり
♪青い夜空をさまよいに
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CDアルバム『ハンサムボーイ』(1990年10月)FlCF-3858
投稿者 蒼木そら : 21:42 | コメント (7) | トラックバック
2005年02月13日
井上陽水「長い坂の絵のフレーム」
CDアルバム『九段』で「長い坂の絵のフレーム」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水
根っからの筆不精である。そのため、所在不明になって、クラス会などの連絡は来なくなっていた。各自の生活に忙しい間は、それでよかったのだ。ところが、ある程度のトシになると、そのような忘れられた者も、マメな幹事さんとかに発掘されることになる。
昔の友達に会うということは、昔の自分に会うことでもある。記憶の中の自分は、溶け込めない変なヤツなのだが、意外といいひとだったり、ずるいヤツだったり、見透かされていたり。
他人の見ていた自分と、思っている自分、思いたかった自分とはずいぶん違う。
つらつらと、こんなことを考えたのは、「長い坂の絵のフレーム」を聴いたせいである。
♪この頃は友達に 手紙ばかりを書いている
♪ありふれた想い出と 言葉ばかりを並べてる
みんなに会って、想い出話のあとは、また
♪たそがれたら 街灯りに 溶け込んだり
というのが、私は望みなのだけれど。
♪誰よりも幸せな人
♪訳もなく悲しみの人
♪長い坂の絵のフレーム
小島良喜のピアノを相手に井上陽水が歌う、過去への想いを誘う一曲。
コンサートに向けて、リクエスト(5)
「長い坂の絵のフレーム」
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左 CDアルバム『九段』FLCF-3711(1998年3月)
右 CDアルバム『GOLDEN BEST』FLCF-3761(1999年7月)(2枚組)
なお、「GOLDEN BEST」で聴ける曲は全て、
「GOLDEN BEST SUPER」(FLCF-3965)(CD3枚組)でも聴けます。
投稿者 蒼木そら : 23:49 | コメント (8) | トラックバック
2005年02月12日
井上陽水「結局 雨が降る」
CDアルバム『カシス』で「結局 雨が降る」を聴いた。作詞/井上陽水 作曲/井上陽水・平井夏美 編曲/平井夏美
昨日に続き、である。リクエストを考えると、『カシス』を聴くことになる。コンサートで全部を、と言いたいが、そうもいかないのだろうか。
「結局 雨が降る」は聞きやすい曲である。軽快でキッパリとしている。
♪勇気を持って大人になって
♪そのうち 雨が降る
こう明るく言い切られると、覚悟も決まるというものだ。何があってもやって行くしかない、って気持ちになる。
「あこがれはメモリー 絶対」と始まる2節目が好き。
コンサートに向けて、リクエスト(4)
「結局 雨が降る」
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CDアルバム『カシス』(2002年7月)FLCF-3906
投稿者 蒼木そら : 23:18 | コメント (10) | トラックバック
2005年02月11日
井上陽水「テレビジョン」
CDアルバム『カシス』で「テレビジョン」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/BANANA U-G
『カシス』は、たとえばここ2,3日聴いていた『Negative』のような統一された印象はない。落ち着きよりむしろ新しさがある。
「テレビジョン」では、珍しく直接的な皮肉が詰まった歌詞をラップ風に歌っている。
♪ニュースキャスター、番組のコスト、大学の花形ひとりふたりでも 悩みのテレビジョン
昨日「全部GO」で書いた低い声の魅力は、この曲について言うべきだったのだ。硬質の声が、乾いた人工的なリズムに乗って、ブラウン管(なんです。うちはまだ)の向う側を想わせる。
コンサートに向けて、リクエスト(3)
「テレビジョン」
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CDアルバム『カシス』(2002年7月)FLCF-3906
投稿者 蒼木そら : 23:41 | コメント (7) | トラックバック
2005年02月10日
井上陽水「全部GO」
CDアルバム『Negative』で「全部GO」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/矢萩渉
昨日に続いて、聴きたくて『Negative』。いまの気分に合っているのかもしれない。その中でもロッキングチェアのようなこの曲、アスピリンやらカービン銃やらがうたわれる歌詞も好き。
♪はかなんで まどろんで
♪寂しんで それを楽しんで
井上陽水の声は、その個性的な高音で定評がある。でも近年の、深くてたっぷりした中に硬質な音が混じる低音は、実に魅力的で、歌詞以外の何かをも表現する。
コンサートに向けて、リクエスト(2)
「全部GO」
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CDアルバム『Negative』FLCF-3858
投稿者 蒼木そら : 23:44 | コメント (1) | トラックバック
2005年02月09日
井上陽水「WHY」
CDアルバム『Negative』で「WHY」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝
♪なにか言って 好きなら
ふとしたはずみにこのフレーズが聞こえて、でもタイトルを思い出せないまま家に帰った。『Negative』の曲だったのだ。
1987年発売のこのアルバムはLPの最後で、同時にCDでもリリースされた。ジャケットがすごく凝っている。陽水がアメリカ・インディアンの扮装をしている写真。その着古した感じのインディアンの服は陽水の希望で、伊藤佐智子が布から加工して作ったものだという(Stylist:Sachiko Ito)。陽水には、ひとの才能を見抜く力もあるらしい。ちなみに、インディアンは、「MOON」という曲に出てはくるのだが。
繊細で大人っぽい曲が多く、「WHY」もそのひとつ。ジョン・レノンの影響で作られたという。
耳もとでささやかれるように聴くと、なおいいかもしれない。
♪なぜか言って あなたに
♪会いたいのは なぜ?
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CDアルバム『Negative』FLCF-3858
投稿者 蒼木そら : 23:39 | コメント (10) | トラックバック
2005年02月08日
井上陽水「イミテーション・コンプレックス」
CDアルバム『カシス』で「イミテーション・コンプレックス」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/井上陽水・宮崎一哉
『カシス』は2002年7月に発売された、オリジナルでは最新のアルバム。だが、その11曲のうち、映画、CM、演劇で使われた3曲しか、発売以降のコンサートで歌われていないと思う。(間違っていたらすみません)
もしかして、新しい曲は歓迎されないと・・・?あるいは理解されないと・・・?
「井上陽水空想ハイウェイAct2」(NHK)で、高田渡、加川良、三上寛、友部正人たちのおよそ30年以上前の歌を聴いたとき、このひとたちは、いまどんなことを考えているのだろう、今の歌を聴きたい、と思った。
井上陽水のコンサートに来る人たちも、そうなのではないだろうか。もちろん、昔夢中になった曲を、何年または何十年ぶりで聴く。それは嬉しいに違いない。でも同時に、いまの陽水を感じたいはずだ、きっと。
井上陽水の歌詞には、逐語訳をするとさっぱりわからないものが多いが、この「イミテーション・コンプレックス」もそのひとつ。
♪恋の数を正確に決めて レイプする令嬢
とか
♪身に余るラブロマンス もだえ苦しむレンブラント
とか、この意味を述べよと国語の試験にでたら、私はお手上げだ。ラブロマンスは見え隠れするのだけれど、結局
♪恋は全部、イミテーション
オリジナルな恋は、いまはないのだと?
コンサートに向けて、リクエスト(1)
「イミテーション・コンプレックス」
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CDアルバム『カシス』(2002年7月)FLCF-3906
投稿者 蒼木そら : 23:36 | コメント (11) | トラックバック
2005年02月07日
井上陽水「風のエレジー」
CDアルバム『あやしい夜をまって』で「風のエレジー」を聴いた。作詞・阿木耀子 作曲・井上陽水 編曲・星勝
『あやしい夜をまって』については、「My House」の項に記した。
曇りで寒い月曜日、電話は多いし、眠たいしで、浮かんでくるメロディーは最近聞いた曲ばかり。
♪君の瞳が目に痛い(「ラブレターの気分で」)
いやいや、違うものを聴かなければ、と困っているところへ助けの神が。井上陽水公式サイトのゲームコーナー(正しくは「News」です)にこんな一節がありました。
♪その色ゆえに心にしみる
それが「風のエレジー」でした。この曲はつかこうへいのお芝居のために作られたとか。また、森進一がカヴァーしているそうです。似合うかもしれない。
♪ヒュルル ヒュールルー
たしかに聞き覚えはあるのでした。ヴァイオリンの音色が合いそうな悲しい曲です。
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『あやしい夜をまって』FLCF-3852(1981年11月)
投稿者 蒼木そら : 23:05 | コメント (5) | トラックバック
2005年02月06日
井上陽水「嘘つきダイヤモンド」
CDアルバム『Blue Selection』で「嘘つきダイヤモンド」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水
「嘘つきダイヤモンド」はフジテレビ系の音楽番組「Hey! Hey! Hey! MUSIC CHAMP」の1995年ごろのエンディングで聞いていたときから好きだった。
1995年にシングル(カップリングは「OVERTIME」)で発売されたが、昨日の「映画に行こう」同様、『ReMASTER』の『extra-2』に収録されるまでアルバムにはいっていない。
連想に次ぐ連想、韻を踏んでははずし、砂漠から南極へ、昔話かと思えば今の世に。どうしたら考えつくのだろう、このような変幻自在な詞を。
♪だけど恋する以上 果てしない話
♪オーロラの扉を祈りながら開けたら
♪嘘つきで さりげなく光るダイヤモンド
『Blue Selection』には、このジャズ・アレンジが収められている。これもまた自由で気ままをしながら最後は収束されて魅力的。オリジナルが精巧にカットされたダイヤモンドなら、こちらはパラパラと光って散ってみせるダイヤモンドか。まるで手品のように。
今日の夕食は海のダイヤだった、のではなく、昨日の続きを聴く誘惑に抗しきれなかったのでした。
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『Blue Selection』CD:FLCF-3919 アナログ:FLJF-9529
参加ミュージシャン:山木秀夫、美久月千晴、小島良喜、今剛、 今堀恒雄、中西康晴
投稿者 蒼木そら : 23:02 | コメント (12) | トラックバック
井上陽水コンサート2005
今日はライブのビデオでも見ようかと思って目覚めると、ツアーのお知らせがでていました。
投稿者 蒼木そら : 12:06 | コメント (10) | トラックバック
2005年02月05日
井上陽水「映画に行こう」
アルバムCD『Blue Selection』で「映画に行こう」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水
「井上陽水コンサート2002」進行中に、ジャズ・アレンジの曲が次々と披露されて話題となった。2002年11月発売の『Blue Selection』は、その成果とも言えるアルバムで、ツアーと同じメンバーがサポートしている。
中には、この曲がジャズに!と驚くようなナンバーもあるが、「映画に行こう」は元々ブルースっぽい曲なので、自然な感じ。
原曲は1978年のシングル『青い闇の警告』のB面。今回調べたら、『ReMASTER』の「extra-1」に収録されるまで、どのアルバムにも入っていないので驚いた。コンサートではしばしば演奏されているのに。
78年版は、気だるくて、もの哀しく、ジャズ版は、やや華やかな装い。
♪映画に行こう
♪夢を見に行こう
最近の映画は「純愛」流行り。やはり夢でしかあり得ないのでしょうか、純愛は。
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『Blue Selection』CD:FLCF-3919 アナログ:FLJF-9529
参加ミュージシャン:山木秀夫、美久月千晴、小島良喜、今剛、今堀恒雄、中西康晴
投稿者 蒼木そら : 23:51 | コメント (8) | トラックバック
2005年02月04日
井上陽水「ジェニー My love」
CDアルバム『スニーカーダンサー』で「ジェニー My love」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/高中正義。
1979年に発売されたLP『スニーカーダンサー』は、オリジナルでは7枚目で陽水らしい個性と活気をもったアルバム。「なぜか上海」「海へ来なさい」「勝者としてのペガサス」などが有名か。
今日は、街で時間が余ったので映画を観た。「Ray/レイ」、昨年亡くなったレイ・チャールズの伝記映画である。映画については、長くなるので今日は書けない。
帰宅して集合ポストを開けているとき、メープルシロップの入った袋が落ちて、ガチャンという音。慌てて拾おうとして、指を切った。シロップはべたべたと流れでるし、血はぽたぽた落ちるし、後始末も大変で。というわけで、指が不自由です。
「いとしのエリー」を聴く・・・・・わけにはいかないので、「ジェニー My love」を。安易な選曲だが、陽水の声に合って美しい曲である。大好きな「今夜」と「なぜか上海」の間にあって、つい聞き過ごしていたのだ、いままで。3曲続くといかにも「井上陽水」の世界だ。
♪ときめく胸が ときめく胸が ジェニー My love
♪こんなに つめたい
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『スニーカーダンサー』CD:FLCF-3850
投稿者 蒼木そら : 23:11 | コメント (4) | トラックバック
2005年02月03日
井上陽水「つめたい部屋の世界地図」
CDアルバム『センチメンタル』と『ガイドのいない夜』で「つめたい部屋の世界地図」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/星勝・小野崎孝輔(センチメンタル) 萩田三雄(ガイドのいない夜)
『センチメンタル』は1972年発売、タイトルの頭に「陽水2」(2はローマ数字)とあるように、『断絶』につづく2枚目のLPである。フォークの色あいが濃い。よく知られている「東へ西へ」を含み、いまもファンのリクエストの多い名曲揃いだ。
『ガイドのいない夜』は、1992年に再レコーディングされたものだから、20年ぶりの歌いなおしということになる。
♪はるかな はるかな見知らぬ国へ
♪ひとりでゆく時は船の旅がいい
海を見ると耳に聞こえるこの歌声。滅多に乗らないが船ならなおさらのこと。横浜のシーバスでさえも。
詞では船上の様子が歌われるが、タイトルから考えると想像の旅であろう。比べて聴くと
♪やさしさがこわれた海の色はたとえようもなく悲しい
のところなど特に、『センチメンタル』では切ない叫びが、『ガイドのいない夜』ではあきらめが感じられるが、気のせいだろうか。どちらも好き。
こんな片隅のコラムへの貴重な来客のHPを訪ねてみた。自転車旅行の記録がギッシリ。沖縄へまで行っているという。なんとあるんですね、フェリーが!30時間以上かけてゆく船の旅。そこで当然、この曲を聴いたわけでした。
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『センチメンタル』CD:POCH-1572『ガイドのいない夜』FLCF-30195
投稿者 蒼木そら : 23:45 | コメント (12) | トラックバック
2005年02月02日
井上陽水「俺の事務所はCAMP」
BOX『ReMASTER』のうちの『extra-2』で「俺の事務所はCAMP」を聴いた。作詞・作曲/井上陽水 編曲/中西康晴
1982年にEP,1988年にCDシングルとして発売された『リバーサイドホテル』のB面である。
♪俺はテレビでも唄をうたい
♪たまのクラス会でもうたう
「プラスティックなのど」をもっているこの「俺」は、
♪俺はロマンスでも部屋に運び
♪手を加えて唄にする
なるほど!
♪俺の仕事はSing&Song
♪俺の事務所はCAMP
♪・・・・・・・・・・・・・
この繰り返しには賑やかなコーラスが入り、話し声まで。そのせいか、俺という主語のせいか、軽快な曲のせいか、とてもカジュアルな感じ。楽しんで聴く。
プールの初心者クラスのコーチのなかに、2月いっぱいでやめる先生がいて、卒業ですか?就職決まったんですね、などの質問が続出するなか、若いピカピカの美人が
「スーツですか、私服ですか?」
面白い訊き方だな、と思った。日本生命ですか?ライブドアですか?みたいな意味なのかしら。ちょっと考えて「私服」と答えたコーチは、少なくとも営業ではないなと。まあどうでもいいことだけど。
「俺の事務所はCAMP」を聴く限りでは、CAMPはきっと個性的な私服。20年以上前の唄ではありますが。
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ReMASTER(FLCF-3860)CD17枚組(このNo.17「extra-2」)
投稿者 蒼木そら : 23:09 | コメント (7) | トラックバック
2005年02月01日
井上陽水「ラブレターの気分で」
CDアルバム『九段』で「ラブレターの気分で」を聴いた。作詞・作曲・編曲/井上陽水
2000年のコンサートは『九段』からの選曲が多くて嬉しかった。有名曲ばかりではつまらない。この曲も歌われて、ライブで聴くほうがいいと思った。
「ラブレター」というから手紙だろうが、「青い便箋」に書かれた切ない手紙(心もよう)でもないし、友達に書く想い出の手紙(長い坂の絵のフレーム)ともまったく違う。
なんというか、捕まえにくい曲であり、詞である。イメージができそうなところで、ひょいと肩透かしをされる。また追いかける。たとえば
♪薔薇の 二文字は 花びらを
うっとり聞き惚れていると、「カンガルー」やら「チタン」やら「No.4」(何?)やらと逃げ去ってしまう。最後はこう歌って終わる。むしろ楽しげに。
♪言葉をなくしたラブレターの気分で
きっと手紙でさえないのでしょう。気分なんだもの。私のアンテナではキャッチできないだけ。もっと感度がよくないと。で、また追いかけるはめになるのです。
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CDアルバム『九段』FLCF-3711